Archive for April, 2011

息子が株を始める

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以前に、10歳の息子に株のディーラーを勧めてみましたが、見事に失敗しました。理由は、そもそも株や資本の概念が理解できず、株の売買の入り口でつまずきました。あれから3年、いまだに株の概念は理解できていないようですが、株式投資の師を得て、株の売買でお金を儲けられるという事は理解したようです。

息子が株式投資をはじめたきっかけは、クラスメイトの父親と知り合った事です。息子の入学した中学では、男子生徒の間でウォーゲームが流行っており、彼も誘われて、クラスメイト数人と始めました。

実際のウォーゲームでは、大人の参加者に混じってゲームを行います。その中にクラスメイトの父親も含まれていました。彼の事を仮にW氏と呼びましょう。W氏は毎週のように息子とウォーゲームに参加し、家には何十もの高価なエアガンを持っています。ウォーゲームに夢中の息子にとって、W氏は夢のような存在、つまりヒーローです。そこで彼は、「W氏のようになるたい」と考えるようになりました。

W氏は55歳。中国で繊維関係の工場を経営していましたが、98年の通貨危機で商売が難しくなり、それを機会にすっぱりとリタイヤ。それからは得意の数学能力を生かして、株式投資で生業を立てているそうです。

このようなW氏をコピーする事に決めた息子は、野村のバーチャル株式投資倶楽部を半年前に始めました。もちろん、株とは何かという概念は理解していませんので、彼にとって株はゲームと同じです。適当に売り買いを始めましたが、それで儲かる訳はありません。毎回、損をします。一時期、「どの株が上がるか」と毎日のように聞かれましたが、そんな事は「神のみぞ知る」です。

息子が中学2年になり、週末はW氏の家に泊まりに行く事が増えました。W氏の息子は彼の親友で、しかもクラスの同じ学習グループに所属していますから、W氏の家に集まって、学校の課題を作成するようになりました。W氏と過ごす時間も増えて、株式投資のやり方を学ぶ機会が増えたのでしょう。

最近はじめたケイゾンのトレーディングダービーの47回大会で、1317人中で6位に入っています。(まだ終わっていない)

47回大会は19日目ですが、実を言うと彼は、大会初日から参加していたアカウントは損を出して使用を止め、新しく作ったアカウントで再挑戦中です。他の参加者の大会日数が19日なのに、彼だけ8日なのはその為です。

新しいアカウント(B-52)で好成績を出せた理由は下記の要因だそうです。
1)地震で下がっていた東電を買い、1時間後に値が上がったので売って、100万儲ける。
2)原発は福島第一の事故で「終わった」と思ったので、安全な発電という事で日本風力開発を買い、ストップ高を記録した時に売って500万円儲ける。
3)後は細かい取引を重ねて、儲けを1000万円台に乗せる。

短期で利益を出す売り買いが多いようです。

半分はまぐれ当たりのような感じですが、トレーディングゾーンで好成績を出しているのでブログネタにしてみました。


Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2011/04/24 at 10:07

Categories: 失敗から学ぶ株式投機体験談, 海外子女教育   Tags:

原発事故はリスクではなく不確実性

山口巌氏のリスクと不安を読みました。大変興味深い内容でした。基本的な主旨には賛同します。ところでこの記事が福島第一原発を代表例とする原発事故について述べているのであるとすると、事故や被災による異常状況のすべてを「リスク」として確率を計算する事は難しいのではないでしょうか。山口氏が触発された池田信夫氏のこの記事の他に、池田氏は下記のような記事も書いています。

主観的確率というレトリック*

福島第一原発のある場所に8メートル以上の津波が到来する確率は、周辺の地層を広い範囲で調べるなどの地質学的調査により、津波の高さと年代をまとめれば、その確率を計算する事ができます。しかしながら14メートルの津波が到来した場合に発生する外部電源喪失や、2次冷却系や、その他の致命的な設備機能不全は、リスクではなく不確実性であると考えます。

これらをリスクではなく不確実性と考える理由は、施設の設計やメンテナンスや改善は人間の意思により決定され、実施されるものですから、その結果を機械的な確率論で計算する事は困難だと考えます。

