日本人は中国人になりたいのか

10月 3rd, 2010 Categories: 1.政治・経済, 3.中国ネタ

小谷まなぶさんの中国進出の心理という記事に、To be determinedさんが書いた質問がまるごと消去されたという事で、自身のブログへ質問削除という記事を立てられました。興味深い質問なので、小谷さんと同様に中国ビジネスに関わっている私が、私なりにコメント欄へ回答しようとしたところ、ライブドアブログのしくみの問題でコメントが跳ね返されてしまいました。そこで、私のブログ記事からTBさせて頂きます。

1) 北朝鮮と日本以外に、中国にそこまで経済依存しないとやって行けない国はどれだけあるのですか?(ネタ元はこちら

中国の輸出統計を見ると、アジアでは韓国、台湾。米国、欧州各国。

2) 日本以上に中国人に対する入国制限が緩い国は、どこかにありますか?

結論から言うと、前原さんが規制緩和を行ったが、他所の国よりかなり緩いという事ではないと思います。(各国別中国人ビザ発給条件

中国政府に人気の海外旅行訪問地(ビザの条件が緩くて人気のある国)は下記の通り。(ネタ元はこちら

第1位 香港 (実際には中国の一部ですが...手続き的には外国と同じ)
第2位 ソウル(韓国)
第3位 プーケット(タイ)
第4位 台湾
第5位 バンコク(タイ)
第6位 シンガポール
第7位 バリ島(インドネシア)
第8位 東京(日本)
第9位 ローマ(イタリア)
第10位 マカオ (実際には中国の一部ですが...手続き的には外国と同じ)

3) 軍事力ではすでに対抗できず、経済も中国に依存しないと立ち行かず、米国の力が衰えつつある今、日本はどこに向かっているのでしょう?アメリカに辟易して、日本人は中国人になりたいと思っているのでしょうか?

結論から言うと、なりたくはないが、21世紀が終わるまでに中国経済圏に吸収されざるを得ない可能性が極めく、キワドイ綱渡り外交を強いられる事になるでしょう。

21世紀が中国が繁栄する時代になる事は間違いありません。日本列島ごと北米大陸沿岸へ引越しできない以上、圧倒的な経済力、軍事力(膨大な物量)を持つ中国から国として独立を保ったまま、どう付き合ってゆくかが、東アジア諸国(日本、韓国、台湾、ベトナム、タイ、フィリピン、マレーシア、ブルネイ、ネパール等)の長期的な課題でしょう。別の言い方をすると、中国を無視する、中国と敵対するという政策オプションは、吸収併合への最短距離かと思います。

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15 Responses to “日本人は中国人になりたいのか”

  1. 10月 4th, 2010 at 08:55
    1

    bobbyさん、

    トラックバックをどうもありがとうございました。私の方はあの記事そのものもトラックバックしているのですが、こちらの方ではトラック・バック成功と出ているのですが、アゴラ側では却下のようです。
    ブログ経由で東京で大規模なデモがあったことを知りましたが、日本のメディアは全く報道せずCNN等が報道があったのだそうです。WSJもそのデモについて、ビデオ解説までつけて報道していますが、記事についているコメントを見ると、反日のコメントで埋まっているようです。中には第二次大戦に関して反省の見られない日本にはすぐさま原爆を落として、日本人を一掃せよというのもありました。
    戦争犯罪についても謝罪を全然してない、とするものから、何回謝罪しても繰り返すだけでかえって日本には誠意なしというのもあるようです。
    http://online.wsj.com/article/SB10001424052748704419504575527664218726440.html#articleTabs%3Darticle

    経済関係では中国についってネガティブなこと、疑問を示すのは日米共にタブーのようですね。

    >圧倒的な経済力、軍事力(膨大な物量)を持つ中国から国として独立を保ったまま、どう付き合ってゆくか
    敵対せずに、経済交渉のみで力(軍事力)のバックのないまま、上手に独立を保って付き合うという芸当は、現実世界で果たして可能だとお考えですか?

  2. 10月 4th, 2010 at 16:20
    2

    > 軍事力ではすでに対抗できず、経済も中国に依存しないと立ち行かず、米国の力が衰えつつある今、

    この前提が「おかしい」のではありませんか? すくなくとも、これは「あきらかな事実」ではありませんね。

    > 21世紀が中国が繁栄する時代になる事は間違いありません。

    本当に間違いありませんか?

  3. bobby
    10月 5th, 2010 at 00:02
    3

    memo26さん、コメント有難うございます。

    >この前提が「おかしい」のではありませんか?

