Archive for September, 2011

オープンソースERPによる中小ソフト会社の生き残り戦略

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日本では、業務システムの開発案件というのは、一部のゼネコン的な大企業に集約され、実際の作業は下請けの中小零細企業へ丸投げされる傾向があるようです。その大企業が最近、下請けを海外へ切り替えているそうです。そうなれば国内の中小零細のソフト会社が生き残るには、何らかのパラダイムシフトが必要だと主張するのは黒田啓一氏です。

もはや日本は『ものつくり』大国ではない – 黒田 啓一

私は業務システム関係の仕事をしており、香港で受注して中国で開発したり、中国で受注してフィリピンで開発したりを98年からやっているので、システム開発のアウトソースやリモート開発のメリットもデメリットも良くわかります。そういう意味で言うと、黒田氏が指摘された国内受注の海外(特に中国への)アウトソースは今後更に増大してゆくでしょう。アジアでも特に中国人は日本語と漢字との親和性が高く、黒竜江省には日本語学校がたくさんあり、毎年多数の、日本語検定一級者を出しているようです。

では国内の中小零細ソフト会社が生き残る道は無いのかといえば、最近私は、オープンソースERPソフトに道があるのではないかと考えています。中小零細ソフト会社は、資本力や人的資源が弱い関係で、総合的な機能を有する標準パッケージソフトを事前に開発して用意するのが難しいという問題があり、経営的にITゼネコンから独立するのが難しいという問題があると考えます。

こういう会社が、受発注から財務まで総合的な機能を有するオープンソースERPソフトを担ぎ、カスタマイズを自社でやれば、システムの営業から納品まで、1社でできるようになり、収益性が高まり、下請け地獄からの脱出の道も開ける可能性があります。あとは営業力をどう付けて行くかという事ですが、これは会社の経営者が、会社が立地する地元社会とのつながりを深めて行けば、ある程度のビジネスチャンスを掴む事は可能ではないでしょうか。


Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2011/09/30 at 13:10

Categories: コンピュータ及び科学全般ネタ, 1.政治・経済   Tags:

市民革命が起きる条件

中国共産党1党独裁北京政府の胡錦涛国家主席に近い筋から漏れ出てきた情報として、政治体制の崩壊が近づいていると観測されているそうです。中国の全土で暴動が多発し、大きな事故が立て続けに起こり、マイクロブログの普及でそういった情報を隠蔽する事ができなくなったせいで、若者達の不満はいづれ近いうちに爆発するという可能性を語るのは板垣英憲氏です。

中国「市民革命」は、共産党1党独裁北京政府が生み出している諸矛盾から必ず起きる

ネタとしては面白のですが、「ジャスミン革命」のような市民革命が起きる為の必要条件が、いまの中国には見当たりません。中東で起きた革命の原動力は、貧くて腹一杯の飯も食えない大勢の若者達でした。中国には、そういう貧しい若者が極めて少ないのです。高度成長の恩恵を真っ先に受けているのが、若者と都市生活者と地方の土地持ち農家だからです。

先週訪問した華南のある日系工場では、会議に出席した20代そこそこの担当者の中で、iPhoneを持っている者や、1万元のパソコンを買う者などを散見しました。別の小さな日系工場では、会社の前の駐車場に、現地の中堅社員のマイカーがずらっと並んでいます。その一方で、工場ワーカーの最低賃金がどんどん上昇しているのに、沿岸都市周辺の工場はどこも求人難で困っています。

共産党はいつの時代も、政権の崩壊や治安の悪化を常に懸念しており、それが人権問題やネットの監視につながっているのですが、いまの高度成長が続く限り、大多数の若者・都市生活者は自分の生活に満足しており、市民革命が起きる可能性は皆無であろうと思われます。

2 comments - What do you think?  Posted by bobby - at 09:07

Categories: 1.政治・経済, 3.中国ネタ   Tags:

賃下げは無意味

韓国は大幅なウォン安を歓迎しているかといえば、むしろ資本の流出を警戒しているそうです。日本では急激な円高が起きる度に、輸出産業の海外移転が起きます。もし国内の工場がみんな海外へ移転すれば、日本の工場労働者が大量に失業してしまうので問題です。ではどうすれば良いかという事で、労働者の賃下げを検討しているのは、経済ニュースゼミの小笠原誠治さんです。

ウォン安と韓国

私も一昨年の労働問題の時に、工場労働者の最低収入をベーシックインカムで補填すれば、アジアの生産国の労働者と競争できる可能性について検討した事がありますが、あれは考えが足りませんでした。いま中国で起きている事は、最低賃金が急速に上昇しているのに、工場労働者になりたがる若者が減少し続けているという問題です。同じ賃金なら、田舎の工場より、都会のサービス業で働く方が、多くの労働者にとって魅力的です。中国は経済発展が内陸部へ浸透しつつあり、沿岸部の大都市周辺の工場地帯は、どこも労働者不足で困っています。日本も同様に、賃金が安く労働条件が厳しい工場労働は、今後は増々、労働者の確保が難しくなるでしょう。

経済が発展して生活レベルが向上すれば、より高い収入を、より楽に得たいと考えるのを止める事はできません。ならば工場労働者の賃下げをしても、労働者の確保は今後増々困難になる事は見えており、日本を引き続き生産基地として発展させる事は、現在の状況では難しいと言えます。工場はアジアの途上国へ移転し、国内は農林水産業やサービス業などを規制緩和して発展させ、労働者をそちらへシフトさせる事を考えるべきではないでしょうか。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2011/09/29 at 14:28

Categories: 1.政治・経済   Tags:

スマホがデジカメを駆逐する日

私は昔、カシオの電卓機能付きデジタル腕統計をしていました。とても気に入って、壊れる度に何度も同じ機種を買い替えていましたが、あるとき買い替えるのを止めました。時計も電卓も携帯電話で代用できるからです。気がつくと、私のまわりで腕統計をしている人はひとりも見なくなりました。利便性を追求すると、身の回りのガジェットは一つに集約されてゆく傾向があるようですね。時代は巡って最近の事ですが、スマホの普及と共に、デジカメと携帯ゲームの売り上げが減少しているそうです。明らかに、売り上げをスマホに食われているのだとか。

スマホ、専用機を駆逐 1台で十分?…焦るゲーム・カメラ、PC

世界に大きなスマホ市場をつくったのはiPhoneです。ハード的には凡庸なiPhoneがなぜ大ブレイクしたかと言えば、革新的なユーザーインターフェースで、ユーザーの利便性を非常に高めた為だという事は周知の事実。市場で弾けるガジェットというのは、ここが重要なのですね。ところで、手前味噌で恐縮ですが、私のビジネス・パートナーのTJが、TurtleJacketという商品を企画・製品化しました。

