フリーターは減るか?

9月 28th, 2007 Categories: 1.政治・経済

求人率が上がればフリーター(非正規雇用)は減るのだろうか?

池田信夫blogによれば、 

問題は「格差社会」などという一般論ではなく、若年層に非正規労働者が増えていることだ。それを解決するには、労働組合の既得権を解体し、正社員を解雇自由にするしかない。

上記は、正規雇用者の中にいる、会社にとって無用・無能な者を整理すれば、若年層の新規雇用が可能になり、フリーターが減るという事かと理解しました。

私が大学を卒業する(およそ20年前)頃は、卒業したら就職するのが当たり前という固定観念がありました。その頃はたぶん、私以外の友人たちも、自分の大学レベル、能力、希望職種を検討して、現実と妥協しながらも、自分の作成した会社一覧表の上から順に入社試験を受け、その中のどこかへ入社していたと思います。 当時は、自分が就職浪人になる事の羞恥心が大きかったでしょうし、親の価値観としても就職浪人に否定的だったという事があると思います。

ちょっと前ですが、斜陽産業であるアパレル業界で、2代目社長になったばかりの友人が、会社の経費節減の為に高給をもらっている高齢従業員を整理して、給料が安い新人を入れなければいけないと悩んでいた事を思い出しました。直接の目的は経費節減ですが、長年勤めた従業員ひとりの給料で、若い人が2人か3人は雇用できる余裕が会社に生まれるのは確かです。

これまた以前の話しですが、弊社で日本のフリーター青年(お得意様の息子さん)をお預かりした事があります。彼は大学を卒業しても就職せず、フリーターをしながら家でブラブラしていました。自分でやりたいと思う仕事が見つからなかったのが就職しなかった理由でした。心配した父親が「香港でコンピュータの会社をしている友人が居るのだが、ちょっとそこで働いてみないか?」と持ちかけて、興味を示したのがきっかけとなり、弊社で2年ほど営業、技術の仕事をしました。それでIT関係の仕事に興味を持ち、日本でプログラミングの勉強をし直して、今は東京でプログラマーをしているそうです。

上の3つの話しをしたのは、「育った家庭の価値観」、「企業の求人数」、「本人のやる気」が揃わないと、フリーターは減らないのではないかという事です。

池田信夫blogで引用した「正社員を解雇し易くする」は、新卒や中途採用の求人率に大きな影響を与える事は確かだと思います。しかし、求人があるからフリーターにならずに就職する人がはたして増えるでしょうか?

今でもフリーターにならずに就職している人は沢山います。大企業の空き(求人)が増えても、それを埋める人はフリーター予備軍ではなくて普通の卒業生でしょう。フリーターが就職可能な空き(求人)は、無名の中小企業で、職場環境や通勤時間などの条件も悪いでしょう。

彼らはそれを我慢して、妥協して、就職するでしょうか?

もっとも、経済格差が広がって「貧乏」な世帯が日本でどんどん増えれば、貧乏な家庭で育った人達は就職してより多くお金を稼ぐ事に強い欲求を抱くようになるでしょうから、「生きがいが見つからない」から就職しないフリーターは激減するのでしょうね。

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