偽造紙幣とインクジェットプリンター

1月 15th, 2005 Categories: コンピュータ及び科学全般ネタ

このところ偽造紙幣が国内で頻繁に出回るようになった。警察庁はプリンターメーカーに対して、偽造紙幣の印刷防止機能を付加するように要求しているようだが、プリンターメーカーは及び腰のようだ。

この現象を見ると、警察庁がプリンターメーカーへ頼みたくなる気持ちもわからないでもない。そのほうが警察にとっては簡単なように見える。

しかし、インクジェットプリンターに偽造防止機能を要求するのは「本末転倒」のような気もする。そもそも大蔵省が、インクジェットプリンターやコピーマシン如きで偽造できない紙幣をつくれば良いのではないか?それほどの技術もないのか?新紙幣なら大丈夫なのか?

それに、国内のプリンターを規制しても、海外で販売している同種のインクジェットプリンターを持ち込めば意味がなくなる。偽造を計画的に行う者には、それくらいたやすい事だろう。

香港では昔から、紙幣の表面にブラックライト(紫外線ランプの一種)で文字が浮き出るしくみがある。簡単なしくみのようだが、これなんか市販のインクジェットプリンターでは絶対に不可能な技だ。高額紙幣を受け取ったときは、レジの下に備え付けてあるブラックライトで、店員がかならず偽造紙幣のチェックをしているのが香港だ。

インクジェットプリンタが出ればそれを規制しようとし、P2Pアプリが出ればそれを規制しようとする、それがお上のやり方なのだろう。旧来の方法が破綻しようとするとき、その原因となった新技術が悪いのだという発想が見えている。

そんな事では、世の中が進歩しないじゃないか。警察にとっては世の中の進歩よりも、容易に管理できる社会の方が大事なのかもしれないが。でも、それってずいぶん情けないじゃない。

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  1. AhnenErbe トラックバック | 2005/04/12
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