南極の氷床は、融けても海に流れ込まない

北極の氷が全部解けても」という記事を書いたとき、南極の氷は大陸の上に乗っているのだから、融ければ海面が上昇するだろうという意見があった。

大陸上にある氷床の氷が解ければ、海に流れ込んで、海面が上昇するという理屈、一見正しそうに見える。しかし、南極大陸の氷床が、通常は気温がすごく低いので、めったに摂氏0度以上にならない。もし地表近くの大気温度が0度を超えても、 融けた氷はいぜんとして氷の上にあるから、夜になれば再び大気温度が0度を下回って凍ってしまうだろう。氷床の氷が解けて海に流れる為には、数ヶ月もの長期にわたり、昼夜ともに、表面大気温度が0度を大きく上回り続ける必要があると考えていた。

そこへ、下記の記事を発見したので紹介する。

20070606.JPG

朝日新聞のサイエンス欄というところが、記事の信憑性をじゃっかん下げているのがつや消しだが、事実であれば私(や多くの方の)意見を裏付ける内容だ。記事の最後で下記のような警告をしているが、

とけた雪は氷床の割れ目にしみ込んだり、氷床上で再凍結したりして、海には流れまなかったとみられるが、観測チームは「より大規模な融雪が起これば、氷床にしみ込んだ水で、氷床自体が滑りだし、海に押し出されてしまう恐れがある」と警告している。

それがどれくらいの期間、どれくらいの温度上昇によるものかをまったく示しておらず無意味。また、南極の氷床でそのような温度上昇が起こった場合に、我々が居住する場所では、もやは人が住めないほどの温度になっているかもしれない(つまり人類は絶命して、海面上昇は人類にとって無意味な問題と化している)可能性もあるわけです。

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