Archive for September, 2013

ステルス破りの技術

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防衛省がステルス機を丸見えにする技術を開発するという報道に対するコメント記事がありました。ステルス技術というのは要するに下記の2つの技術で構成されているようです。これについてもう少し考察してみたいと思います。

1)機体表面にレーダー電波を吸収する塗料を塗り、レーダー電波をできるだけ吸収する事で、レーダー装置へ戻る電波を少なくする。
2)機体表面の構造により、レーダー電波を来たのと違う方向へ反射させる事で、レーダー装置へ戻る電波を少なくする。

上記を見れば分かるように、ステルス機といってもレーダー電波を完全にレーダー装置へ戻らなくする事はできません。既存のレーダー装置でも機影を受信しているのですが、下記の2つの理由でノイズか野鳥と誤認して、レーダー画面に表示されません。

1)ステルス機から反射して戻るレーダー電波の量が少ないので、実際よりかなり小さな大きさで認識する。
2)ステルス機の表面構造の為に、飛行機の機影とは異なる形で認識される。

上記から、防衛省が「ステルス機を丸見えにする技術」というのは、下記の範囲に入るものと推測します。

1)特定のステルス機の機影をノイズや野鳥と分離できるように認識技術を高める。
2)認識技術を高める方法として、機影分析ソフトの改善、レーダー出力の増大、レーダー解像度の改善などが考えられる。

ところで、以前から不思議に思っていたのですが、ステルス機というのはそんなに脅威なのでしょうか。ステルス機の優位性として一般的に知られているのは下記の2点かと思われます。

1)自分(ステルス機)は相手(非ステルス機)のレーダーに映らないので、先に相手を見つけ、先に(できるだけ遠くから)相手を攻撃する事ができる。
2)自分(ステルス機)のレーダー誘導ミサイルは相手(非ステルス機)に有効であるが、相手のレーダー誘導ミサイルは自分へは有効ではない。

ステルス機の優位性とは、自分の機体だけがレーダー装置から無効化される事で成り立っています。であれば、戦闘空域のレーダーを含めた無線装置そのものを無効化してしまえば、その点では互角になるのではないでしょうか。

空自は米国のステルス機の導入に固執しているように見えますが、中国やロシアのステルス機に対抗する手段として、日本領空の無線無効化を前提とした上で、ユーロファイターのような非ステルスだが対空戦闘能力が高く低コストの機体による運用戦略を考えるのも1つの方向かと思われます。

さて、既存のレーダー無効化技術としてノイズ・ジャミングがありますが、高度な技術が必要となる理由の1つは、敵のレーダー波だけを選択的に妨害しようとするからではないでしょうか。数百kHzから数十GHzまでの広帯域を等しく強力なノイズで埋めてしまえば、その空域は敵味方問わず、レーダーもGPSも無線通信もすべて無効化されます。広帯域ノイズの発生装置はローテク技術で簡単に製作できますし、民生用の無線業界では昔から機器の調整用として広く用いられてきました。

現代の精密誘導兵器が無線技術の上に成り立っている事を考えれば、戦闘空域の無線の無効化は安価かつローテクにパラダイムシフトを起こす可能性があるのではないでしょうか。

蛇足ですが、ガンダムや銀河英雄伝説など未来物の戦争アニメでは、戦闘エリアの無線を一次的に無効化する技術の存在を前提として作られています。


Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2013/09/21 at 10:13

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猛烈な台風19号(2013/09 – 915hPa )

大型の猛烈な台風 第19号   9月21日 6時現在 オキナワノミナミ 北緯20.5゜東経122.1゜ 西北西 20 km/h  中心気圧 915 hPa  最大風速 55 m/s  最大瞬間風速 75 m/s  暴風半径(25m/s以上) 170 km  強風半径(15m/s以上) 560 km
9月21日現在の衛星画像

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - at 08:31

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