要するに、津波が明日来る確率は計算可能だが、それにより施設がどんな障害を受けるかは不確実だという事です。これは福島第一原発と第二原発の損傷程度が違う事をみれば明らかではないでしょうか。

重箱の隅をつつくような突っ込みで恐縮ですが、リスクと不確実性の違いについて気になりましたので指摘してみました。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2011/04/18 at 19:32

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中国人はどうやってベンツを買うか

ベンツを買う時に、なぜ小切手やクレジットカードではなく「現金」なのか。それはつまり銀行預金できない「違法」な金だから。そんな不法収入は、政府の役人や共産党員や、それと絡む企業によって生み出される、と結論付けているのはJBRressのこの記事です。

ベンツを現金で買う中国人、カネはどこから?

この記事はいくつか勘違いをしています。

不法収入であっても、何十万元、何百万元の現金を「タンス預金」にする筈はありません。それは泥棒に取ってくださいと言っているようなもので、非常に危険です。何らかの処理を行って、銀行へ預金可能にします。

彼らが現金を持参するのは、中国ではまだ小切手が社会的に信用されておらず、クレジットカードの上限金額はそれほど高くないからです。銀行振り込みは、支払う方が不安を感じます。

ところで数十万元のお金の話をするのに、政府役人の不正や賄賂の話をもってくる必要はありません。ホテル、レストラン、マッサージ、サウナなど、比較的規模の大きなサービス業形態の事業で、悪賢く「脱税」すれば、数十万元のお金は1年もあれば貯まるようです。

中国のサービス企業は、監査法人による外部監査もなく、企業所得税は地元の税務署とネゴ可能であり、増値税(日本の消費税のようなもの)の為の政府指定領収書は「贋物」が横行しています。またお客が「領収書を下さい」と言わない限り増値税の領収書を発行しません。それはすなわち脱税です。

このような脱税行為は、中国のサービス型企業では全中国のいたるところで行われており、このようにして儲けたお金が、ベンツやマンションの購入資金になっている事は確かです。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2011/04/17 at 22:43

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やっと出てきた東電の収拾計画

東電から福島第一原発の問題収拾の計画が出てきました。

原子炉冷温停止まで6~9カ月 東電が見通し

マスコミ向けの発表はこの程度の大雑把なもので良いと思いますが、東電ホームページでは、もっと詳細な状況収拾の計画表を発表して頂く事を要望したいと思います。

上記にあるのはロードマップの大目標とし、大目標をより細かな目標へブレークダウンして、それを実現する為の方法、タイミング、誰がどうやって、という内容を埋めて欲しい。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - at 20:58

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低量の放射線被爆が発癌リスクを下げる根拠

今日の「たかじんのそこまで言って委員会」は有意義な内容でした。前に出演した日本放射線学界の中村仁信理事が、「放射線は微量ならむしろ健康に良い」という発言が番組終了後に物議をかもしたようで、中村氏にちゃんと説明してもらおうという事になりゲスト出演となりました。また中村氏はもとICRPの委員でもあり、、直線しきい値なし(LNT)モデルへの意見も述べられました。

まず最初に、放射線被爆するとなぜ癌や白血病になるのか、その理由について考えます。放射線被爆が健康に悪いといわれる原因は、被爆により体内で活性酸素が作られるからです。

ところで活性酸素は放射線被爆以外にも、日常的に大量に体内に生じています。喫煙で活性酸素が増える事や、活性酸素が老化を促進する事は周知の事実といえます。活性酸素は体内に必要な物質ですが、余った活性酸素は細胞内のDNAを壊して癌や生活習慣病や老化の原因となるといわれています。

体内の余剰な活性酸素が細胞内のDNAを壊しても、壊れたDNAを自動的に修復する機能が備わっています。更に修復されなかった細胞が癌化しても、その多くは細胞が自壊するようになっているそうです。自壊しなかった癌細胞は、免疫機能に捕捉され壊されます。それでも生き残った癌細胞も、極めて少数では頑として発病しないそうです。人間にはこのように、活性酸素から癌が発病しないように、何重ものフェイルセーフ機能があります。

ところで人間が持つ免疫力にしろ活性酸素の対処機能にしろ、適量範囲において使えば使うほど能力は向上します。適量の運動が筋力や心肺能力を高めるのと同じです。低量の放射線に長期被曝していると、体内で発生する活性酸素のアベレージが適量に高まり、それにより対処能力が向上するそうです。

