小倉氏の議論における視点の考察

10月 10th, 2009 Categories: 1.政治・経済

前記事で指摘したbenlila_causettにおける小倉氏の論点の違いはどこから来るのでしょうか。片方では規制緩和を勧める側に立ち、片方では規制緩和を非難する側に立つ理由はなぜでしょうか。その理由について知りたいと思い、2つのブログの主要な内容の違いについて、もう少し掘り下げてみました。そうして、知財と経済における規制改革の違いについて考えて見たところ、面白い相違点が見つかりました。

知財関係では、企業側(放送業界、音楽業界、出版業界、ソフト業界等)は基本的に著作権に関する規制を守る立場であり、視聴者などのユーザーは著作権によって利益を奪われている立場です。逆に経済関係においては、企業側は基本的に解雇規制などの規制緩和を主張する立場であり、労働者は解雇規制が緩和される事により、見かけの利益を奪われる立場と見る事ができます。

この2つにおいての共通点は、規制緩和ではなくて、企業側と利益が対立する弱者の側に味方する事ではないかと考えられます。benliとla_causettにおける小倉氏の論点は、企業対ユーザー、企業対労働者という構図における、弱者の権利を守るという視点のように見えます。

この仮定が正しいとするならば、経済関係の議論において、池田氏、木村氏、城氏などの記事に対して、情緒的な批判記事を書く理由が理解できるように思います。

但し、池田氏、木村氏、城氏等の記事は、効率的な経済や行政を行うスキームを導入する事によって、社会全体(企業と労働者双方)の利益を目指す為のものであるのに対して、小倉氏の記事は、「いまそこにいる」貧しい労働者という、非常に狭い視野で見ている為に、ブログ上で議論が噛み合わない状況になっているのではないでしょうか。

Facebook Comments
Tags:
Comments are closed.