海外ローミングだけでは片手落ち

SIMロック解除する代表的な目的の一つとして、海外旅行での例について松本氏が述べられています。海外出張者の視点で書かれていますので当然ですが、現地の人が松本氏へ電話する場合の「不便」さについて一切言及されていません。

松本氏が(私が事情を良く知っているという事で)香港へ出張したとしましょう。本人は、ソフトバンクの海外格安ローミング・サービスに加入していれば、ビルショックの問題はなくなります。しかし、香港の現地側の(松本氏と会う予定の)人は、おなじ香港にいる松本氏へ、国際電話でコールする事になり大変不便です。

国際電話料金の問題の他に、国際電話をわざとブロックしている固定電話の問題もあります。松本氏が、香港キャリアのSIMを入れた端末を持っていれば、現地側の人は、携帯電話であれ固定電話であれ、ローカルコールで連絡する事ができます。

この問題を解決する理想の答えは、すべての国で、固定電話と携帯電話キャリアが、国際電話と海外ローミングの料金を無料(現地側の通話料だけ)にする事です。そうすれば、このような問題はなくなるのでしょう。

たぶん、「通信」先進国の間では現実的な議論が可能かもしれず、その場合には、1つの端末、1つのSIMで他国へ往来するのはは現実的かと思います。香港では既に、携帯電話から多くの先進国への国際電話をただ同然にしている消費者向けサービスが多くあります。しかし多くの「通信」発展途上国のキャリアにとって、国際電話と海外ローミングの料金はドル箱であり、おいそれと手放すとは思えません。

3年とか5年のスパンで考える場合、やはり現実的な手段は、
1)端末のSIM入れ替え。
2)国内用端末とは別の、SIMフリーの2台目端末。

であると思われます。

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3 Responses to “海外ローミングだけでは片手落ち”

  1. Tetsuzo Matsumoto
    7月 25th, 2010 at 22:53
    1

    おっしゃるとおりだと思います。全く異議はありません。ただ、ここにも書かれている通り、どの事業者もなかなかドル箱の国際ローミング収入を手放そうとはしないのが頭痛の種です。特に国内ユーザーのARPUが低い発展途上国のオペレーターはそうです。

  2. bobby
    7月 26th, 2010 at 00:37
    2

    松本さん、コメント有難うございます。

    >どの事業者もなかなかドル箱の国際ローミング収入を手放そうとはしないのが頭痛の種

    中国のキャリア(中国移動)が国際ローミング料金を下げようと働きかけているという話を以前に聞きました。世界一の携帯電話大国の影響力というのはどのくらいのものなのでしょうか。

  3. isaac
    7月 26th, 2010 at 10:35
    3

    先週まで、香港のiPhone 3GをHutchisonの定額プランで日本国内のdocomo網で使ってきました。 Hutchisonのプランは、HK$138(=1,600円/日)で、テザリングも定額内で使えました。
    Hutchisonは、期間限定プロモーションながら、中国(China Unicom)はHK$68(=790円/日)です。 ソフトバンクの指定中国パートナーもChina Unicomですから、交渉次第では、同じレベルに設定可能ではないかと想像します。 (期間限定とは言っても、すでに2年近くHK$68のプランを提供しています。) ソフトバンクにはせめて海外も含めて「業界最安値での定額プランを提供します」と言って欲しかったですね。

    ただし、China Unicomの3G網は大都市からちょっと離れると圏外で使えない、というオチも着いてますが。

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