以下は台湾の例ですが、コバルト60が鉄筋に混入したアパート住民の健康影響調査において、一般人の発ガン率3%に対して、長期被爆した住民の発癌率が大幅に低かったという疫学調査研究例です。

これは非常に興味深い研究結果といえます。

運動と健康の関係を考えた場合、心肺機能や筋力を高めるに、スポーツ選手は激しい運動をします。運動により身体は一時的に損傷しますが、それが回復すると身体機能は前より高まります。身体に運動というストレスを与えないと、身体は損傷しないかわりに機能向上しません。

外でよく遊ぶ子供は怪我する機会も多い。怪我をすると化膿菌が体内へ侵入して、一時的には細菌感染した状態になる。細菌が侵入すると免疫機能が細菌と戦う。これ自体は健康に悪い。しかし日常的に傷口から化膿菌の侵入が繰り返されると、体内の免疫能力は高まり、外傷によって化膿し難くなる。実際に外でよく遊ぶ子供は、大人にくらべて、外傷で化膿し難い。これは私の経験(小学生の頃は平気だった擦過傷が、中学校高学年では容易に化膿してしまった)とも一致する。

放射線の健康への影響が活性酸素によるものだけであるならば、低量長期被爆は、体内の活性酸素への対応能力を向上させると考えられるので、活性酸素由来による癌、白血病、生活習慣病、老化への対応能力を向上させる事が期待できると理論的に考えられるという事になります。

最後に、ICRPの委員の中にも、直線しきい値なし(LNT)モデルは古い考え方であり、閾値があると考える委員も増えてきていると中村氏は述べていました。ただ、現在のモデルは世界中に広範囲に広がっており、(筆者の受けた印象ですがICRP内部の政治的な問題により)別のモデルに変えるのは現状では難しいとの事です。

5 comments - What do you think?  Posted by bobby - at 17:21

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原発なみに太陽光発電する

米国のファーストソラー社が中国のオルドス市へ、200万キロワット(原発2炉相当)の太陽光発電施設を投資する(自前で設備投資して電力を売る)記事を書きました。

その太陽光発電は、2009年9月に覚書の締結に至り、現在は第一期の実証プロジェクトとである3万キロワットの発電施設を建設中のようです。第2期、第3期、第4期ではそれぞれ10万キロワット、87万キロワット、100万キロワットの発電施設を建設するそうです。

今年になって、ファーストソラーと広東省の原子力発電事業の大手である中国広東核電集団が提携したようです。広東核電が現地での建設全般を請け負ったのでしょうか。そうだとしたら、次の大型太陽光発電は100%内製で、というノウハウ吸収の為かと思われます。

ちなみに、これだけの太陽光発電する為には64平米の敷地が必要との事。平地が少なく、土地代が高く、雨季のある日本では、大規模な太陽光発電が困難である事は明白なようです。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2011/04/10 at 22:38

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原発のコストと環境破壊

原発の発電コストに災害時の対策や補償費を含めようとする人がいるようだが、それはどうだろうか。逆に火力、水力、ガスの発電コストに、それらを含ませているのだろうか。石炭の炭鉱、石油の油田では絶えず事故が起こり、時に大規模となり、多くの人命が犠牲になる。しかしながら、誰もそれを理由に火力発電を止めようという話にはなりません。

原子力発電の事故による放射能汚染(環境破壊)を問う人がいますが、では石油はどうなのでしょう。石油タンカーや海底油田からの大規模な海洋汚染は過去に何度も発生しており、その都度、自然を破壊してきました。環境破壊のチャンピオンはは、原子力ではなくて石油のようです。

我々は文明国で生まれ、立派な教育を受けた大人です。我々にとって原子力が必要なのか、切り捨てられるのか。恐怖という感情に突き動かされるのは止めて、理性的に判断するべきです。

4 comments - What do you think?  Posted by bobby - at 16:37

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被災地のテレビ復興はBSデジタルで

池田信夫氏は震災情報の伝達の為に「VHF帯だけでも停波を延長したほうがいい」と述べています。確かにそういう考え方もありますが、私は今回の大震災を機会として、全国の地上波デジタル化を中断し、特に東日本の被災地へのテレビ復旧は、BSデジタルの地デジ難視聴対策放送で行うのが、もっとも早く、かつ低予算で被災地のテレビを恒久的に復旧させる方法と考えます。