PhotojojoがTurtleJacketを扱い出してからいろいろな米国のメディアに紹介され、一部では割と有名になったのですが、これはiPhoneに装着するアルミ削り出しのジャケットで、レンズアダプタを介して、一眼レフカメラのレンズ、天体望遠鏡、顕微鏡、マクロスコープなんかを接続する事ができるユニークな商品です。TJ本人は、完璧にデジカメと競合する、こんなニッチな商品は、世界中で数百人くらいのユーザーしかいないだろうと、小さな夢を語っていますが、私は「どうだろう?」と思っています。

市場で弾ける商品というのは、ユーザーインターフェースとアプリケーションで革新的である事です。そういう意味で、TurtleJacketはハードウェアとしての革新的なユーザーインターフェースを持っており、iPhoneユーザーに新しいアプリケーション(ソフト制御可能な高機能デジカメ)を提供します。そういう訳で、こういうガジェットも意外とブレイクする可能性があるのではないかと、密かに妄想している今日この頃です。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - at 13:47

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中国で農業の企業化がはじまった

日本の高級な農産物は、香港や上海や北京では人気の高い商品です。見た目も味も良い。林檎、ミカン、梨、葡萄などのフルーツの他、コシヒカリなどの米も輸出額を伸ばしているようです。しかし、それらを生産している日本の農業に目を向けると、そこにあるのはいかにも残念な状況です。政府は農協と兼業農家を優遇する政策を続け、専業農家は苦戦を強いられています。そんな専業農家に驚愕のニュースがお隣の中国から伝わってきました。どうやら中国の山東省で、農業の大資本参入がはじまったそうです。

山東省、大企業による農業投資ブーム

山東省は土地が肥沃で水資源が豊富である為に大規模農業に適しており、大企業による農業への投資がブームになっているそうです。大資本を持つ企業なら、日本から有能な農業技術者を高給で引き抜き、日本の優れた農産物を短期でキャッチアップしてしまうかもしれませんね。そうなったら、日本の農業はどう転んでも将来はありません。そうなる前に日本の農業をなんとかする必要があります。

いま政府がやるべきは「補助金」で守る事ではなく、「規制緩和」して農業へ大資本を集め、市場のグローバル化を後押しする事です。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - at 07:50

Categories: 1.政治・経済, 3.中国ネタ   Tags:

顧客が求めているのはソリューション

elm200さんがこちらで述べているように、「実際のところ顧客が求めているのはシステムではない。システムの向こう側にある(と顧客が信じるところの)売上なのだ。「顧客が求めているのはドリルではなく、穴だ」というわけだ」といのは実に的を得ていると思われます。お金というのは単純化された表現ですが、具体的に言えば購買管理であったり、生産管理であったり、業務の生産性向上であったりします。

金持ちは徳のある人だ

私も、新しいカスタマーと話すときには、「弊社はソフトを販売する会社ではなく、お客様が抱える問題を解決するソリューションを提供する会社です」と自己紹介します。

しかしながら、この世に存在する多くのビジネスソフトの会社は、ソフトウェアの使用ライセンスを「売り切り」で販売して利益を得ます。このビジネスモデルの場合、ユーザーは引き渡されたソフトウェアの機能がまともである事を確認するところまでは、なんとか漕ぎ着けますが、当初の課題であった問題点が解決できるのかどうかは、少なくともあと数ヶ月間、本格的に使ってみない事には確認できません。

ソフトウェアの導入から半年くらい経ち、実は当初の課題が解決されていない(あるいは解決するところまで到達するに至っていない)事が分かっても後の祭りです。

とういう訳で、問題解決型のシステム導入を行いたいのであれば、ライセンス売り切りの契約ではなく、SaaS(ソフトのライセンス使用料を月額で支払う)契約にして、課題が解決するまでソフト会社のSEの支援が続けられるような方法を検討してみるべきではないでしょうか。

そういう訳で私も、ソフトウェアライセンスの「売り切り」は可能な限りお断りしています。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2011/09/28 at 18:06

Categories: コンピュータ及び科学全般ネタ   Tags:

浜岡原発より津波エリアから強制移住させない方が犯罪的か?

浜岡原発のある場所は、南海トラフ沿いに発生するM8級の巨大地震の震源地の真上にあるという事はわかっていましたが、今回更に、津波が周囲から集中する危険地域だという事が、東京大地震研究所の分析でわかりました。15メートルの津波が来ると、原発建屋が8メートル浸水するのだそうです。仮に津波堤防をすごく高くして津波の直撃を免れたとしても、津波自体は堤防の両端から回り込んで来て、引き波の時には建屋の外周にある強度の弱い設備の多くが持っていかれるでしょうから、津波を防ぐ事はできないでしょう。そういう訳で、浜岡原発の再稼働を認める事は犯罪としか言いようが無いと、宮武嶺は述べています。

浜岡原発には津波集中と東大地震研究所発表 しかも30年以内に震度6強以上の地震発生確率84%

まず注目するべきは、日本の原発施設どれも、福島第一原発ですら、震度6で「大規模な放射能漏れ」を起こしてはいません。つまり震度6自体はそれほど恐れるものではないという事です。15メートル級の大津波についても、福島第一原発を例に取っても、津波自体が原因であの事象が発生した訳ではありません。津波による全電源喪失を回避できれば、メルトダウンを伴う大規模の放射能漏洩は回避できるという事が、先の経験からわかりました。つまり震度6の地震と15メートルの津波が来ても、福島第一原発のように、原発のコア施設は生き残る可能性が高いと考えられますが、周辺住民は15メートル級の津波が来たらどうなるでしょう?

私が「犯罪的」だと考えるのは、15メートルを超える津波を「現実のリスク」として想定するのであれば、津波に襲われる想定エリアについて、なぜ政治家や評論家やメディアはだれも、「居住に不適なので強制移住させるべき」と言わないかという事です。

夜中の3時に大地震が来て、その15分後に津波が来れば、何万人の人が逃遅れて津波にのまれるでしょう。こんな事は誰でも想像できますが、言葉にして発言する人はなかなかお目にかかりません。

2 comments - What do you think?  Posted by bobby - 2011/09/27 at 01:03

Categories: 1.政治・経済   Tags:

火星有人飛行という大きな夢でひとつになろう米国民

世の中には、一見すると馬鹿げた無駄のようでありながら、実はものすごく効果的なものがあります。オリンピック、万国博覧会、サッカーワールドカップなど、ちょっと考えただけでいつくもその例を挙げる事ができます。イベント開催国にとっては、国威発揚し、国民も盛り上がり、大きなエネルギーの圧力で経済が飛躍的に発展するきっかけになる事もあります。

