Archive for February, 2014

こんな移民政策はどーですか

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日本の人口は減少傾向にあります。人口が減少すると、消費市場(需要)も縮小するので消費財やサービスを販売している会社は売上(と利益)が減少します。ただ人口が減少するだけではなく、高齢者の比率が増大して生産年齢人口が減少していますので、社会福祉をどうやって維持するかというかなり難しい問題も生じています。人口が減少する事自体は良くも悪くもありませんが、戦後の日本の経済や社会福祉は経済成長を前提としたしくみで運用されており、前後の一貫性を保ったままで人口減少に対応するしくみに変える事は困難だと考えられます。そこで、政府は国民の人口(出生率)を増やすためにいろいろと議論したり政策を考えたりしていますが、個人的な意見としては、よほどの事が無い限り無理だと考えます。

そこで移民の導入を検討する方もおられるのですが、下記のような問題が指摘されています。

1)言葉の壁により社会に溶け込めず出身国者同士で集団を作。

2)移民の多くが貧困層を形成して社会不安の原因になる。

3)上記1・2から犯罪や暴動の温床となり社会不安を招く。

移民というのはなかなか難しい政策です。3K作業向けの低所得労働移民の増大は社会不安を招きかねず、金持ち移民が増えすぎても庶民から突き上げをくらうとしたら、いったいどうしたら良いでしょうか。

1つ提案です。

日本の財団法人日本国際教育支援協会と独立行政法人国際交流基金が主催して、日本語を母国語としない外国人を対象とした日本語能力試験(*1)というのを実施しています。これの1級(N1)に合格した外国人で、合格から3年以内(短期間で得た能力は短期間で劣化する為に正味期限を設ける)を条件として、自由に来日して就職活動や就業を行えるビザを与えては如何でしょうか。そして、日本での累積就業日数がまる3年になったら、日本人として帰化するオプションを付けるのです。

日本語能力試験の1級(N1)とはどれくらいのものでしょうか。試験としての1級はかなり難易度が高いです。日本の現役大学生でも試験勉強なしでいきなり1級を取得するのは無理でしょう。漢字圏の中国人でも2年くらい語学の専門学校に通ってやっと取得できるくらいの難しさです。1級の取得者を移民の条件とした場合、言葉の問題で社会からドロップアウトする問題は避けられるでしょう。

日本語能力検定の1級は、下記資料(*2)によれば2011年だけで487851人の受験者があり、その中で半分以上が中国人です。中国人が多い理由としては、漢字文化のため資格を取りやすい事が挙げられます。

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年度は異なりますが2013年7月の結果(*3)を見ると28642人が1級を取得しています。試験は年間2回行われますので、ざくっとした推測ですが年間におよそ3万人の中国人が1級に合格していると思われます。

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ここで合格者の男女比率の統計が見当たらないのが残念なのですが、私が仕事をしている広東省の状況を見てみると、1級を取得したばかりの中国人の圧倒的多くは20歳前後の女性です。中国人で日本語能力検定の1級を取得する代表的な方法は、4年制大学で日本語を専攻する(経済などを専攻しながら日本語も平行して勉強する学生もいる)か、2年制の語学専門学校で勉強するかです。4年制大学はどちらかといえば男性が多いと思われますが、日本語を教えているところは数が少ない上に大学としての定員もあり、4年制大学卒の1級保持者はそれほど多くありません。一方で日本語を教えている語学専門学校は、地方政府が力を入れている黒竜江省など東北地方の他に、日系企業の多い地方都市の周辺にも数えきれないほど存在します。専門学校で日本語を学んでいる中国人の圧倒的に多くは20歳前後の女性です。彼女たちが日本語を勉強する理由は、高卒ワーカーからのキャリアアップを図る為です。

日本語能力検定の1級を取得した外国人に、日本での就業ビザを与えるようにすると、毎年数万人の志願者が期待でき、その半分は中国人で、中国人の志願者の多くは20歳前後の未婚の女性かと思われます。

彼女たちが一旦日本へ来た場合、日本の大卒新卒者より就職市場での競争力は劣ります。そこで日本の大卒者がターゲットにしないような中小零細企業、飲食などの零細なサービス業、地方の製造業などに職を求める可能性が高いと考えられます。

また、女性の多くは日本滞在中(ビザの期間か帰化した後)に日本人と結婚して日本に家庭を築く事が考えられます。日本では政府による産児制限がありませんし、農家出身の中国人はより多くの子供を望む傾向が見受けられるので、出生率の改善が期待できるのではないかと考えられます。

以上は、ちょっとクセ球的な発想ですが、移民問題が生じ難いと思われる移民政策について考えてみました。

 

 

参考資料:

1)日本語能力試験
2)JLPT学習時間数の比較データ「1992-2010年」
3)2013年7月の日本語能力検定の結果

 


5 comments - What do you think?  Posted by bobby - 2014/02/08 at 01:17

Categories: 1.政治・経済   Tags:

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