勝者を罰する国

1月 8th, 2010 Categories: 1.政治・経済, 3.中国ネタ

堀江氏も村上氏も、自分が勝者である事を、あからさまに世間に示した為に、検察に因縁つけられました。日本にもスーパーリッチな個人はいるはずですが、欧米やアジアのように経済勝者が社会で尊敬されるどころか、「出る杭は打たれる」という言葉通りの仕打ちをうけるので、「俺は金持ちだ」と胸を張って大通りを闊歩する人は極め少ないようです。池田信夫氏はアゴラの民主党の生存バイアスで、そういう日本を「勝者を罰する国」と呼びました。

経済勝者が「お上」に因縁つけられる構図は、実は中国で非常に顕著になっています。昨年、上海を訪問した時に、昔の知り合いの会社を訪問したところ、若い社長から「はやく資産を北米へ移したい」という相談を受けました。私に相談されてもどうしようも無いのですが、興味があったので「なぜ?」と聞きました。

若社長いわく、中国では企業活動を定めた法律は、最近のテクノロジーを扱う商売を十分にフォローしていません。(中国の会社の法律では、営業ライセンスに記された事業範囲は、広い範囲を単純な言葉で明示しているので、複数の事業範囲に重なるような商売は役人の裁量で黒とも白とも判断できてしまうのです)豚は太らせて食えと居いますが、商売が成功して十分に儲かったところで、ある日突然、「お上」から営業ライセンス違反で莫大な罰金を課される事を、非常に恐れていました。

日本はいったい、どういう道を行こうとしているのでしょうか?

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4 Responses to “勝者を罰する国”

  1. 1月 9th, 2010 at 08:55
    1

    はぁ~、何だかすごいですね。
    中国と言う国は、私からみたら混沌としている印象なんですが、それでもインドよりよっぽど安定しているそうで(インドでは最近は毛沢東主義者のテロもあるらしいですね)、日本的極楽トンボ、おめでたい幸せな国に育った私には実態の想像もつきません。
    中国人は中華思想があるし、そういう態度で日本人に嫌悪感を示す人もおられますが、周りの中国人を観察していると、まず何とかグリーン・カードを取って、その次は市民権、そして一族郎党呼び寄せると言うパターンで、米国で成功を収めた後、だれも大陸中国に帰ろうという気配を示す人は見当たりません。やっぱり一党独裁の国では、権力の中枢に居ない限り、いつ寝首をかかれるかわからないという不安があるのかもしれませんね。

    >日本はいったい、どういう道を行こうとしているのでしょうか?
    中国の一部になるかもしれないということでしょうか?

  2. bobby
    1月 10th, 2010 at 12:08
    2

    >それでもインドよりよっぽど安定しているそうで
    インドは地理的な問題(イスラム圏の近くにあり、下界は熱帯でクソ暑い)がおおきなハンディキャップですね。

    >中国の一部になるかもしれないということでしょうか?
    日本と中国の政府(官僚)の姿勢は、すごく似ていると思います。たとえば昨年の鶏インフルエンザがアウトブレイクした時、日本と中国の政府はどちらも、欧米で非合理的と否定された空港での水際阻止を当然の如くに行いました。何でもかんでも規制を作って国民を管理したがり、政府が「導こう」という文化は、同じ根っこを持っているみたいです。そういう2つの国は、日本が中国に吸収合併されても、意外に何の問題も無いのかもしれません。(そう考えると怖いですね)

  3. 1月 10th, 2010 at 23:31
    3

    そうですか。
    もともと日本の官僚制は科挙を参考にしてるんでしたっけ。
    やっぱり東アジアというくくりで、文化の共通性は多いですね。
    韓国は、さらに日本と似てますね。
    我々は‘管理されたい指向’なんでしょうかね。
    利己主義ではない、個人主義的考えがもっと普及して欲しいです。

  4. bobby
    1月 11th, 2010 at 01:24
    4

    >我々は‘管理されたい指向’なんでしょうかね。

    一人ひとりの価値観と、集団としての価値観が異なるようです。これは明らかに日本の固有文化によるものでしょうね。しかも江戸時代から続いている価値観かもしれません。

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