MMSメールをインターネットへ移行せよ

4月 24th, 2010 Categories: 1.政治・経済

携帯メールのポータビリティーを生み出す為に、MMSメールをインターネットメールへ変更するべきと書いたところ、heridesbeemerさんからこちらのような批評を頂きました。そこで今回は、移行後のしくみについて簡単なイメージ図を示したいと思います。

まずは、現在の状況を類推したイメージ図を作成しました。もし間違いがあれば訂正しますので、ご存知の方がおられればご指摘ください。

キャリアは、データセンター側にあるMMSベースのメールサーバーを、下記の図のようにインターネット側へ移動させます。もちろん、MMS用のメールサーバーをそのままインターネットで使えという事ではなく、別途にインターネットメールサーバーを用意しなさい、という意味です。私のまわりにいる、日本の携帯電話の知識がある人に聞いて廻ったところ、携帯間のメール送信のメールアドレスは、xxxxxx@docomo.ne.jpのようにインターネットメールと互換性がありますから、大きな問題は無いと考えます。

このようなしくみへ移行すると、旧型端末(MMSベース)と新型端末(POP3/SMTPベース)の混在が可能となります。その上でメールアドレスのサービス契約を携帯電話の契約と分離させるように、政府による「行政指導」を行います。そうすれば、携帯キャリアを他社へ変えても、メルアドは旧キャリアと契約したメールサービスを使い続ける事が可能となり、携帯ユーザーの「流動性」を高められるのではないかと考えます。

追伸:

移行後の図に説明を加えました。(2010-04-26)

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11 Responses to “MMSメールをインターネットへ移行せよ”

  1. heridesbeemer
    4月 25th, 2010 at 09:29
    1

    まず、いくつか抜けている点があるので、それを指摘しておきたい。

     SMS,MMS,push e-mailには、普通のインターネットメールでは、できない決定的な強みがあります。それは、notificationがSMSでデリバリーされるので、即時性が強い。

     インターネットメール(pop3/imap4)では、基本的に、新着メールを一定間隔で、ポーリングするしかない。しかし、これは、あまりいい方法ではないし、へたすると、パケット死だ。

    push e-mailは、Internt mailに着信通知を、SMSなどで追加したもので、規約文書もOMAなどであるが、規約ができるのが遅すぎたので、OMA仕様はあまりつかわれずに、世の中には、いろいろな実装がある。

     SMSは、これは、オペレータの専権管理のところなので、オペレータ以外がつかおうとすると、オペレータと合意しないといけない。うちは、合意する気なんかないもんねー、とうそぶくのもオペレータの勝手。

     だから、MMSに対応するほどの即時性のあるメールを作るのは、どこでもいつでも常時つながりっぱなし、の世界がこないかぎり、オペレータの関与なしでは難しい。

     さて、上のようなことは、原理的にも技術的にも、可能でしょう。でも、実可動している商用システムをいじるというのですから、結構なコストは、かかるでしょう。コストは、ユーザーが負担するしかない。
     望ましくは、OMAあたりで、規格化作業グループに入って、規格化することも必要でしょう。でないと、あらたなガラパゴス障壁になりかねないから。

     問題は、(vodafone|softbank)|docomo|ezweb).ne.jpというアドレスを使うと決めたとき、将来、こういう問題は起きるだろう、ということは、おおよそ、常識のある人は、わかっていたと思う。
     昔はともかく、今は、インターネットメールへexodusする選択もあるんだから、そんなのは、ユーザーが自分で選べばいいと思う。

     すくなくとも、政府がオペレータに日本独自のシステムを行政指導で押し付ける、なんてことは、やらない方がいい。

     なお、厳密にいうと、MMSのフォーマットは、インターネットメールクライアントでサポートされているわけではないし、MMSのコンテントアダプテーションの考えなどは、すっぽり上の図から抜けているから、実際問題としては、問題はいろいろあるだろう。
     3Gpp,OMAの技術仕様は、制定済みのものは誰でも、英語が読めれば、ダウンロードして読めるのだから、是非、detailをご自分で検討ください。これを
    実現するには、オペレータというモンスターと対決する必要があるんだから、理論武装してないと、食い殺されます。

