スパコン世界一は産学協同でコスト削減せよ
アゴラで池田氏は、二つのスパコンが示す日本の二つの未来の中で、理研による世界一スパコン開発の問題を指摘し、一方で、長崎大工学部の浜田剛助教のグループが、たったの3800万円の予算で日本一のスパコン(158TFLOPS)を製作した事を賞賛しています。このスパコンは、今年更新されたばかりの地球シミュレータ2(122GFlops)より更に高速です。
浜田教授のグループは、民生用に大量生産されているパソコン用の周辺チップであるGPU(ゲーム等で画像データ処理をハード的に行う専用LSI)を760個つなげたものだそうです。GPUやDSP、あるいはゲーム用マシンのCPUのような民生用チップを用いるアイデアは、ゲーム産業や組み込み機器産業が活発な日本では、非常に導入しやすい環境かもしれません。
一方のソフトですが、この超低価格スパコンの成功の鍵となったのは、GPUを大量に並列接続させるプログラムの開発であったそうです。学生プログラマの人件費は開発費の中に含まれていないでしょう。プログラム開発に何年かかったのかわかりませんが、優秀なプログラマ(院生)が学費を払って集まり、開発してくれる大学・大学院は、人材のサプライヤーとしては大きなアドバンテージがあります。
民生用、産業用の計算チップや組み込み用CPUを大量生産している民生機器メーカーと大学が提携し、ハード予算や計算用(または組込用CPU)チップの提供をメーカーが受け持ち、設計は産学協同で、プログラム開発リソースは大学側が提供して、産学協同で世界一のスパコン開発を行う事を検討しては如何でしょうか。