    なかなか良いところを指摘して頂き有難うございました。私も中国の軍事力についてはいろいろな報道を鵜呑みにして、自分で調べていなかった事を自覚する事ができました。それで、ググッて調べてみました。

    世界各国の軍事力(2006年)によれば、軍事力人数は世界一。軍事予算も日本に2倍となっています。日本の防衛予算は、高額の人件費と超高額の国内製造兵器により、かなり効率が悪いようです。一方の中国は、2006年以降も軍事費を毎年増額して、整備の近代化に尽力しまくっているとの事です。
    http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/5220.html

    世界軍事データ2007では、より詳細な情報がありました。中国海軍は、総トン数で日本の倍。潜水艦の数で4倍。人員は6倍以上。

    1)中国の海軍力
    約93.4万トン、約740隻(潜水艦65、駆逐艦21、フリゲート艦42、ミサイル艇96、魚雷艇9、一般哨戒艇226など)、海軍 推定26万人。

    2)日本の海軍力(海上自衛隊)
    約41.4万トン、約150隻(護衛艦53、潜水艦16、機雷艦艇31、哨戒艦艇9、P3C哨戒機97など)、海上自衛隊 4万4528人。

    http://www.geocities.jp/ffoforekedeje/military_arsenal.html

    上記の数字をみれば、中国の海軍力が日本を圧倒しているという事が理解できるかと思います。

    >本当に間違いありませんか?

    中国は政治的には共産党一党独裁ですが、経済的にはシンガポールと同様の国家資本主義の形態をとっています。この組み合わせで、1970年に鄧小平が改革開放を始めて以来、経済の大躍進を遂げた事は周知の事実です。また注目すべきは、国家指導者が何回変わっても、国の長期的な基本的な方針は(隣の日本と違い)まったくブレないという事です。しかも、現代中国の歴代指導者は、国益を守る為の国家間交渉も(日本と違い)非常に巧みであるという事が知られています。

    こういった背景的な条件があり、私の香港・中国で仕事をしてきた25年間の経験からいって、中国がこれからも長期に渡り繁栄を続ける事は間違いないと確信しています。

  4. 10月 5th, 2010 at 18:42
    4

    私は軍事力のみを問題にしているのではなく、「経済も中国に依存しないと立ち行かず」や、「米国の力が衰退しつつある今」という部分も、問題にしています。

    私は、中国については「繁栄」どころか、「没落」の可能性も十分あると思います。どちらになるかは、いまのところ、予測不能ではないかと思います。あえていえば、中国は没落する可能性のほうが高いのではないかと思います。

    > 中国を無視する、中国と敵対するという政策オプションは、吸収併合への最短距離かと思います。

    したがって、私はこの意見には賛成しかねます。

  5. bobby
    10月 5th, 2010 at 19:02
    5

    memo26さん、

    >中国については「繁栄」どころか、「没落」の可能性も十分あると思います。

    私が、中国は繁栄を続けるであろうと考えた理由を前のコメントで示しました。memo26さんが、中国が没落すると思われる理由をお聞かせ頂けますでしょうか。

  6. 10月 5th, 2010 at 20:19
    6

    私は中国が繁栄するか没落するかは、予測不能であると言っています。「あえていえば」没落する可能性が高いだろう、といっているにすぎません。さまざまな要素を総合的に判断しなければならないので、予測不能である、というのが私の基本的な意見です。

  7. bobby
    10月 6th, 2010 at 00:29
    7

    memo26さん

    >あえていえば、中国は没落する可能性のほうが高いのではないかと思います。

    という事かと思ったのでお聞き致しました。判断不能が結論であれば、それに対するコメントはありません。

  8. 10月 6th, 2010 at 10:33
    8

    一つ面白い数字をご紹介
    http://www.uschina.org/statistics/tradetable.html
    表7(中国との交易相手)
    1位:米国298(ビリオン)ドル
    2位:日本229
    3位:香港175

    表8(中国の輸出相手)
    1位:米国221
    2位:香港166
    3位:日本98

    表9(中国の輸入相手)
    1位:日本130
    2位:韓国103
    3位:台湾86
    4位:米国77

    これで見ると、アメリカと日本が中国にとって最大の交易相手なのですが、米国は中国からものを買って儲けさせているのに比し、日本は世界で一番中国から儲けを上げています。

    中国の労働環境の劣悪さは日本の比じゃありませんから、ここにも反日感情の起こる理由は十分にあるわけです。

    一方、日本は税金で中国に援助してますが、アメリカは大企業自身が篤志家としていろいろな援助をしています。
    日本は儲けを上げる相手として中国が欠かせないようですが、日本国内では雇用状況が厳しくなっているので、日本国民ではなく、企業の1人勝ちのようにも見えます。

    今まで反日感情を逸らすために、日本は静かに下手に出つつも、儲けはちゃっかり確保して来たとようです。しかし、中国との経済交流が、大企業でなく、日本国民にどれだけ還元されているのか、中国と友好・友愛から180度転換して嫌中国感情へと闇雲に突進するのでなく、何が起こっているのかキチンと知りたいものです。