  2. bobby
    4月 25th, 2010 at 11:51
    2

    heridesbeemerさん、ご批評有難うございます。今はiPhoneでSMSやe-mailを利用していますが、過去にはWM6とPalm OSベースのPDAやノキアの端末を長期間使用しておりましたので、SMSとPOP3/SMTPの長所・短所はある程度は理解しております。

    インターネットe-mailは、普及期には多くのパソコンが常時接続されておらず、現在でもIPアドレスが頻繁に変わるものが多い等の理由により、送信元から受信側メールサーバーまでしか「プッシュ」されませんが、携帯端末は常時接続と固有の端末アドレスを前提とする事から、送信元から受信先端末へのプッシュ送信が技術的に容易であった事はご存知の通りです。BlackBerryの大成功によってニーズが確認され、今では多くのメーカーのスマートフォン携帯端末でプッシュメールが利用可能になっています。技術的な完成度や安定性を別にすれば、heridesbeemerのコメントでも指摘されているように方法はあり、海外での導入例も多数あるという状況です。日本のメーカーが真剣に取り組めば、HSDPAによるプッシュメールの技術も、じきに安定・成熟すると考えます。MMSベースのプッシュメールにしても、最初から安定・成熟していた訳ではないでしょう。

    携帯端末は常に新しい技術を取り込みながら進歩を続けています。立ち止まる事は置いて行かれる事です。グローバリゼーションで世界が広がる中、「日本だけの仕様」を続けて行く事が良いとも思えません。日本の仕様を世界へ広げるパワーが日本の企業に無いのであれば、国内に特殊化した技術を捨てて、世界の仕様への適応を行う事は、長期的な利益を得る道かと考えます。

    >政府がオペレータに日本独自のシステムを行政指導で押し付ける、

    もちろんその通りです。だからこそMMSベースからHSDPAによるインターネットメールへ移行すべきなのです。それが実現されれば、携帯メルアドのポータビリティー確保する技術的な問題は解消されます。

  3. heridesbeemer
    4月 25th, 2010 at 12:41
    3

     HSDPAなんてものなくても、昔から、インターネットメールへの移行は、可能なんです。
     ただし、即時性を重要視するなら、それは、push eMailでないといけない。ところが、 push e-mailは、SMSを利用するので

    あ)業界標準というべきOMA仕様は出遅れすぎて、いろいろな実装がある
    い)オペレータのSMSCを利用する必要があるが、ここが開放されていない
    う)オペレータは、オペレータアドレスが、ユーザーを縛り付けておくのに効果的手段であるから、い)には、絶対反対

     もし、い)が開放されると、普通のISPのサーバーで、携帯電話への通知オプション(有料)がつけられるようになって、ISPのメールを、携帯で読み書き出きるようになるでしょう。

     そうなると、MMSの利点は、オペレータの中で閉じているので超低価格ということだけになります。MMS自体は、世界標準です。
     だから、この場合の本能寺は、オペレータのSMSCをコマーシャルベースで、開放し、オペレータのAPNから、ISPの間で、ルーターなどで、ブロックしない。
     そういう行政指導をするべきですね。
     あらたな、MMS規約改訂なんてものは、いらないでしょう。

     つまり、この問題は、技術の問題ではない。

  4. bobby
    4月 25th, 2010 at 14:37
    4

    heridesbeemerさん、私はこれからプッシュメールをやるなら、MMSベースは不要と考えています。非常に多くの端末が3Gへ移行した現在、メールはHDSPA/EDGE/GPRSによる汎用データ通信の技術上で進めるべきと考えています。

    ユーザーにとっては、真のプッシュであれ、プッシュのように見えるエミュレーションであれ差はありません。また携帯のデータ通信帯域が年々増大している現在の状況を見れば、パケット効率も大した問題ではありません。固定電話がIP電話に置き換わっているように、将来は携帯端末の音声もVoIPに変わるかもしれません。

    そうではありませんか?

