どこにもあるBSEの恐怖
8月 23rd, 2005
Categories: 1.政治・経済
生後31ヶ月目の牛が、誤ってカナダから米国へ輸出されました。30ヶ月以上の牛は、輸出禁止措置がとられていたにもかかわらず。米国牛の日本輸出だって、同じ事がかならず起きるでしょう。
ネタ元の記事は下記の通りです。
このようなミスは、どの国にでも起こり得ます。米国政府は、自国民を守る義務から、輸入される牛肉についてはとりわけ慎重です。しかし輸出される牛肉を、同じレベルで検査してくれると思い込むべきではありません。日本人の健康を守る事は、米国政府の義務ではないからです。
エイズ非加熱血液製剤の時に、米国政府は日本へ輸出される製品に対して、有効な対応しませんでした。
かんきつ類の皮に塗布するカビ防止剤は、米国内で発がん性の為に使用禁止されているものを、日本へ輸出される時には使用を許可しています。国の内と外では異なる優先順位のもとに対応しています。
米国内に対しては、米国民を守る事を優先します。米国外に対しては、生産者を守る事を優先します。
これが米国政府の実態です。
BSE牛の問題では、米国農務省や通商側など生産者の利益を代表する者の意見に従うのは大きなリスクを伴います。
日本政府は、事なかれ主義による、中途半端な妥協だけは止めてほしいものです。
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