BSデジタルの地デジ難視聴対策放送は、B-CASカードの登録住所によって、難視聴対策放放送を視聴可能にするようなしくみであろうと推測します。

この方法のメリットは、被災地域への視聴を可能とするインフラ工事が一切不要という事です。B_CASのセンター側で、被災地域の視聴を可能にする登録を行うだけであろうと考えます。被災地のユーザー側は、BSのアンテナを設置するだけです。

無意味に税金を浪費する、被災地への地デジ放送網の再構築は止めて、BSデジタルの活用を再考するべきです。被災地にいる視聴者も、これまで通りの地方局の放送より、東京の放送が見れる方が、よほど嬉しいと思います。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - at 13:46

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日本海海戦の勝利は幸運が重なった結果である

池田信夫氏は日本海海戦を、「まぐれ当たりで、日本の戦力は長期戦には耐えられなかった」と述べています。坂の上の雲を読んだ事のある人の多くが、日本海海戦は勝つべくして勝った海戦であるという意見をもっていますが、その現場実にいた秋山真之はどのように考えていたのでしょうか。

軍談-秋山真之の日露戦争回顧録の第一章、彼自身がこの海戦を「運」以外のなにものでもないと語っています。以下に本文から抜粋して引用します。

1)黄海海戦の回想
日露戦役の事蹟中で、何が一番不思議であるかといえば、本来、約二倍の兵力を有する露国の三大艦隊が、ほとんど全滅したるに反し、その二分の一に足るか足らざる日本の聨合艦隊が、大部分残存し、あまつさえ戦利艦を獲て、戦役前よりも、その勢力を増加したことである。いかに皇軍の武運がめでたいとはいいながら、こんなことは東西古今海陸の戦例に稀有、否、皆無の出来事で、これを不思議といわなければ、この世の中に不可思議のものはないと思う。(黄海海戦の回想 6頁より引用)

後より回想して見ると、もしその第一合戦中、敵弾に九分九厘まで打ち破られた『三笠』の大檣が舷外に倒れ掛かったならば、我が速力は減り、隊列は乱れて、とても敵に追いつくことは出来ず、対馬海峡に村上艦隊がいたとしても、その浦塩に入るのを食い止める事は覚束ないことであった。あるいはまた、その第二回合戦中、敵の司令塔を破った怪弾が、反対に我が『三笠』の艦橋に中ったならば、その日における勝敗の現象は彼我転倒しておったかもしれぬ。これを唯々砲術の巧拙といえばそれまでだが、現時の人智で作り出した大砲は、一分一厘狙い違わぬように出来ておらぬのだ...たとえ腕に覚えがあったとしても、敵を全滅する代わりに、我も半減せねばならぬ勘定である。(黄海海戦の回想 24項より引用)

この時もし敵を全滅し得て、我が艦隊の三隻を失うたとすれば、後日バルチック艦隊の来た時に、これに対する我が戦艦は唯の一隻であったのだが、今考えてみると、実に持って危険千万な大投機である。(黄海海戦の回想 25項より引用)

2)日本海海戦の回想
この海戦における彼我主力の艦数は、双方ともに十二艦であって、我は戦艦4隻、装甲巡洋艦八隻。彼は戦艦八隻、装甲巡洋艦1隻と装甲海防艦三隻より成り、その勢力は、ほぼ対等であったが、唯較や我が軍の戦術と砲術が優れておったため、この決勝をかち得たので、皇国の興廃は、実にこの三十分間の決戦によって定まったのである。(日本海海戦の回想 31項)

しかし、戦術とか、砲術とか、あるいは勇気とか、胆力というものの、やはり形而下の数字的勢力は争われぬもので、もしもこの対戦において、我が海軍が十二隻の主力船隊を戦線に出す事ができなかったなれば、この勝敗は未だ孰れともいえないのである。実にこの戦線に参加したる我が装甲巡洋艦「日進」「春日」の如きは、開戦間際に伊太利より購入せられ、開戦後に我が国に到着したのであるが、もしもこの2艦がなかったなればと想うと、吾人は今日もなお旋律せざるを得ない。(日本海海戦の回想 32項)