そこで、本題の火星有人飛行ですが、「小さな政府」さんはずいぶん醒めた意見を述べております。人類は広大な宇宙を飛び回るほどの進化はまだ遂げておらず、人類文明がどれほど進歩しても隣の恒星系に人間を繰りこむことは永久に不可能なのだから、火星旅行だって諦めても良いのではないではないか、少し寂しいですがこれが現実というもだ、と述べています。

有人火星旅行という時代錯誤

言っている事は理解できますが、オバマ大統領の発表の目的を完全に取り違えています。火星飛行だけが目的なら、たしかに無人飛行の方にメリットがあります。しかし火星に有人宇宙船を送る目的はそこではありません。リーマンショック以降、落ち込んでいるかに見える米国民と米国経済の元気を取り戻す為に、政府と国民が一丸となって、大きな夢に向かってみんなで力を合わせて努力しよう、という事でしょう。

ついでに、火星往復する宇宙船を軌道上で組み立てる為に、宇宙ステーションの規模と機能を大幅に拡張すれば、人類の宇宙進出に弾みがつくかもしれませんね。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2011/09/26 at 23:03

Categories: 1.政治・経済, 2.科学技術   Tags:

歳入庁を創設せよ

財務省がなぜ霞ヶ関や永田町を支配できるのか。それは「予算査定権」と「国税の査察権」を持っているからです。地元の企業や有力者から陳情を受けた国会議員は、財務省の官僚に頭を下げてお願いして、地元への予算誘導を実現させます。また、多くの議員は、公には認めないものの、活動資金を調達する為に様々な手段を駆使しているので、国税による査察を恐れています。故に、財務省の支配力を削ぐ為には、力の源泉である「予算査定権」と「国税の査察権」を取り上げるべきだという意見があります。

シリーズ/野田「財務省政権」の何が問題か?・・・(3)予算査定権、査察権が権力の源泉

江田けんじ氏の財政政策については、そもそも間違っているので支持しませんが、橋本政権のときに大蔵省と闘った知識と経験に基づく本記事は大変興味深く読みました。

警察庁が省庁から独立した独立行政委員会の下に置かれているように、「経済警察」ともいえる「税の査察権」を持つ歳入庁も、同様にして独立行政委員会の下におくべきというのは賛成です。歳入庁は、国税だけでなく、健康保険、社会保険の徴収機能を統合させるというのにも賛成です。

ただし、地方税の徴税は、機能的なダブりによる無題には目をつぶり、地方自治体に残すべきかと思いました。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - at 12:59

Categories: 1.政治・経済   Tags:

マイクロブログで変化する中国政府の情報公開

9月1日から中国外交部の記者会見制度におおきな変更がありました。これまで週2(火曜と木曜)に行われていた外交部記者会見が、今後は月曜から金曜までの週5回開催されるようになったそうです。これまで中国政府は、可能な限り情報統制する方向で「情報公開」してきました。それが急に、記者会見を毎日行うようになった背景には、いま中国で急速に普及しているマイクロブログがあります。新幹線やおの他一連の鉄道事故、渤海湾の原油漏出事故、大連の石油化学工場の火災といった国内の重大事故・事件はすべてミニブログから第一報が報じられ、その後をマスメディアや政府の公式発表が後を追いかけるような展開になっています。中国政府としては、マイクロブログを止められないならば、政府の対応速度と頻度を上げざるを得なかったという事でしょうか。

情報公開の「一元化」を重視する中国政府

この記事を別の視点で見ると、facebookやTwitterの中国産類似ソフト(とその技術)が普及したおかげで、中国政府のグレートファイアーウォールがネットの情報統制において機能不全状態になっており、問題情報を隠すよりも、情報公開して正面から問題に取り組まざるを得ない状況に追い込まれている、と読む事ができるかと思います。

いまでもしばしば、中国はネットもメディアも政府の情報統制によってまったく自由がなく、政府を批判すればたちまち公安に逮捕監禁され、国民はこのような状況に苦しんでいるというステレオタイプの意見を目にする事がありますが、中国の実情はまったく異なっているというという状況を、この記事から垣間みる事ができるのではないでしょうか。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2011/09/25 at 14:55

Categories: 1.政治・経済, 3.中国ネタ   Tags:

なぜ公務員の犯罪は国家機密なのか?

中国の河南省洛陽市にある技術監督局執法大隊で働く公務員の男が、マンションの地下室に風俗嬢4人を最長2年間にわたり監禁し、性奴隷にしていたという事件が起きました。

風俗嬢6人を地下室に監禁、「性の奴隷」としていた男を逮捕―河南省

さて、話はこれだけで終わりませんでした。事件を報道した新聞記者のところへ、洛陽市委員会を名乗る者が2名現れて、「あの事件報道は国家機密を冒した」と述べたそうです。記者は念のために二人の写真を取っており、中国のマイクロブログに流した事で、ネット上では大反響だったそうで、そのおかげかどうか、記者はいまでも無事なようです。

中国の性奴隷事件と国家機密漏洩罪

中国内外の多くの人にとって、この事件がなぜ洛陽市委員会にとって国家機密に相当すると判断されたかに疑問を感じるでしょう。この鍵は、犯人の男が洛陽市の公務員だったという事です。 中国政府(地方自治体を含む)の破廉恥な犯罪を国民が知る事で、政府への不満が高まり、社会の治安が乱れる可能性があると考えているのだと思います。

さて、中国政府は(共産党の政権維持が目的なのでしょうが)社会の治安維持を何よりも最優先と考えており、国民の人権が制限させているのもその為だという事を以前の記事に書きましたが、事故った新幹線を穴に埋めたのも、この事件も、基本的に「社会の治安維持」という文脈で読めば理解できるかと思います。

そしていったん情報が社会(ネット)に漏れた場合、社会の不満を納める為に、当該地方政府や国営企業の幹部を更迭するのも、まったく同じ理由と考えられます。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - at 11:58

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あれもこれも民主主義?

ロシアはいまや議会制民主主義国家です。国会議員は選挙で選ばれます。大統領も国民による直接選挙で選ばれます。外形的には、まったくの民主主義国家といえます。やっている事は「強いリーダー」による独裁に近い政権ですが、まあ、議会制民主主義というのは外形に対する定義なので、これ以上の何を望むのか、という感じです。

<ロシア>プーチン氏、大統領復帰へ…来春選挙、出馬を表明

「有力な野党候補がいないことから、プーチン首相の08年以来の大統領復帰が事実上決まった。プーチン氏は大統領へ復帰した場合、メドベージェフ氏を首相に指名する方針を表明。現在の「双頭体制」を率いる2人が役職を「交代」して統治を続ける形となる」

プーチン・メドヴェージェフの政権は、プーチンが次の大統領になれば12年間続く事になります。そしてメドヴェージェフ(46歳)もプーチン(58歳)も政治家としては若いので、ロシアがそこそこに経済発展している限り、二人が大統領と首相を交互に続ける事が考えられます。

どこかの島国の、首相が目まぐるしく変わる国と政権が超安定しているロシア、どちらの方が良いのでしょうか?

