SPARCを国産というのは無理がある

池田信夫 対 西和彦で、西氏は「とくに富士通はCPUを自分で作っている。これが大きい。買うだけだったら、誰でもどうぞ、誰でも出来る。」と言っています。ここで言うCPUとは、恐らくSPARC64 VIIIfxの事だと思います。

SPARCはwikiによれば、「サン・マイクロシステムズにより、1985年に最初に開発された」、「カリフォルニア大学バークレー校の RISC I & II の設計に大きな影響を受けている」CPUであり、「SPARC64™ はHAL Computer Systemsならびに富士通が開発したプロセッサファミリであり、SPARCシリーズのハイエンドのプロセッサ」です。

さらにwikiによれば、SPARC64の基本的なデザインやRISC architectureのノウハウのほとんどは、富士通ではなくてHAL Computer Systemsによるものであるようです。もちろん、開発費を出したのも、製造したのも富士通ですから、富士通が果たした役割は小さくないといえますが...これを国産CPUと言うには、すこし引っかかるところがあるような気がします。もちろん、富士通が製造している事を否定している訳ではありません。

池田氏がスパコン保護政策がIT業界をだめにするで、「富士通に国際競争力があれば、300億円以下で落札できるでしょう。そうして世界に通用するコストで製品開発できない限り、日本のIT産業に未来はない」と述べています。

実は、富士通ブランドのSPARCワークステーションは、私も以前に見積もった事がありますが、お客の反応はイマイチでした。残念ながら市場ではあまり有名ではないようです。せっかく高性能CPUを持っているのに、マーケティングで損をしているのでは、宝の持ち腐れです。こういうところにも、作るのは上手だが売り方で損をしている日本メーカーの特徴が現れているのでしょうか