長々と引用しましたが、秋山真之が言いたかった事を下記に短くまとめてみました。

日露互角の戦力で戦った黄海海戦で、日本側が戦艦を一隻も失わなかったのは奇跡のような幸運である。それで日本側は、日本海海戦で主力艦を露側とおなじ12隻を用意する事ができた。もし黄海海戦で常識的な範囲内の勝利(自艦の半数を失う)であったなら、あるいは日本政府が戦艦を少しでも温存しようとしたら、あるいは日進と春日が海戦に間に合わなかったならば、日本海海戦でこのような勝利は考えられなかっただろう。

聨合艦隊の日本海海戦の勝利は、当事者が冷静に分析した結果によれば、かなり運に助けられた勝利であったようです。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2011/04/09 at 23:43

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絶対安全は言う方も信じる方も問題

この世に絶対安全なものなど無い事は、普通に分別ある大人なら容易に理解できる事です。たばこを吸うと癌になると医者が言い始めるずっと以前から、未成年者の喫煙が禁じられていたのは、健康に悪い事を誰もが知っていたからです。原発についても同じです。どんなに耐震構造にしたところで、建屋の地面が割れるような地震が起きればどうしようもありません。いや、北朝鮮の工作員か環境テロリストが自爆テロする事だって想定されないわけではありません。

あらゆるリスクを防ぐ事など不可能です。こんな事は、いまどきの中学生でもわかります。つまり「絶対安全」と言った政府と東電は、嘘と知りつつそういったと考えられます。また地元の住民は、嘘と知りつつ「信じる」ふりをしたのだと考えられます。どちらも問題があったのです。

福島第一原発がこのような問題を起こしている一方で、新幹線は、今回の大震災でひとつも脱線しませんでした。なんと地震の9秒前に緊急停止装置が作動していたそうです。高速走行中の地震は脱線事故という最悪の事態を起こす事を厳粛に受け止め、それを回避する為に改善を重ねていたからと考えます。

地震を直視して改善を重ねたJRと、津波を現実の脅威を受け止めなかった東電。どちらも日本の大企業です。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - at 22:24

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福島第一原発シンドローム

東電は現場で作業する下請け作業員の放射線被爆管理をきちんとやっていないようです。初期には線量計を作業員全員に配ってなかったという話がありますし、線量計が1000ミリシーベルトまでしか計れないという話もあります。

作業員の方々は、いまは被爆している実感はないかもしれないが、その後遺症が現われるとしれば、今から数十年後です。作業員の方々に強く勧めたいのは、日記を書く事です。東電からそんな指示を受け、どんな環境で作業を行ったかを記録するべきです。

20年か30年後に癌や白血病が、あなたやもと同僚に表れた時に、日記が証拠となってくれるでしょう。その時に、みんなで集まって集団訴訟するも良し、議員に働きかけて労災認定してもらうも良し。病気になったら、お金は荷物にはなりません。

私の父は黒部ダム(やその他の)のトンネル堀りの現場で働いていて、塵肺症の労災認定を受けるのにかなり苦労しました。福島第一原発の現場で働いている人は、保険と思って、日記を書く事を重ねて提案します。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2011/04/07 at 15:16

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東電株主が遭遇したブラックスワン

原発事故というブラックスワンがありましたが、より投資的な意味において、今回の原発事故は東電の株主や社債へ投資していた人にとってブラックスワンであったのだろうと感じました。

まな板の鯉のゆくえによれば、長期保有できる安全資産の代名詞であった東電の株は、一夜にしてハイリスクなビジネスであった事が分かり、株価は暴落しました。まさにブラックスワン。

(引用開始)
原発事故が勃発する前まで、東電の株式は長期保有ができる安定配当株、東電が発行する社債(電力債)は、国債に並ぶ安全資産の代名詞でした。このため、60万人以上いる個人株主は、安定配当狙いの長期保有者が多かったでしょうし、社債権者も元本保証を最優先する資金を債券購入にあてていたことでしょう。こうしたリスク回避型の投資家に甚大な被害をもたらしているという意味で、今回の東京電力の経営危機の影響は、個人投資家にとっても深刻です。