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - at 01:09

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国家は永続する存在か?

借金をどんどん借り換えてゆけば、借金の総額はどんどん膨らんでゆく。早晩、信用力の限界がきて、新しい借り主が見つからなくなれば、その時点で破綻します。サラ金地獄の典型例のような話ですが、今日は国家の借金についての話をします。日本政府は膨大な借金を抱えていますが、もっともっと借りる事ができると主張する経済評論家がけっこう多いようです。国家は永続的な存在だだからです。しかし、別の理由でお金が借りられなくなる事もあります。。。と続けているのは経済学者の池尾氏です。

「いまさら聞けない経済学」の予習

記事の内容は私のような経済学素人でもわかりやすい内容ですし、基本的に異論もありませんが、「国家が永続的な存在」という部分がちょっとひっかかりました。たしかに日本民族の国家という意味では永続的であるかもしれませんが、お金の借り主としての国家は、永続的とは言えないかもしれません。

1945年8月15日に日本が無条件降伏した後、日本がアジア各地で発行した軍票は、文字通り紙くずになりました。最近ではカダフィー政権のリビアに貸した大金が、政権崩壊で貸し倒れになりかけています。外からみた国家は永続的であるかもしれませんが、政権の交代の仕方によっては、前政権のお金が無効になってしまう事があり得るかと思います。

こうして考えると、日本国政府というのは、お金の貸し手として永続的存在とはいえないような印象があります。

より大きな問題は、理論的にこれが正しいか否かではなく、国債の買い手である借り主の多くが、いつか、このような印象に左右される時がくるだろうか、という事かと思います。なぜなら借り主とは理論ではなく感情に支配された人間であるからです。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2011/09/24 at 23:43

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川は低きに流れ、産業も低賃金へ流れる

川の水は高地から低地へ流れます。傾斜に逆らって川の流れを止めるのにはエネルギーが必要で、それが尽きれば、また流れは始まります。産業も同様に高賃金地域から低賃金地域へと流れるのは自然の理です。アジアで最も工場労働者の賃金が高い日本で、輸出産業を維持しようとするのは、重力に逆らうのに似て、無意味です。ゆえに日本の産業の空洞化を嘆くのは、なぜ川の水は止まらないのかと嘆くのに似ています。

産業空洞化は先進国の宿命。これから日本はどうやって生き延びていくのか

山口氏は、「経済成長ありきの対策、またそれができるという夢を見ている。夢から覚め、これから日本がどうやって生き延びていくのか考えて欲しい」と述べていますが、まさにその通りです。

日本は国内で閉じた経済を考えるのではなく、良い意味で、汎アジア的な政策を積極的に進めて行くべきです。実際、20年も前から、日本の輸出産業の工場資産は、アジアの国々に積みあがっているのですから。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2011/09/22 at 18:50

Categories: 1.政治・経済   Tags:

auが爆発する可能性

auの携帯電話の電池が爆発するという事ではありません。そうではなくて、iPhone販売に参入できた事で、auのユーザー数が爆発的に伸びる可能性もあるかも、という話しです。

iPhone5がKDDIからも。どんな条件を飲まされたのだろう

私の実家は、やたらに山地の多い四国の、そういう高原地帯の中の町にあります。そうは言っても、町の中心部からはさほど離れていないので、ソフトバンクの3G電波は届かなくとも、ドコモとauの3G電話はまあまあの受信感度で届きます。

それで、5月に帰省した時に、親戚のおばさん(70歳以上)の為にiPadと携帯用3G/WiFiルーターを選んだのですが、ドコモとauを比較して、最終的にauにしました。CDMA-2000は嫌いですが、日本の多くの僻地では、ドコモの3Gデータ通信速度は、auに比べてかなり遅いのです。

松山市のヤマダ電機で購入する時に、ドコモとauの担当者に調べてもらった時には、ドコモは300Kくらい、auはたしか2Mくらい(auの方が記憶が曖昧だが、メガのオーダーだった事は確か)でした。売り場にいたヲタクっぽい店員によると、ドコモは都市部はauより速いが、僻地ではauの方が速いのだそうです。

人口は都市部に集中しているとはいえ、人口の絶対数でみれば田舎部にもかなりの人がいるので、ソフトバンクはつながらないと諦めていたiPhone潜在ユーザーが、雪崩を打ってauから購入するかもしれませんね???

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - at 14:16

Categories: 1.政治・経済   Tags:

吉林省の間島は韓国領か?

朝鮮半島から中国の東北地方で栄えた高句麗について、「中国の東北地方の国のひとつの国」だったという主張を紹介したばかりなのに、今度は真逆の話題が韓国から飛び出してきました。中国の東北地方にある、吉林省の延辺朝鮮族自治州(通称は間島)について、韓国から、「実は間島は韓国領である」と主張しているようです。

韓国「中国の延辺朝鮮族自治州はわが領土」、日清の協約無効を主張

地図を見ると、この辺りが高句麗の領土であった事は確かなようです。

しかしながら、自国の土地に歴史上存在した国家について、現在の政府をその延長線上に置き、過去の領地にあたかもなんらかの権利を有するかのような意見を主張する事は、あまりに20世紀的な思考かと思います。日本も中国も韓国も、そろそろそういう事はやめにしませんか?

4 comments - What do you think?  Posted by bobby - 2011/09/21 at 20:43

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原発と比較して軽んじられている交通事故の危険性

3・11の前、多くの人は原発安全神話を信じ込もうとしていました。安全というものは、信じるだけでは何の役にもたちません。というか、むしろ現実を無視するという事で大きな害になる事もあります。まあ、その好例が3・11の時の福島第一原発という事でしょうか。

そこで多くの人は、今度は原発や放射能を過剰に恐れるようになりました。3・11から現在まで、まだ1人の被爆死者も出ていませんが、脱原発運動が過熱しています。原発よりはるかに危険な身近な死亡リスクとして自動車があります。交通事故では「毎年」4000人以上が死亡し続けています。しかし自動車をなくそうという人は、いまのところほとんどいません。

ところで、自動車事故の時に、社内の人の命を守るシートベルトとエアバッグがあります。これで事故事の死亡率はかなり改善したそうですが、実は世の中には、もっともっと安全にする技術が確立させているのに、高価かつ不便であるという理由で、その技術が導入されていない事をご存知でしょうか。

モノコック:F1安全技術解説-4

世界最高峰の自動車レースであるF1では、1984年にマクラーレンがカーボンファイバー製のモノコックを導入して以来、現在までの間に、事故からドライバーを守る安全性が格段に進歩しました。1997年にシルバーストンで起こった事故では、時速227kmのレースカーがわずか0.72秒で(衝突)停止しましたが、ドライバーは足に軽症を負っただけでした。

3・11の後に原発の完璧な安全性を叫ぶ人は、あなたの自動車の完璧な安全性についても、政府と自動車会社に要求するべきではないでしょうか?

