Archive for November, 2014

沖縄の米軍基地を考えなおす理由

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今日はちょっと頭の体操をしてみましょう。

10月30日に沖縄県知事選がおこわなれ、普天間飛行場の名護市辺野古移設に反対する翁長雄志氏が10万票の大差をつけて前県知事の仲井眞弘多氏を破りました。今回の選挙で明白になったのは、辺野古移転はノー、沖縄に米軍基地は不要、という沖縄県民の「民意」です。

安全保障は国の領分だとしても、民主主義国家である日本では「民意」を疎かにできません。たとえば、衆参両院で過半数を取っている安倍政権ですら、法律上なんの根拠も無く停止している全国の原発を、「民意」の壁に阻まれて未だ再稼働できずにいます。日本において「民意」という壁は、かくも大きな力を有しているように感じられます。

2014年沖縄県知事選挙

日本国内の米軍専用施設の74%が沖縄県にあり、沖縄本土の18%を占めているそうです。また、沖縄本土の中央にある米軍基地が南北を分断しており、交通の利便性を阻害しているとの話しもあります。米軍基地はある意味で原発と似ているところがあります。施設のある自治体が経済的に大きく依存している反面で、その周辺にありながら直接に経済的メリットを享受できない多数の人々からは嫌われています。

在日米軍

沖縄の米軍基地問題では、歴代の政権が頭を悩ませてきました。ただ頭を抱えていただけでなく、「米軍さんに沖縄に居て頂く」ために、かなりの金額の税金も投入してきました。米軍への思いやり予算として1858億円、基地周辺対策費が1739億円、米軍再編関係費が1161億円、米軍施設の土地の賃貸料が1658億円、基地交付金が394億円。沖縄に関する特別行動委員会の関係費が101億円。合わせて6911億円。(2011年度)膨大な金額を支払っています。これだけの税金と政治的エネルギーをつぎ込む米軍基地の目的とはいったい何でしょうか。ざっくり言うと、北朝鮮・中国・ロシアに対する為という事になっていますが、海兵隊が沖縄に居る主な理由は朝鮮半島(北朝鮮)と台湾(中国)のようです。このうち台湾については、近年において両政府間がおおきく接近して政治的な緊張は緩和していますし、いまや「持てる国」になった中国は、近隣諸国と戦争するには失うものが多すぎるという意見もあります。その一方で、北朝鮮の戦争リスクは下がっていません。要するに、米軍の海兵隊が沖縄にいなければいけない理由の大半は、いまや、北朝鮮という事になります。

在日米軍及び海兵隊の意義・役割について(平成22年防衛省)

ところで、北朝鮮が軍事的に冒険を冒す最大の目的といえば、武力による南北統一かと思われます。つまり、北朝鮮が暴発して被害を被る最大国は韓国ではないでしょうか。安部首相が国民やメディアや野党か大きな非難を浴びながら、なかば強行するかたちで閣議決定した集団的安全保障が想定しているのも朝鮮半島有事だと思われます。(尖閣諸島などで中国との紛争を想定した場合、海自艦は近くにいる米軍の軍艦を個別的自衛権の範囲内で守れるという意見があります。)にも関わらず、とうの韓国では日本が集団的安全保障を発動して、間接的に朝鮮半島有事に介入する事をすら、政府も国民も嫌っているようです。

有事に韓米連合作戦区域での集団的自衛権認めず=韓国(朝鮮日報)

米軍を沖縄へ駐留させるために、日本国政府は毎年5000億以上の税金を投入し、多大な政治的エネルギーを投入し、沖縄県民も基地問題に耐えているにも関わらず、米軍海兵隊が沖縄に駐留する主要な目的である韓国の防衛においては、単に韓国政府と国民が、日本の介入を「迷惑」と思ってるだけでなく、在韓米軍の削減をも進めてきました。韓国民が「民意」として駐留米軍を削減しているにもかかわらず、日本が沖縄の米軍海兵隊の維持にやっきになっている理由は何でしょうか。沖縄の米軍基地の大半を日本の本土・グアム・オーストラリアへ移したとしても、日本の米軍基地がゼロにならない限り、中国・ロシアへの牽制としては機能するのではないでしょうか。

在韓米軍

以上の事を合わせて考えた時、いったい日本と沖縄県民は、多大な税金とエネルギーを投入してまで、日本の関与を嫌がっている韓国のために、沖縄の海兵隊を置く必要があるのでしょうか。その点について、政府も国民も今一度良く考えてみる時期が来ているのではないでしょうか。

 


3 comments - What do you think?  Posted by bobby - 2014/11/29 at 10:52

Categories: 韓国, 1.政治・経済   Tags:

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