(引用終了)

大震災の後の今であれば、原発事故が深刻化するリスクは明白であった訳です。東電の株や社債を「安全」と言われて購入した人たちは、津波の危険について改善を怠った経営陣に対して、はたして株主代表訴訟を起こすのでしょうか。国営化を防ぎ、放射能汚染の補償金を政府から引き出す事ができたとしても、東電の経営陣が歩く道はかなり険しいようです。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - at 11:30

Categories: 1.政治・経済   Tags:

二兎を追うもの一兎を得ず

福島第一原発の1・2・3号炉からの広域放射能汚染がはじまった主要な原因は、圧力容器の破損です。しかしメルトダウン=圧力容器の破損ではありません。なぜ圧力容器が破損したかといえば、バッテリーによるECCS稼動が停止(推定11日23時)してから海水注入(12日20時)まで21時間もの時間を要したのと、圧力容器の減圧に失敗したのが最大の理由です。

21時間の理由は、東電経営陣が高価な原子炉の廃炉を認めなかったからというのが、今のところ有力な仮説となっています。菅首相は津波で冷却機能が喪失してからすぐに海水注入を要求したが、東電は認めなかったと。

これが正しいとすれば、東電は1・2・3号炉の廃炉を渋った為に、当時は停止中であった4・5・6号炉も一緒に失う羽目になりました。なんとも皮肉な事ではありませんか。そしていまは、福島第二原発の4基の原子炉も風前の灯のようです。

東電経営陣は、いまさら悔やんでも悔やみきれないでしょう。もし津波で冷却機能が喪失した時点で、1・2・3号炉の圧力容器へのホウ酸注入と、海水注入を即時開始していれば、こんな事態まで進行しなかったでしょう。

東電の運命の分岐点は、11日の15時から23時までにあったと考えられます。この時間内で、3つの原子炉を安全最優先で対応するべく、潔く廃炉を認めなかった事。つまり、東電のウェブサイトに明記されているリスクマネジメントや企業倫理遵守がしっかりと実行できなかった事が、この事態を引き起こしました。池田信夫氏や藤沢数希氏は原発を擁護していますが、東電のこの致命的な経営判断ミスによって、福島原発だけでなく、いまや世界の原発が危機に瀕しています。

参考:
原発の常識
原発を擁護する

8 comments - What do you think?  Posted by bobby - 2011/04/05 at 00:58

Categories: コンピュータ及び科学全般ネタ, 1.政治・経済   Tags:

運転中の原発の改善案

藤沢数希が原発を擁護しています。私もこの意見には賛成ですが、これから新しい原発の建造が政治的に可能かどうかは今のところ不明です。そこで、いま動いている原発が福島第一原発の二の舞にならないようにする為に、どうしたら良いかという事について考えてみました。

1)全停電対策。
  -非常用発電機をビルの上階か屋上へ移動する。適当なビルがなければ、新しく建てる。

  -非常用バッテリーの予備と充電器とそれを動かす小型の発電機を本社で備蓄する。
  -国内で調達可能な電源車の仕様にあわせて、緊急冷却システムの電源プラグや入力電圧を改善する。
  -最終防衛ラインとして、人力発電機というのも検討する。手動回転の発電用ダイナモ(防水設備)を地下に埋め、地上の十字バーを、数十人の屈強な自衛隊員が昼夜回し続ける(中世の奴隷船にそういうシーンがあっただろうか?)というのは可能だと思うのですが。

2)津波対策
  -原発周辺の海岸線100-200キロについて、土地のボーリング調査を行い、地質学的な津波調査を行って、設備が想定するべき津波の大きさを科学的に予測する。
  -津波堤防の高さを増す。但し津波堤防で防げるのは直撃だけであり、回り込みによる津波を防ぐ事はできないと考えるできです。
  -非常用発電機の項目とダブるが、屋外と地下にある重要な設備はすべて、防水かつ津波の威力で破損しないように対策するか、津波の届かないビル上階へ移動する。
  -2次冷却水の取水用ポンプは、常設型設備の他に、手動で仮設できる緊急用の取水系統を用意する。
  -2次冷却水の取水口の海には、津波の引き波でも海水がなくならないように、コンクリートで囲ってプールになるように、地震の後は水門を閉めればプールの水位を維持できるようにする。プールは津波の衝撃で壊れてはいけない。