    アゴラって結局は、大企業と利権政治家による国民へのプロパガンダサロンにすぎないんでしょうかね・・

  9. 10月 6th, 2010 at 10:39
    9

    最後1行は言いすぎましたので、差し支えなければ消去してください。お目ざわりでしたら全文消して頂いて結構です。失礼しました。

  10. bobby
    10月 6th, 2010 at 12:46
    10

    ap_09さん、記事1本分もの興味深い分析内容を含むコメント、有難うございました。

    日本が経済を維持する為に中国市場が必要な事はいまや明白であると、多くの人が考えるようになりました。私も同意見です。

    ところで中国で儲けているのは大企業だけであるというのはちょっと違うと思います。たとえば加工貿易のメッカである(私の活動範囲である)華南地区をみると、キヤノンやエプソンやトヨタなどの大企業の数は限られています。しかしながらその下請け、孫請け、曾孫請けの中小零細企業群が数百社以上あります。これら企業の本社所在地の多くは日本の地方にあります。人目につくにくいところで、海外で稼いだ日本企業の利益は、地方の中小企業の本社経費を維持しているのです。

    大企業と取引している下請け企業は、大企業の海外進出と共に押し出されてきましたが、国内市場が中心の中小企業の多くは、「アニマルスピリット」不足にて、自ら中国や海外市場へ進出する気概がかなり不足しているように思います。

    アゴラで池田氏が度々述べているように、日本の中小企業の経営者は、もっとリスクを取って大陸へ進出するべきだと私も思っています。下記は私のもう一つのブログの記事です。ご参照下さい。

    【海外進出の手引き★香港で起業しよう(1)】
    http://www.isl.hk/blog/bobby/archives/282

  11. 10月 6th, 2010 at 17:55
    11

    > 判断不能が結論であれば、それに対するコメントはありません。

    ひとつ訂正を。私が言っているのは「判断不能」ではなく、「予測不能」です。予測不能という「判断」をしているわけです。したがって、

    > 中国を無視する、中国と敵対するという政策オプションは、吸収併合への最短距離かと思います。

    この意見には賛成しかねる、というのが私の意見です。

  12. 10月 7th, 2010 at 11:35
    12

    bobbyさん、ご返答をありがとうございます。

    ところでビザの件ですが、ご紹介のビザ発行条件を見ると、bobbyさんによれば他国より特に緩いということはないとのことですが、欧米先進国とその他の国の差のようにも見えます。この件に関しては日本は先進国側から離れて、発展途上国よりの態度に変わったという見方もできます。人権を重んじる国では、中国人の入国には警戒心があるようです。

    もう一つ、制度というより各国どのように外国人に対する入国規制を運用しているかという点もあります。

    今よりもっと、米国が中国との関係強化、友好ムード一色だったころ、職場で何年も不安定な身分で休みも取らずに働きづめだった中国人が、常勤のポストに昇進したので、何年かぶりで休暇を取って家族と里帰りしました。すると2週間の予定が二ヶ月も帰って来ませんでした。中国側の問題なんだと思っていたら、書類上も実際の身分上も全然問題はなかったのに、米国が再入国を許可せず、2ヶ月も足止めしたのです。このとき初めて、アメリカの表の顔と実際とは違うことに気付きました。

    もっと最近では、ある研究グループが学会に参加するため、とあるヨーロッパ先進国に行くことになったとき、その研究グループのポスドクにすぎない米国就労ビザ保持の台湾人は、何の問題もなくその国へ入れた一方、おそらくグリーンカード保持の上、アメリカに持ち家まである中国人の大学教官は入国許可が下りませんでした。最終的に中国大使館まで掛け合って、やっと入国が許可されたようです。

    正直言って、中国人は外国でも苦労させられると、気の毒に思いました。

    単なる個人の体験例ではありますが、こういうことをどうお考えになりますか?

    私は、国の運営とは、経済的利益一辺倒で行えば良いというものではない、という具体例だと感じたのですが。

  13. bobby
    10月 7th, 2010 at 13:42
    13

    ap_09さん

    長文になったので、下記記事へ回答致しました。ご参照ください。

    http://bobby.hkisl.net/mutteraway/?p=2766

  14. Hirogon
    11月 13th, 2010 at 22:29
    14

    ブログ主様は演繹法と帰納法を知らないのでしょうか?
    極僅かな前提を元に演繹法で予測すれば間違えた結果
    が導かれます。

    ブログの読者が納得できる説明になっていない事は
    明らかです。

    もっとも中国の全ての実態を把握するのも難しいの
    でしょうから予測不可能と考えるべきでしょう。
    歴史は科学ではありません。ご理解頂けますでしょうか?

  15. bobby
    11月 13th, 2010 at 22:44
    15

    Hirogonさん

    恐れ入りますが、記事あるいはコメントのどの部分についてであるか、もう少し詳細にご指摘頂けますでしょうか。今後の参考にする為に検証しようにも出来ずに困っております。

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