大腸・内幕物語(1)

7月 31st, 2005 Categories: 健康

小学生の頃から、よく下痢をしました。ちょっと食べ過ぎるとお腹をこわし、強いストレスを感じると腹痛になりました。そこで、消化器系と下痢の関係について、昔から疑問を持っていました。ある日、古本屋でこの本を見つけた私は、長年の疑問に答えを見つけるべく、この本を読み始めたのです。

大腸というのは、体内でも研究が遅れている臓器なのだそうです。そんな大腸の話しを詳しく伝えてくれるのが坂田隆さん(今は石巻専修大学教授)が書かれた大腸・内幕物語という本書です。本書から、私が興味を引かれた部分を何回かに分けてご紹介します。

【大腸の簡単な働き】
長さ1m。はじめは上行結腸、次が横行結腸、最後は下行結腸ときて直腸になります。その先は肛門ですね。小腸から流れ込んできたドロドロの内容物は、上行結腸から横行結腸で、水分を吸収されます。内容物のうち、食物繊維などが腸内菌で分解されるのもここです。下行結腸では、本格的にウンチ製造が行われます。

【大腸の目的】
大腸は、ウンチをつくる事を目的として存在する臓器のようです。

【大腸の必要性】
大腸がなくても(小腸から直接排便しても)人は生きてゆけるようですが、外出したり、仕事をしたり、普通のトイレで用をウンコをしたり、いわゆる社会生活を送る事は困難になります。

【大腸の制御】
大腸の制御は、脳から通じる交感神経(休めの指示)と副交感神経(働けの指示)の他に、大腸が内容物の状態に応じて独自にウンチの製造と出荷(直腸に届くまで)を管理できるようになっているようです。この時、内容物の状態で大腸の制御に関連する物質は、短鎖脂肪酸である酪酸(らくさん)とプロピオン酸です。短鎖脂肪酸の有無や濃度を大腸内で自動的に検出して、「急げ」とか「ゆっくり」とかの指示を出します。つまり脳が本社なら、大腸は支店じゃなくて(100%出資の)独立採算現地法人のようなものです。

【大腸が働く為のエネルギー】
他の臓器では、血液で外からエネルギーを送り込みますが、大腸を動かすエネルギーは自己調達します。大腸の内容物から腸内菌が生産する酪酸、酢酸、プロピオン酸を粘膜細胞が吸収してエネルギーに変えています。

【大腸にある脳を制御する物質】

ノルアドレナリン : 中枢神経        : 腸の動きを止める。粘液を合成させる。
アセチルコリン  : 中枢神経        : 腸の動きを盛んにする。粘液を放出させる。
P-物質      : 筋層間神経叢     : 腸をちじませる。血管を広げる。
血管拡張性
 腸ペプチド    : 粘膜下神経叢     : 腸をゆるませる。ウンチをためる。
エンケファリン
(脳内麻薬物質) : 中枢神経        : 腸をちじませて、ウンチを細切れにする。中身を送る動きを抑える。
ソマトスタチン  : 筋層間神経叢      : 動かないようにする。膵臓のホルモンを出させない。

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