1 comment - What do you think?  Posted by bobby - at 20:06

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三菱重工がサイバー攻撃されたと言うけれど...

佐藤優の眼光紙背:第116回によれば、三菱重工はメールによる社内パソコンのウイルス感染で、パソコンやサーバー83台分のIPアドレスやネットワーク情報が外部へ流出したそうです。おなじ時期にIHIではウイルス感染せず難を逃れたとの事。

【佐藤優の眼光紙背】サイバー攻撃に関するコリント[協力諜報]を強化せよ

ネタとしては面白いし、佐藤氏は大げさに騒ぎ立てているようですが、上記の内容だけではよくわかりません。私はセキュリティーの専門家を名乗るつもりはありませんが、ISPの経営者として、あるいは中堅企業くらいのネットワーク設計をときどきする者として、三菱のニュースと、騒ぎ立てる佐藤氏には違和感を持ちます。

三菱のケースでは、メールに仕込まれたURLあるいは添付ファイルによって、メールを開いたパソコンが感染して(この騒動がはじまった)と書いてあります。ここで疑問なのは、三菱重工の社内のパソコンとネットワークには、下記のセキュリティーが欠落していたのでしょうか?

1)ネットの出入口のファイアーウォール内に設置して、通過するデータをリアルタイムにスキャンするアンチウイルスサービス
2)パソコンに設置するアンチウイルスソフト
3)パソコンに設置するパーソナルファイアーウォールソフト

いまどき普通の中堅企業でも備えている、上記の3つのセキュリティーがあれば、そもそもメール添付されたウイルスファイルは、ファイアーウォールを通過できないと思われます。

ウイルスを仕込んだ外部ウェブサイトのURLをメールへ仕込んだとしても、そのウェブサイトをクリックした段階で、パソコン内のパーソナルファイアーウォールが反応して、情報の流出をブロックするものと思われます。

三菱重工に上記のセキュリティーがあったが、きちんと作動しなかったケースを考えて見ます。

1)上記の1・2・3のどれかについて、サービスやライブラリの更新を怠っていた。
2)1・2・3のどれかについて、特定部門の要求によって、業務の利便性を高める目的で、セキュリティーレベルの設定が下げられていた。
3)仕掛けられたウイルスは、三菱を狙い撃ちする為につくられた一品ものの特性品なので、アンチウイルスの仕組みが認識できなかった。

上記のうち3であれば、これはもうIT絡みの産業スパイ事件の可能性が大なので、所轄の警察署ではそもそも手におえないでしょう。しかし、そう断定する前に標準的な調査・分析をきちんと行うべきです。

調査・分析はカンタン。三菱重工が購入しているアンチウイルスソフトの会社へまずは連絡して、(三菱重工くらいの大物なら可能と思われるので)調査員を派遣してもらって、ウイルスが汎用品か特製品かを確認します。その上で、彼らが特製品だと認定すれば、その時点で産業スパイ事件として、警察が動き始めるべきだと思います。とはいえ、日本の警察にこのような事件を解決する能力があるかどうかはわかりませんが。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - at 19:26

Categories: コンピュータ及び科学全般ネタ, 1.政治・経済   Tags:

東電は悪くない

東電社員の家の小6の男の子から新聞への投書があったそうです。東電ばかり悪く言うのは無責任、電気をたくさん使い、原発を必要としたみんなにも責任がある、というような内容です。それに対して、安全だと嘘を言ってみんなを騙したとか、危険であると知らされていなかったという反論の投書が、やはり小6からあったそうです。

「東電社員の父持つ小6の手紙」とその反響「東電社員の父持つ小6の手紙」とその反響

政府と東電が絶対安全だというので信じたのが間違いだったという文脈は、大人の世界の「建前論」であり、投書した小6の子供たちはそのまま信じているのでしょう。まあ、小学生ならばこんな間違いをするのは仕方ないでしょう。

身近な例で「たばこ」をあげましょう。少なくとも中学程度までの近代教育を受けた、一般的な知識と判断力を持つ日本人で、たばこが「健康に良くない」と直感的に思わない人はいないでしょう。いまどきは小学生でも、たばこが健康に悪い事は知っています。

多くの日本人にとって3・11以前には身近でなかった放射能の危険性は、(私の記憶に間違いがなければ)実は中学の理科で習っているので、放射能が出る原発が絶対安全というのが嘘である事は、ちょっと考えれば、大人なら誰もわかる事です。

誰でもわかる事を、中学生以上の人間が「政府と東電に騙された」というのは、どちらも嘘つきという事でしょうか。

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東電は潰す事で再生する

東電が来年から3年間の値上げ終了後に、半減中の一般社員の賞与を元に戻そうとしている事について、政府の第三者機関は「認められない」と回等したそうです。それについて非国民通信さんは、賃金水準を下げるのは推奨される一方で、それを回復させるのはダメだというのですから、日本の労働者が置かれた状況が悪化するばかりなのも当然です、と批判的なようです。

東京電力はよくやっているのに

たしかに原発と関係の無い一般の労働者が巻き込まれるのを可哀想と思う感情論は理解できますし、こんなんじゃ仕事のモチベーションも上がりません。こういう議論が起きる原因は、本来は会社更生法処分されるべき会社を政治的に守ってしまい、総括原価方式で利益を出す事を止める事もできない「生殺し」状態にした事が原因といえます。

新生の野田内閣は、鳩山さんがひっくり返した「普天間基地の辺野古移設」を粛々と開始したようですから、ついでに菅さんが強引に決めた「東電救済スキーム」もひっくり返して、資本主義社会のお約束に従い、粛々と会社更生法の適用を行って頂く事ができれば、新しい企業として再出発した労働者の方々は、何のペナルティーもなく給与と(利益に応じた)ボーナスをもらえるようになる(ハズ)です。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2011/09/20 at 16:56

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世代別選挙における小幡氏の勘違い

日本は超高速で、人口に占める老人の比率が増加しています。このように特定の年齢層が増大すると、政治家を選ぶ選挙では、特定の年齢層の利益を代表する政治家が選ばれやすくなるという考え方があるようです。たとえば年金の場合、老人の有権者は、現在受け取っている年金を維持または増大させてくれる政治家を選ぶインセンティブがあるという事です。そこで、ドメイン投票法という「世代別選挙区」を小黒氏が紹介しました。

