宝くじの天下り団体

5月 21st, 2010 Categories: 1.政治・経済

今日の夕方のニュースで、宝くじの仕分けが話題に上りました。役人の天下り団体へ、多額の現金が流れているらしいのです。

宝くじの年間売り上げは1兆円(すごい額ですね!)だそうです。その内訳として、当選金が4761億円、自治体へが4178億円、経費が1480億円。このうち、経費から280億円が日本宝くじ協会自治総合センターへ。自治体への金額から80億円が全国市町村振興協会という外郭団体へ。この3つの団体から普及宣伝の名目で、更に100余の公益法人へお金が流れて、宝くじとは関係のないDVDや雑誌がつくられているそうです。まさに官僚OB天下りの温床になっているようです。

仕分け人からは、「なんでこんなに複雑な構造をつくって、重なりながらやっているのか」とか「あいだでいろんな団体がはいって中を抜いていますね、ほんとにこれで良いと思いますか」などの意見がありました。

これら天下り団体の官僚OBの給与が高すぎる(理事長クラスで年収2000万円)事について、宝くじの発行人の立場として出席した(総務省出身の)伊藤鹿児島県知事は、「各省庁の事務次官のOBの取り扱いはだいたいそれくらいを念頭においている」とし、仕分け人に向かって「議員さんもそれくらいもらっているでしょう」と開き直って、「天下りでこの金額が高いというのを宝くじで言うのは言いすぎで、他の団体の事も良く見てもらうとありがたい」と述べていました。

要するに、みんなもらっているのに俺たちだけ突っ込むのはフェアじゃないよ、という事でしょうね。言いたい事はわかりますが、メディアが入っているところで、そういう「本音」を言ってしまうのはどうなのでしょうか。(笑

また伊藤知事は、宝くじが一方的な仕分けの対象になる事について、「地方自治の観点からどうなのか」などと苦言を述べていました。仕分け人は天下りOBへの無駄を削減しようとしている訳です。この削減分を当選金と自治体とで分ければ、自治体の収入も増える訳ですから、伊藤知事は地方自治体側として喜ぶべきでしょう。それを反対するという事は、天下り団体に関係する既得権議員の利益とつながっているから、という深読みをしたくなります。もしそうなら、そういう人が地方自治体の知事であり、なおかつ宝くじ発行人の立場にいる事は、双方の組織の利益に背反する事になるのではないでしょうか。鈴木知事は、なんとも微妙な立場のようです。

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3 Responses to “宝くじの天下り団体”

  1. ステゴザウルス
    5月 26th, 2010 at 02:40
    1

    宝くじは地方振興向けの財源としてフリーで使え非常に地方にとってありがたい資金ですが、過去これを分配してもらうのに官僚に対する分け前が必要でした。さてこれが事業仕分けでNGとされたのですが、そもそもこのピンハネは官僚機構の仕事ですから、政権党の管理下で監督されるべきものであり、たとえ自民党から民主党に政権が移っても責任は「政府=政権党」にあります。このピンハネ構造を許容したのは政権であって地方側ではない。地方は「必要悪」として認めざるを得なかった。よって本来政府の責任でメスが入るべきところなのに、被告席に地方側が立たされるのは納得いかない。これが知事側の本音ではないでしょうか。

  2. bobby
    5月 27th, 2010 at 15:43
    2

    ステゴザウルスさん、
    地方側がみんな伊藤知事に同意であれば、仰る通りです。しかし、上記記事には書きませんでしたが、ネタ元のテレビ報道では伊藤知事の他に秋田県知事(だったと思う)が出ていましたが、伊藤知事の「2000万円は普通」発言を、やんわりと批判していました。伊藤知事=地方の意見ではないという印象を受けました。

    自民党が政権党の時の議員(つまり自民党議員)によるピンハネであるのなら、政権が変わった今、80億円を地方の収入に取り戻す良い機会だと考えるのが地方にとって合理的といえるかもしれません。であれば、その流れをさえぎる伊藤知事は、地方側の身内ではあっても、旧勢力に属する人であり、必ずしも利益が一致しているとはいえないのではないでしょうか。

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