  5. heridesbeemer
    4月 25th, 2010 at 15:18
    5

    で、あなたは、なにをいいたいのでしょうか?

     携帯アドレス中毒になった人の為に、MMSの規約を改訂して、インターネットメールへ移りやすくするのでしょうか? そんなのは、無駄なことです。

     MMSは既に確立した技術ですし、それをどこかの政府が使ってはいけない、なんてのは、西の隣の大国ならともかく、日本がやることではありません。一方、MMSは、オペレータだけで運用出きるから、コストも大幅にやすいでしょう。

     コスト安くて、アドレスと回線が縛られるか、少々コストは高くても、オペレータアドレスでない、回線にしばられないのを、選ぶのか。そういう選択は、既にある。
     唯一、欠けているのは、即時性をつけるためのSMSCの開放と端末側クライアントの話。

     いっときますが、MMSも、TCP/IPの上の汎用データ技術で通信してるのですよ!HTTPを使ってるんだから。

     ともあれ、この手の議論をするには、携帯メッセージングの基本的な本は、読んだ方がいいでしょう。でないと、信長を殺るために、清水寺を襲撃するようなことになりかねない。

  6. bobby
    4月 25th, 2010 at 23:09
    6

    heridesbeemerさん、「携帯メッセージングの基本的な本は、読んだ方がいいでしょう」は了解しました。できるだけ早急に入手して読むようにします。

    >MMSの規約を改訂して、

    MMSの規約を改訂するのではなく、新しく開発した端末においてメールの送受信をMMSからHSDPA/EDGE/GPRSベースに変えましょう、という事です。そして古い端末が残っている期間は暫定的に、MMS Gateway経由で端末がメールの送受信できるようにしてはどうか、という事です。海外の多機能3G/3.5G端末のメール送受信はみな、HSDPA/EDGE/GPRSを使い、SMTP/POP3で送受信するようになっているようです。

  7. bobby
    4月 26th, 2010 at 11:50
    7

    2つ目の図に詳細な説明を加えて修正しました。基本的な構造は変わっていません。

  8. heridesbeemer
    4月 26th, 2010 at 18:50
    8

     根本的な技術理解を欠いているあなたと、技術論をしてもしょうがないです。どこが間違っているかだけ、指摘しておきましょう。

    >MMSの規約を改訂するのではなく

    上のようにシステムの構成を変えれば、必然的に規約のアップデートが必要でしょう。それが、理解できないなら、あなたは、自分が何を言ってるのかも理解できないということです。

    >、新しく開発した端末においてメールの送受信をMMSからHSDPA/EDGE/GPRSベースに変えましょう、

     この文章も間違っている。MMSから、POP3/IMAP4/SMTPに変えましょう。なら技術的に正しい。

    >という事です。そして古い端末が残っている期間は暫定的に、MMS Gateway経由で端末がメールの送受信できるようにしてはどうか、という事です。海外の多機能3G/3.5G端末のメール送受信はみな、HSDPA/EDGE/GPRSを使い、SMTP/POP3で送受信するようになっているようです。

     もう、昔から、少し高めの携帯は、eMailは積んでます。日本では、少ないですけどね。もちろん、MMSも、HSDPA/EDGE/GPRAを使ってます。
     www.gsmarena.com で、GSM/W-CDMA系の電話のおおよそのスペックは確認出来ます。

     技術が深く関係することがらを、正確な技術理解もなしに、MMSメールをどうこうせよ、などといっても、本質を外して、寡占オペレータを利するだけでしょう。

  9. bobby
    4月 26th, 2010 at 23:19
    9

    heridesbeemerさん、

    知人に問い合わせたところ、MMSに関する技術資料は英文しかないようで、習得にすこし時間がかかるのではと考えております。知識が足りない状況でいろいろご指摘頂き感謝しております。

