新型豚インフルエンザ 厚生労働省はぜひ参考にしてほしい

6月 16th, 2009 Categories: 3.中国ネタ, 健康

香港域内での新型インフルエンザが感染拡大しているからでしょうか、羅湖の中国国境での検疫検査が強化されました。大陸側からみると、今度は香港からの入境者が封じ込め対象者になったようです。

具体的には、パスポートで入境する人はずべて、香港を出境する時に書いた(橋の上で渡した)新型豚インフルエンザ用の検疫用紙を、イミグレーションのフロアでもう一度記入し、列に並んで検査官による一人ずつの検温確認を行い、体温を検疫用紙に記入され、最後に机に座っている検査官に入国用紙の裏に検温確認の判子を押してもらいます。この判子が無いと、パスポート入国者はイミグレを通れません。(実際にやってみました)

上記にも書いた香港政庁の緩和措置ですが、我が家の小学5年生も「休校」になり、友達の家に遊びに行ったり、プールへ行ったりと、毎日遊びまわっているようです。休校措置で興味深いのは、香港では共働き家庭が多いので、急に学校が休みになると、子供一人だけ家に残す事は(11歳未満の子供は)法律違反になります。そこで、父親が有給休暇をとって、平日の朝に、子供を朝マック(マクドナルドの朝食)へ連れて行く光景がみられるようになったそうです。日本では、父親がこういう理由で有給を取るのは珍しい事ではないでしょうか。香港では妻も夫に負けず高給取りの管理職や専門職(会計士や弁護士)である事が珍しくないので、夫婦の力関係は必ずしも夫有利という訳ではありません。

そういう私は東莞に着いた翌朝に風邪症状が出て、あわてて病院へ検査してもらいに行き(結局できなかった)、今はアパートで自宅待機しています。この話題は来週にでも記事に書こうかと思っています。

さて、新型インフルエンザ域内感染の発生(身近に感染者が出た場合)が続く香港の、政府の対応がより具体的に説明されている領事館メールが届きましたのでご紹介致します。香港政府は、SARSのアウトブレークや、毎年の鳥インフルエンザ発生と人への感染経験により、エマージングウイルス感染症で世界の最先端を行く行政府といえます。700万人が住む人口密集地での緩和措置内容を検討する事は、日本の行政(厚生労働省、東京や大阪等の自治体行政府、それら地区の病院や保健所)が参考にするべき内容かと思いますので、関係者はぜひこれらの内容を自分たちの部署で議論される事をお勧め致します。

[在香港総領事館]新型インフルエンザ(身近に感染者が出た場合)

2009年6月16日

在香港日本国総領事館

新型インフルエンザは、当地における域内感染が拡大しつつあります。身近で感染者が発生する可能性もあり、そうした場合にどのような状況になり、どのような対応が求められるかにつき、当館より香港政府に照会した結果を他の関連情報と合わせ以下のとおりご連絡いたします。  

1.御家族等身近な方に感染者が出た場合

(1)香港政府は、12日時点では、感染者の家族を含む濃厚接触者(close contacts)には、(政府による)直接観察下の医学観察と化学予防を行うとしています。(感染が確認された本人には入院・隔離措置がとられますが、濃厚接触者にはとられません。) 「医学観察」とは、医師等専門家が健康状態、病状に問題がないか定期的に確認すること、「化学予防」とは、予防を目的とする抗インフルエンザ薬(タミフル・リレンザ等)の投与を意味します。なお、抗インフルエンザ薬を服用しないことを希望する場合には、濃厚接触者にも入院・隔離が行われる可能性があります。

(2)感染者発生時の自宅の消毒等については、政府・病院当局の指示に従って下さい。

(3)併せ、このような事態が発生した場合は、当館(領事部)にも事実関係をお知らせ下さい(代表:(852)2522-1184)。必要な場合、当館では可能な限りの支援を行いたいと思っております。また、頂いた個人情報は、厳重に管理し、一切公表いたしませんのでご安心下さい。

(4)なお、現在政府は、濃厚接触者以外の方については追跡等の手段はとらないとの方針を掲げています。

2.職場、オフィス、マンションで感染者が出た場合

(1)香港政府は、ビルやマンションで感染者が発生した場合も、その階(フロア)全体の消毒は行いますが、建物全体を封鎖したり、該当する階(フロア)を封鎖したりすることはしない、としており、その後は同フロアも含めて引き続き通常どおりの状況となると見られます。

(2)職場において感染者に濃厚に接触した方については、医学観察と化学予防が行われる(隔離は行われない。)と見られます。職場或いはオフィス・ビルで感染例が発生した場合には、消毒等のオフィス管理方法を含め、香港政府当局、ビル管理会社等の指示に従って下さい。

3.インフルエンザ指定診療所に関する追加情報

14日付で8カ所の指定診療所につきお知らせしましたが、その後、香港政府に確認したところ、以下のとおりです。

(1)8カ所のクリニックの営業時間(週7日9:00から17:00)外に、インフルエンザの疑いがある患者が行く先は、大きな公立病院 http://www.hk.emb-japan.go.jp/jp/bird.html#20090616b の緊急外来(AED: Accident and Emergency Department)となります。他方、8カ所のクリニックの営業時間内にこれらAEDに行っても、8カ所のクリニックに回されます。

(2)診察費用は、(イ)香港ID保持者、香港居住者である11才未満の子供、その他医院監察局(Hospital Authority)事務局長が認めた者には45香港ドル、(ロ)それ以外の人は215香港ドル、となります。この費用は抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザ等)の費用を含みます。通訳費用は無料です。

(3)ただし、以上は今の流行状況の下における措置ですので、今後変更があり得ます。

4.学校

(1)既に御案内のとおり、香港政府は、12~25日の14日間、域内のすべての小学校、幼稚園、保育所、特別学校の休校を発表しました。その間、すべての集会、課外活動、試験は中止となります(政府は、6月23日までに、学校再開か休校措置延長か等につき決定し、改めて発表する予定です。)。なお、休校期間中は、生徒は自宅待機し、人混み等に行かないよう求められています。

(2)中学校等、上記以外のその他の学校については、新型インフルエンザ確定事例が発生した学校のみ休校になる方針ですが、13日付の報道では、「中学・高校(secondary schools)の夏休み開始を早めることも含め検討されている」としており、注意が必要です。

5.その他

(1)香港政府は、会議、展示、公共のイベントについては、参加者の健康状態と消毒に留意しつつ、通常どおり開催する方針を示しています。

(2)交通機関、公共施設の運行、運営等についてもこれまでと変更はありません。香港政府は、交通手段、施設の掃除・消毒を更に徹底し、スタッフ、乗客等に不調のある場合にはマスクをかけるよう指導するなど呼びかけています。

(3)香港の出入境についてもこれまでと変更はありません。従来どおり、入境時に、健康質問票記入・提出、検温(機器によるスクリーニング)等が行われます。

6.在香港日本国総領事館は、領事・査証窓口を含め、通常どおり開館しております。

香港内での感染情報については、当館ホームページhttp://www.hk.emb-japan.go.jp/jp/bird.html をご参照ください。

7.中国大陸の情報については、在中国日本国大使館ホームページ http://www.cn.emb-japan.go.jp/index_j.htm をご参照下さい。

8.外務省感染症危険情報については外務省ホームページ、http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info.asp?num=2009T130 をご参照下さい。

*当館へのお問い合わせは http://www.hk.emb-japan.go.jp/jp/email_j.html にお願いします。万一現在お送りしているメールアドレスに質問等をお送りいただいても返信はできませんのでご注意下さい。 

Facebook Comments
Tags:
Comments are closed.