ドメイン投票法:なぜ20歳未満は選挙権をもてないのか

それに大して異を唱えたのは小幡氏です。選挙における投票とは、自己利益を最大化するために、自己の利益を実現してくれる代理人を選ぶのではなく、日本全体、世界全体、将来の日本、世界について、一番いい社会を実現するための、社会全体の代表として誰が良いか、という観点で、議員を選ぶのであると述べています。

選挙権と少子化の関係の誤解

これは間違いなく小幡氏の仕掛けた「釣り」でしょう。しかしまあ、無邪気に釣られて反論してみると、こんな感じになるかと思います。

すなわち、若者も老人も、意識としては日本の為、世界の為に選挙で政治家を選んでいるというのは(百歩譲って)正しいとしましょう。ところで各年齢層の有権者が「日本の為」と考えている理想は、その年齢層に共有する価値観(そんなものが有るとすれば)から生み出されています。年齢層によって価値観が違ってくるので、各自が「日本の為」と信じて投票しても、結果としてはその年齢層に都合の良い「利益」の代表者を選ぶ事になってしまうのであります。

ちなみに、「みんな平等」という欧米的な平等思想に照らすと、未成年者に選挙権が無いというのは原則に反する事であり、その点でドメイン選挙法は興味深いアイデアかと思われます。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - at 15:31

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トンビは油揚げをさらう事ができるか

先日、印越接近に怒る中国の話しをしましたが、中国政府を更に怒らせる事をベトナムは決断したようです。

印越が南シナ海で油田共同開発、中国は反発

中国とインドは、もともとは第三世界の王者を競うライバル関係同志でしたが、ここしばらくは中国がGDP世界二位になるなど、経済大国として距離を開けたかのような感じがありました。ところがどっこい、インドもまだまだ負ける気は無いようです。

そして、大半の中国人は知らないようですが、ベトナム人の心の中で、中国は怨敵なのです。昨年ホーチミンを訪問したときに知りましたが、中国人や韓国人が第二次大戦中の日本軍への恨みを未だに抱えているように、ベトナム人も中越戦争の時の恨みを未だに抱えているらしいのです。

敵の敵が味方になったのかどうかはわかりませんが、お互い中国に恨みを持つ国同士が手を結んで、中国の裏庭といえる(かどうかはわかりませんが)南シナ海で、中国抜きで海底資源の開発を始めようというのですから、中国も心穏やかにしてはいられない事でしょう。

東アジアで中国が注目すべき軍事力を持つ日本・韓国・台湾は、中国との経済関係によって、容易に武力衝突し難い状況にありました。それ以外の弱小国家(フィリピン、ベトナム、タイなど)は、中国海軍にこっぴどい目に合わされて沈黙せざるを得ませんでした。ところがインドは、言ってみれば中国と似たような国柄なので、中国としては迂闊に軍事力でちょっかい出す訳にはいかなくなりそうです。

インドも周辺諸国とはいろいろと揉めていますが、東アジアは距離的に離れているので、領土問題や民族問題のしがらみの無い、割とニュートラルな軍事・経済関係を築ける可能性があります。

今後、フィリピンやタイがベトナムの後を追って、東シナ海の開発でインドと関係を強めるような事になれば、東アジアにおける覇者最右翼の中国への牽制として、興味深い状況が生まれることになるでしょう。

しかしそうなると、南アジアにおける日本のプレゼンスは益々低下してしまう事がチト残念です。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - at 14:57

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全米を攻撃可能な中国の核ミサイル

昨年は尖閣諸島問題で日本国内には、武力衝突してでも中国の影響を排除せよというイケイケ・ドンドンな主張をする評論家やブロガーをたくさん見る事ができました。自衛隊の装備は確かに優秀ですし、それを運用する自衛隊員も優秀だと思いますが、先制攻撃が可能で、しかも物量で勝る中国を相手にするとなれば、日本単独ではどうやっても戦争には勝てません。

そこで主戦派の方々の心の拠り所は日米安保による米軍の出動ですが、昔、キッシンジャー氏が指摘したように、米軍は米国の利益の為に戦うのであり、米本土が核攻撃される状況下では、核の傘は必ずしも有効とは言えないようです。そこで中国ですが、東風31Aという、射程12000キロの大陸間弾道ミサイル部隊の増強を図っているそうです。

中国、全米を攻撃可能なミサイル部隊増強

民主主義国家の米国の大統領は、遠い極東の日本というちっぽけな国が、隣国と意地の張り合いから戦争をしようとしている時に、議会と国民を説得する事ができるのでしょうか?

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - at 14:36

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羊は狼にな(れ)るか?

明治維新から1970年代まで、何度も戦争をしたり、安保闘争をしたり、日本人はとても元気でした。元気な力を加速力として、経済大国になりました。ところ安保闘争の終焉と時を同じくして、国民に加速力がなくなりました。80年代の経済成長は、既に加速力を失いながらも、慣性で上昇を続けていたようなものでしょう。そして不動産バブルの崩壊と共に、日本人は目に見えて元気がなくなりました。就職氷河期が訪れても、暮らしが悪化しても、年金が目減りしても、日本人はただ耐え忍んできたように見えます。その証拠に、大規模な街頭デモというものは、安保闘争からこっち、ほとんど見られませんでした。ところが3・11の衝撃により、飼いならされた羊のようになっていた日本人の心に火がついたのかもしれません。

東京で「脱原発」6万人デモ

かりにもし、3.11を引き金に、日本人が従順な羊である事をやめようとするならば、その結果としてしばし社会が混乱したとしても、逆説的ではありますが、そのエネルギーでもって、日本の経済にも再び内部からの加速力が生まれるかもしれません。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - at 11:01

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企業は今も成長している

日本国内の経済は、「失われた20年」と言われるように、横這いか下降線の状態でした。デフレの理由は経済が成長しない為であり、その理由は「生産性の低下」が原因だという人もいます。

先ず目指すべきは「生産性の向上」

しかしながら日本の企業はこの20年間、日本の外で成長を続け、いまや国外には1.8個分の資産があるそうです。日本企業の生産低の低下と経済停滞は国内だけの話しで、海外では生産性を向上させ、成長を続け、資産を増大させて、アジアの人たちを養ってきたのです。

日本の経済がかくもアジアへ資産拡散させ、鎖国する事もできない時に、国内だけの経済の話しをしてどんな意味があるのでしょうか?日本の資産とインカムがアジアに拡散しているのであれば、経済政策も汎アジア的なものであっても良いのかもしれません。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2011/09/19 at 13:15

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高句麗は中国か?