    ところで、「システムの構成を変えれば、必然的に規約のアップデートが必要」の部分ですが、新旧方式のメールが混在する暫定期間に、端末側MMSメールがMMSゲートウェイを通ってPOP3/SMTPメールサーバーへ送受信を行うので、ゆえに「MMSの規約変更が必要」という意味でしょうか。

    >MMSから、POP3/IMAP4/SMTPに変えましょう。なら技術的に正しい。

    私の方でMMSの理解に混乱があったようです。MMSはOSIモデルではアプリ層なのですね。であれば、私が述べようとしている事も仰るとおりです。

    ところでソフトバンクのiPhone関連ページを読むと、MMSメールとインターネットメールのがそれぞれ別アドレスで並存しているように見えます。この2つのメルアドが別サーバーである場合、本記事の趣旨であるMMSからPOP3/SMTPへの移行ではなく、MMSメールとPOP3/SMTPメールを「サーバー側で統合」へ修正する必要があるかもしれません。

    もしメール・サーバーが統合されているのであれば、携帯メルアドのポータビリティーについては、契約を分離するだけで良いのかもしれません。

  10. heridesbeemer
    4月 29th, 2010 at 08:40
    10

    携帯電話を使っているからといって、オペレータのアドレスでないとメールが使えない、という時代はすでに過去のものになりつつある。
     オペレータは、実質無料で、オペレータアドレスのMMSなり、POP3/IMAP4メールをつけてくれるだろう。だが、それをつかうと、土管を交換することが困難になるであろうことくらいは、まともな常識をもつ大人なら、容易に推察できたはずである。

     オペレータは、商売でやっているのであって、慈善団体ではない。まともな、商品知識をもたない消費者は、鴨になりさがるだけ、というのは、古今東西をとわない。

     MMSの規格は、もう固まったもので、そんなものは、OMA構成メンバーの誰もがいじりたい、というようなものではない。そもそも、上は、eMail,下は、SMSにはさまれて、将来はレガシーサービスとして生きてくと思われているのだから。

     たとえ,POP3でも、オペレータアドレスを使っている限りは、同じ問題がある。
     すなわち、MMSをどうこうしよう、というのは、本質を外している。
     オペレータアドレスは、土管を変えたら使えない。しかし、そんなことは、普通のISPのメールでも同じだ。ISPのアドレスをISP解約しても使えると言うことはない。アドレスを維持するために、なんらかの契約が必要なのが普通。

     だから、携帯電話の波、という土管を変える自由を重要視するなら、オペレータアドレスなどは、最初から使ってはいけないのだ。
     いや、そんな土管選択の自由より、安くて速いオペレータアドレスで、私は、いいわ。というのも、ひとつのチョイス。
     いつの世の中でも、自分の決めた決定に責任を持てない、大人というのは、相当見苦しいものだと、思う。

     従って、MMSの仕様をいじくったり、手間をかけて変なシステムを押し付けたり、メール契約のあり方に行政が介入するというのは、不適切だろう。

     やるべきなのは、端末の種類で、使えるAPNが変わったり、パケット定額がつかえない、コマーシャルベースでオペレータ以外がSMSを使えない、というおおよそ、免許で寡占が保証されているサービスプロバイダーが、ネットワークの中立性から、ほど遠いことをやっていることの放置を、是正すべきなのだ。

  11. bobby
    4月 29th, 2010 at 11:23
    11

    heridesbeemerさん、

    >やるべきなのは…免許で寡占が保証されているサービスプロバイダーが、ネットワークの中立性から、ほど遠いことをやっていることの放置を、是正すべきなのだ。

    これは全面的に同意します。

    ところで、蛇足ですがMMSの問題点について列挙してみました。

    1)保存できる(送受信の)メールの量が、POP3/IMAP4にくらべて極端に少ない。
    2)大量のスパムメールが存在するのに、googleやyahooのようなスパムフィルター機能が導入されていない。

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