3)全停電時の非常用冷却対策
  -敷地内の地下に、非常冷却用の真水(純水ではない)のプールを用意する。
  -上記対策にもかかわらず全停電が発生し、非常用バッテリーの最後の1時間が来たら、圧力容器にホウ酸注入して再臨界を抑止する事を非常用マニュアルに明記する。
  -冷却水が不足する場合、消防車のポンプで地下プールの真水を使用できるように改造する。
  -地下プールの真水が足りなくなったら、海水に切り替える。

4)水素爆発への対策
  -圧力容器内で発生した水素を外へ逃がす経路が、建屋内を通らずに外へ出られるように経路を改善する。建屋内に水素がたまらずにどんどん外へ出れば、建屋外で爆発する可能性は低くなる。

原発の設計情報があればもっと具体的な提案ができると思いますが、いま入手できる情報だけで考えると、改善点はこれくらいかと思います。

3 comments - What do you think?  Posted by bobby - 2011/04/03 at 13:53

Categories: 1.政治・経済, 2.科学技術   Tags:

東電のコーポレートガバナンス

東電が出した電力供給計画の中に、福島第一原発の7・8号炉増設が盛り込まれているそうですが、これは悪意の無い稚拙さであるが、社会に与える影響は大きいと小幡績氏は述べています。

東京電力の改革のために重要なこと、重要でないこと

東電が役人気質の企業である事は良く来ますが、東電の役員には、社外取締役や監査役という、経営や業務が適正・適法に行われているかをチェックする人たちがいます。東電には社外監査役というのもいるので、体制としては万全だった筈です。役員リストから社外取締役と社外監査役の名前を拾ってみました。この方達は、過去に指摘された福島第一原発の設計上の改善点などについて、経営者に対してどのようにアプローチしていたのでしょうか。

【社外取締役】
森田富治郎 (第一生命)
青森やすし (明治大学大学院教授)

【外部監査役】
林貞行  (とも外務省事務次官)
髙津幸一 (弁護士)
小宮山宏 (もと東京大学総長)
大矢和子 (資生堂)

東電のコーポレートガバナンス

たいそう立派な理念が述べられていますが、3・11の後で読み返した人は、その内容がいかに空虚なものであったかに驚く事でしょう。コーポレートガバナンスの確立は、りっぱな文章をつくったり、それを額にいれて飾るだけで実現する事はできません。隠蔽体質の強い会社でコーポレートガバナンスを確立する事は、激しい摩擦を産む闘いであろうと推測します。3・11について、上記の方々にどのような法的責任があるのか判りませんが、「ぬるい仕事」しかしていなかった事は明らかなようです。

これらのポジションにつく方々の、今後の活躍に期待しています。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - at 11:08

Categories: 1.政治・経済   Tags:

中国でジャスミン革命は起きない

東日本大震災と大津波と福島第一原発障害のために、ジャスミン革命の報道が、日本では少なくなりました。しかしリビアでは、いまも戦闘が続いており、中東諸国の統治者は国内対策にやっきになっています。さて、ジャスミン革命がイスラム圏から中国へ飛び火する可能性はあるのでしょうか。

カダフィに吹きつける民主革命の嵐は中国、北朝鮮にも届くか

こちらの記事でも述べられていますが、中国政府は「過剰」に反応しています。過剰というのはつまり、中国にはジャスミン革命が広がる環境である貧困とそれによる民衆の大きな欲求不満というものが存在しないにも関わらず、中国政府は過敏に反応し過ぎているという事です。おかげで中国内のネットは、いまも非常に遅くなっています。

ジャスミン革命を民主化など政治的にとらえている人がいますが、エジプトにしろリビアにしろ、独裁や人権が不満だったのではなく、それによる貧困によって、不満が爆発しました。日本や米国には、中国共産党独裁政権が人民を抑圧し、共産党員が搾取しまくり、貧困と抑圧による大きな社会不和が広がっていると信じている人もいるようですが、それはまったくのデマです。