歴史上のある国(地域)が、完全な独立国であったのか、近隣の大国の属領であったのか、実際のところを知る事は不可能です。歴史は勝者によって主観的に書かれるからです。

東北工程:高句麗史の歪曲やめない中国政府(上)
東北工程:高句麗史の歪曲やめない中国政府(下)

朝鮮日報によれば、中国は高句麗を「中国の東北地方」の国であったと自国の書に記載する事で、朝鮮の歴史をゆがめているそうです。高句麗は単に朝鮮半島の歴史上の国家というだけではなく、下図のように、中国の東北地方やロシア領となっている広大な領地を有していました。高句麗がどちらに属していたという事は、中国と韓国にとって、大きな政治的問題になるでしょう。

高句麗がどちらに属していたとしても、高句麗は高句麗であって、中華人民共和国でも大韓民国でもありません。朝鮮民族は、いまや東北地方の広い地域に拡散していますが、民族=国家ではないし、その必要もありません。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - at 11:16

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中国海軍の戦力

中国の海軍は鄧小平による改革が行われ、それまでの沿岸防衛から方針を転換し、第一列島線から内側へ敵(現在の仮想的は米軍?)を侵入させない選択を実現する為に、海軍装備を近代化してきたようです。

中国海軍は何を考えているのか 建軍から未来まで

そこで、中国海軍の現在の装備にはどういうものがあるのかについて、ちょうど良い特集記事があったので記事の一部を抜粋して紹介します。

1)チャイニーズ・イージス
戦力増強の著しい中国海軍の中で、注目を集めているのが「チャイニーズ・イージス」とも呼ばれるミサイル駆逐艦「旅洋II」型。ブリッジの周囲には、国産のフェイズド・アレイ・レーダーのアンテナを配置していることから、米欧などが装備するイージス艦と同様、艦隊防空の要として機能する新鋭艦とみられる。満載排水量7000トン、全長155メートルと、中国海軍の戦闘艦ではかなり大型の部類に入る。。。レーダーだけでなく、兵装も近代化。射程約100キロとされる国産のHHQ9型対空ミサイルを、連続発射が可能な6連装回転式のVLS(垂直発射装置)8基に納めたほか、近接航空防御用の30ミリ多銃身機関砲を2基備え、個艦防御能力も高めた。100ミリ単装砲1基、YJ62艦対艦ミサイルの4連装発射筒2基により、対艦戦闘能力もあなどれない。また、後部に格納庫と飛行甲板が設けられ、ヘリコプター1機を搭載できる。ガスタービンエンジン2基、ディーゼルエンジン2基を搭載。巡航時はディーゼル、戦闘航海時はガスタービンを使用するCODOG方式で、最高速力は29ノット(時速53.7キロ)とみられる。

2)ステルス・フリゲート
中国海軍の水上戦闘艦は、機動性の高いフリゲートが主力。最新鋭の江凱(ジャンカイ)II型フリゲートは、2008年に同型が一挙に4隻就役、今後、艦隊の主力として整備が進むとみられている。全長134メートル、満載排水量3900トンというサイズにヘリコプター1機を搭載し、極めて汎用性が高いのが特徴だ。。。武装は76ミリ単装砲1基、YJ83対艦ミサイル4連装発射筒2基、HHQ16型短SAM(対空ミサイル)、近接航空防御用の30ミリ多銃身機関砲2基、324ミリ3連装短魚雷発射管2基を装備。対空、対艦、対潜のあらゆる任務への対応を可能にしている。エンジンはディーゼル4基で、最高速度は27ノット(時速50キロ)とされている。船体もステルス性を強く意識し、欧米海軍の艦艇とそん色のない近代的なフォルムが目を引く。

3)空母キラーの大型駆逐艦
中国海軍は、米空母機動部隊を自国艦隊に近づけないための戦略として、長距離対艦ミサイルの整備を重視している。その一環として、1996年の台湾海峡ミサイル危機の発生直後から、ロシア製のソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦4隻を相次いで購入した。同級は、「空母キラー」と呼ばれる射程160キロの超音速対艦巡航ミサイルSSN22を搭載、中国海軍にとって米空母の接近を阻止する上での切り札となっている。。。4隻とも主エンジンは蒸気タービンだが、それでも最高32ノット(時速59.3キロ)の高速航行ができる。主兵装はSSN22ミサイルの4連装発射筒2基、130ミリ連装砲2基(II型は1基)、SAN7型SAM(対空ミサイル)単装発射機2基、近接航空防御用の30ミリ多銃身機関砲4基(II型はミサイルと機関砲を組み合わせたCANDSN1近接防御システム2基)で、II型は対空防御能力を向上させたのが特徴だ。

4)謎の多い新鋭駆逐艦
中国海軍の「旅州」型ミサイル駆逐艦は、長射程のSAN20対空ミサイルを装備した最新の防空駆逐艦で、全長155メートル、満載排水量7000トン。「チャイニーズ・イージス」と呼ばれる「旅洋II」型よりも新しいタイプにもかかわらず、ステルス性をあまり考慮していないクラシックな船形で、フェイズド・アレイ・レーダーも必要な時だけ立ち上げる形式になっている。機関の種類や最高速度などについての情報もなく、謎の多い新鋭艦だ。。。主兵装のSAN20対空ミサイルはロシア製で、射程は中国海軍の艦載対空ミサイルでは最大の150キロもある。発射機は8連装VLS(垂直発射装置)を使用し、4基を前部甲板、2基はヘリコプター格納スペースをつぶして船体後部上構に設置されている。ほかに100ミリ単装砲1基、YJ83対艦ミサイル4連装発射筒2基、近接航空防御用の30ミリ多銃身機関砲2基などを装備。ヘリを搭載せず、対艦兵器も控え目なので汎用性は低いが、海上自衛隊の「こんごう」型イージス艦と同様、長距離防空用途に特化した艦なのだろう。

5)外洋指向艦艇の第1号
中国海軍が沿岸防衛型から外洋艦隊を指向して建造した艦艇の第1号とされるのが「旅滬」型駆逐艦だ。それまでの中国製軍艦は、旧ソ連軍艦をコピーしたもので、西側諸国の技術水準からは数世代前の性能だった。「旅滬」型1番艦の哈爾濱は1994年に就役。全長144メートル、満載排水量4600トンと、従来の主力艦艇に比べ大型化しただけでなく、米国製ガスタービンエンジンLM2500を採用し、ハイパワーによる高い機動性を獲得した。。。また、対潜魚雷に米国製Mk46、対空ミサイルはフランス製HQ-7のライセンス版を搭載。兵装にも西側製品を取り入れることで、それまでの中国海軍に欠けていた対潜、対空能力が充実し、ヘリコプター2機搭載することで汎用性も高まった。

6)陰の主力、潜水艦隊
沿岸防備を目的に創設された中国海軍は、1960年代まで小回りのきく小型水上艦艇と、隠密行動が得意な潜水艦を主力としていた。外洋海軍を指向するようになっても、潜水艦を重視する姿勢は変わらず、当初の旧ソ連製コピーから国産艦にシフトしながらも60隻以上という大きな戦力を維持、あまり目立たないが陰の主力とも言える存在だ。このうちの「宋」型は、通常動力型としては初の純国産で、1999年から2006に13隻が建造された。水中排水量2250トン、全長79.4メートル、船体を抵抗の少ない涙滴型にし、水中速力は22ノット(時速40.7)まで出せる。。。「宋」型の建造は既に打ち切られ、新型の国産潜水艦「元」型が2004年から順次就役を始めている。「元」型の詳細は不明だが、水中排水量は3000トン程度、動力には非大気依存推進(AIP)機関を導入しているのではないかとみられている。

7)難航した原潜の実用化
中国海軍は原子力潜水艦の開発にも熱心で、1960年代から開発を始めたとされる。1974年には最初の攻撃原潜「漢」型を就役させたが、原子炉のトラブルなどから実戦部隊に配備することができず、改修を重ねて何とか実用に耐えられるようになったのは80年代に入ってからだった。水中速力25ノット、水中排水量5500トンで、90年までに5隻が就役した。武装は魚雷発射管6門で、魚雷だけでなく対艦ミサイルを発射することもできる。。。「漢」型の建造は5隻で打ち切られ、新式の攻撃原潜「商」型が2006年から就役を開始した。「商」型は水中排水量6000トン、水中速力30ノットで、ロシアの技術援助を受けて設計されたとされる。

8)いつ本格稼働?輸入空母ワリャーグ
2002年に大連に回航されたワリャーグは、解体されることなく、ドックで大規模な改装工事を受けた。中国海軍は工事の内容を一切公表していないが、ウクライナでは未装備だった推進機関などを取り付け、訓練・試験用空母として就役させることは明らかにしている。。。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2011/09/18 at 08:38

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越印接近に怒る中国

ロシアがソ連時代の強い国家を目指しているのと似たような理由で、中国も超長期的に戦略として清時代最盛期のような軍事・経済大国を目指していると、私は個人的に考えています。現代の中国人が清時代の最盛期の中国の視点を推測するとき、周辺国のうち朝鮮、ベトナム、琉球は領土の一部に近いイメージになると思います。これらの周辺国は中国にとって、安全保障の問題と直結します。ゆえにベトナムがアジアのライバルであるインドと手を結ぶ事は、非常に不愉快な状況です。

印越、南シナ海資源開発で合意=「関係損なう」と中国猛反発

しかしこれは、非常に興味深い状況でもあります。

多くの日本人にとって、日本軍が朝鮮と満州へ進出したのは、大局的には、ロシアの南下政策への恐怖心がもとになった国家防衛戦略でした。このような自国防衛の為に周辺諸国へ侵略する行為の意味を中国人へ説明する事はなかなか難しいのです。

ところが中国から見るとベトナムは自国の裏庭の一部であり、ここがインドという軍事大国の影響下に入る事は、冷戦時代のキューバにロシアが来るのと似た状況といえます。この状況で中国軍がベトナムへちょっかいを出す事になれば、日露戦争との比較で、非常にわかりやすい説明ができるかと思われます。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2011/09/17 at 23:51

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ソニーとアップルは何が違うか

昨日、アップルが近視眼的とは驚いたという話しをしましたが、ソニーとアップルの差は何処にあるのかという問いに、実は私の記事で答えていました。

イノベーションの差

アップルのイノベーションは、広い意味でのソフトにあります。昨日の記事で強調した革新的なユーザーインターフェイスによりネット環境へスムーズへアクセスできる事、iTuneストアによる課金制度、ハードもOSも自社開発の垂直統合モデル、それらの全てを合わせて、ひとつの新しい技術、革新的なイノベーションとなっています。

ソニーのイノベーションは、ハードの軽量化、薄型化、高密度実装という、実に理解しやすい技術革新です。その権化としてリアライズされたのがVAIO Zだと書きました。

どちらがビジネスとして優れているかは、言うまでもありませんね。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - at 16:55

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アップルが近視眼的とは驚いた

私は下記の記事を読んで、2度驚きました。

アップルとソニー その差はどこにあるか

最初は記者の驚きを共有するかたちで、下記の記事中の引用記事の内容についてです。

「アメリカ経済は、短期的利益だけを追い求める近視眼化の傾向をますます強めている。その象徴がアップルだ。独自の技術を開発したわけでなく、さまざまな既存技術を寄せ集めただけの製品で利益を伸ばし、ついには時価総額がアメリカ第2位になってしまった」というのである。

上記記事の根底には、新しい技術こそが長期的な利益を生むという考え方があるのだとおもいますが、それは間違いです。利益を生み出す主体は技術ではなく、それを消費者が受け入れ易い付加価値へ、いかに高めるかというところにあります。たとえば日本はレーザープリンタのエンジン技術で世界をリードしていますが、実際に儲けているのは、日本メーカーからプリンタ・エンジンを購入しているHPです。

もう一つの驚きは、iPhoneに対する、下記のような記者の評価についてです。「背後にネットがあること」なんで、陳腐すぎます。

アイフォーンの重要な点は、タッチパネルというよりは、背後にインターネットがあることだ。

私はiPhoneが市場に現れる何年も前から、旧世代のスマートフォンを使っていました。日本ではいざしらず、アジアにはHTCという台湾の大御所や米のパームがあり、スマホがネットに繋がるのは常識でした。しかし、iPhone以前は、スマホはニッチな商品でした。

では、iPhoneがどうして世界中にスマホの市場をこれほど拡大したかとえば、iOSの革新的なユーザー・インターフェーズで、子供から老人まで、スマホからネットへのアクセスを飛躍的に容易にした為です。

私はiOSの革新的なユーザーインターフェースを、まるごとひっくるめて、一つの新しい技術と呼んでも良いのではないかと思っています。

最後に、アップルは近視眼的か、という事についてですが、これはもう、アップルとiPhoneというものをまったく理解していないとしか言えません。iPhoneとiPadは、アップルが新しい文化を消費者へ仕掛けた商品です。新しい文化が、四半期の一つや二つで立ち上がる訳がありません。iTuneストアとのバンドルも含めて、長期で利益をアップルへ囲い込む垂直統合モデルかと思います。

まあ、イノベーションを技術革新と翻訳するアジア人(日本を含む)は、アップルが成功している本質的な理由はなかなか理解できないでしょうね。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2011/09/16 at 17:37

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