胡錦濤主席と温家宝首相の中央政府は、特に社会の下層民から中産階級にかけて絶大な人気があり、極めて多くの中国の人民は、毎年毎年よくなる暮らしに満足しています。日本人と同様に自発的な政治意識の低い中国人は、お腹一杯ごはんを食べさせてくれるだけでなく、テレビや冷蔵庫や自動車を買わせてくれるいまの中央政府をひっくり返そうという意識は皆無といえます。

中国の現実を知りたかったら、国外で中国政府を批判する中国人や、政治的なジャーナリストの言葉よりも、あなたの身近にいる中国駐在経験者(特に地方の工場にいた人)に聞いてみる事です。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - at 10:25

Categories: 1.政治・経済, 3.中国ネタ   Tags:

首相は現地へ行くべきである

菅首相が被災地を訪問する事について、ブログやtwitterでは批判が多いようです。首相が動くと、警護の自衛隊や現地の役人などの作業の優先順位に大きな影響が出て、一刻を争う作業が後手にまわるから、という点が批判の対象になっています。

首相「復興」掲げ被災地入り 被災者「今後の生活心配」

しかしながら私は、一般論として述べると、問題が大きければ大きいほど、トップは現地へ行き、自分の五感で状況確認するべきであると考えます。なぜなら、官邸にいる首相が受取る情報は、いくつもの組織の人の手を介しており、情報の精度や信頼性の問題があるからです。あとになって、「私は聞いていなかった」では済まされません。

また、これも一般論ですが、政府のような大きな組織では、本来は首相に下にある役所の官僚は、えてして自分の都合の良いように首相を動かそうとし、情報操作もします。これを防いで、首相が下部組織を「使う」為には、下への牽制として、現地で情報を確認して、受取っている状況と比較する事が必要です。

トップには多くの権限がある反面、それに比例して大きな責任があります。その責任をまっとうする為にも、受取る情報の信頼性を自分で担保する必要があります。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - at 09:15

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もしも三陸漁村を再興するなら

大前研一氏は、津波が来ると分かっている漁村の海辺(海抜数メートル)に街を再興するべきではないと述べています。これは一理有る。三陸では前回のチリ地震の津波では大丈夫だった家が、今回の津波では流されてしまった。今回大丈夫だった丘も、次回は津波が押し寄せるかもしれません。明治三陸地震の津波は、38メートルの岬のてっぺんを乗り越えた(津波の高さが38メートルでは無い事に注意)そうです。

しかし、非合理的なのが人の特徴。そうでなければ三陸の海辺の人たちは、何百年も前に山の上に街を移していたでしょう。また、先祖の土地に住み続けたいという人も多いのではないでしょうか。そこで、海辺に住み続けて、しかも津波に対応できる手段というのを考えてみました。

ズバリ、海辺の耐震高層マンションです。

どれくらいの高さまでが水没するかどうかわかりませんので、とりあえず10階くらいまでは商業エリアや駐車場などの非居住スペースにして、そこから上に住むようにすれば良いのではないでしょうか。

平地の低層住宅は作れないように法律で規制し、マンションが嫌な人は高台へ移転させるしかないでしょうね。

4 comments - What do you think?  Posted by bobby - 2011/04/02 at 23:36

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土壌汚染関連情報

elm200さんが福島第一原発の周辺30キロの放射能による土壌汚染についての考察について述べています。セシウム137は半減期が30年と長く、植物に吸収されやすいので危険などだそうです。国際原子力機関(IAEA)と国連食糧農業機関(FAO)の専門家らは政府に対して、土壌汚染マップを作成して地域の状況に応じた対策を採るべきと提案しているようです。これについてはelm200さんがtwitterで、ほぼ一切の情報がないとつぶやいておられました。たしかに、ググってもなかなか見つからない。

ところで先週の朝ナマ池田信夫氏も出演していた)を見ていたら、出演者のひとりである民主党の大塚耕平厚生労働副大臣が、下記のような汚染マップを出していました。下図で、赤線の根元が福島第一原発、そのまわりを囲むギザギザ線(陸地側が見え難いのですが)が空気中を飛散する放射性物質の等高線。赤線の矢印の先端がおよそ30キロの地点だそうです。

これを見ると、半径30キロの半円が均等に汚染されているという訳ではなく、汚染物質の多くは海側へ飛散しているようです。陸地側では赤線の方向へだけ、汚染地域が延びているそうです。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - at 22:48

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