Archive for August, 2010

電子教科書否定論者が教育を歪める可能性

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経済101の青木理音氏は、「電子教科書」巡りホットな論争を批判して、教科書は人格を歪めないと述べていますが私も同感です。私も青木氏と同じ様に、この記事を批判してみます。

「ついに学校でまで、かけがえのない人間形成期の子どもたちが多くの時間を電子機器とばかり向き合う時代になった時、ゲーム感覚そのままに、自己中心で勝ち抜くことばかりを考える人間を生み出すことにならないか、今こそ教育現場で議論すべきだ」

ここでは「ゲーム感覚」という言葉をネガティブにとらえていますが、学習を楽しくして、子供に興味を持たせる事は、年少者への教育の基本テクニックと思われます。幼児への教育教材の大半は、学習課題を歌や踊りに混ぜる事で教育という目的を実現しようとしています。ベネッセの小学校教材にも、あちこちに「ゲーム感覚」をちりばめる事で、子供が家でひとりで勉強する事を容易にしています。ゲーム感覚の導入により、多くの子供達がより効率良く学べるのであれば、それは良い事ではないでしょうか。

次にゲーム感覚=自己中心で勝ち抜く事ばかりを考える、という印象操作も頂けません。味方と協調しながら戦うゲームや、いろいろなゲームがあるのに、そういう事がすべて無視されています。

「教育とはコミュニケーション能力や想像力を高めることです。電子教科書は検索で答えを引き出す事が出来、自己完結型になってしまいます。今の教育のまま電子教科書を導入すると教育の欠陥が助長される事になってしまいます」

紙の教科書でコミュニケーション能力が高まるとは言えず、薄っぺらな教科書に、想像力を高める効果があるとも言えません。それとも、わざと粗末な絵を見せる事で、子供達の想像力を刺激しようという意図があると言いたいのでしょうか?想像力を刺激する目的であれば、鮮やかな写真や動画の埋め込みができる電子教科書は、十分にそのような効果が期待できると考えられます。

自分で検索する=自己完結型のどこが悪いのでしょうか?紙の教科書を使っている子供は、予習する時には、参考書や辞書を「検索」してきました。ネット検索に親しむ事で、沢山の情報の中から適切な情報を選択する情報リテラシーを高める事ができます。また、リンクを辿る事により、短時間により多くの周辺知識に到達できます。

上記のような理由で、電子教科書の導入は、学校教育の欠陥を補う効果があり、子供達が学習するモチベーションを高め、学習効率を高める事が期待できます。

ちなみに、「検索=自己完結」を否定する方には、「ググレカス」という言葉を謹んで進呈させて頂きます。


Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2010/08/20 at 19:06

Categories: 1.政治・経済   Tags:

非駐在員の為の日本人ソサエティー

Railsで行こうのelm200氏は、日本から社命で海外駐在している日本人ではなく、本人の意思で海外へやってきて、自分の力で生きてゆこうとする日本人を集めて、独立日本人の会をつくろうとサイゴンで呼びかけています。興味深いので、記事の一部を引用して紹介します。

私は、「独立した個人の日本人のネットワーク」を提案したい。華僑にならって、和僑(日僑)と呼んでもいいかもしれない。別に商売人である必要はない。学生・技術者・ジャーナリスト・芸術家・サラリーマンでもいい。「自分の腕一本で食っていくんだ」という心意気のある日本人であればいいのだ。

独立日本人といえば、実は私も、会社の同僚も、私の友人のほとんども独立日本人です。香港は古くから商業(貿易)が発達しており、治安も良かった事から、自力で工場や貿易会社を営む日本人がおり、そういう会社には現地雇用された日本人社員がけっこういました。私が来港した85年に、最初に入社した日系メーカーの上司(日本人)は二十年選手でした。最近、弊社の新設部門に入社した日本人女性も現地雇用です。香港は昔も今も、独立日本人はかなりたくさんいるようです。

というわけで、香港でも独立日本人の会をつくるのはなかなか面白そうですが、残念ながら和僑会というは既に別の趣旨(日本人で起業を目指す人の集まり)で存在しているので使えません。やるにしても、もっとカジュアルで良い名前はないかなと思案しているところです。

補足:
ベトナムと中国を股にかけるアスカル氏は「阿邦人」を提案しました。
先ほどまでTwitterで、elm200氏とアスカル氏と3人でネット会議を開いておりました。私が会議中に提案したのは、「大洋浪人」、「千鳥の会」、「蒼天の会」の3つです。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2010/08/19 at 17:40

Categories: 3.中国ネタ   Tags:

市場原理が世界の貧困を解消する

金融日記の藤沢数希は、ネクスト・マーケットの書評記事で、先進国の多国籍企業の多くが途上国へ進出し、その安い労働力を利用する事で住民を豊かにしてきたが、貧しい人々を哀れむ温情主義的な試みの全てが失敗してきたと述べています。この文章を読んで目から鱗がポロッと落ちた感じがしました。思わず私の脳裏に浮かんだのは、広東省の深圳市と東莞市の大きな発展を目の当たりにしてきた20数年に記憶でした。

89年の旧正月にはじめて羅湖国境を越えて深圳国境前の赤土を踏んだ時、そこにはおおきな空き地と、猥雑なバラックの店に群がる人々の姿があるだけでした。羅湖国境前から長距離ミニバス(マイクロバス)に乗り、東莞市を通って広州市までの道程の大半は高速道路ではなく、綺麗に舗装された国道でもなく、赤土が広がる一般道路を5時間くらいで走破しました。その翌年の旧正月に広州旅行した際は、羅湖国境前から鉄道で広州まで3時間ほどで着きましたが、ボロボロの客車を引くディーゼル機関車でした。それから20年経った今、深圳と東莞はどうなったでしょうか?


大きな地図で見る

羅湖国境前にはシャングリラホテルが建ち、国境ビルの下に地下鉄電車が通り、市内から郊外にかけて、いくつもの地下鉄が建設ラッシュを迎えています。羅湖から地下鉄で一駅の国貿駅周辺は、「ここは香港か?」と目を疑うほど、高層建築のオフィスビルやホテルが建ち並び、欧米の高級ブティックが軒を連ねています。深圳から広州までのだだっ広い荒地は、広深高速や莞深高速などの高速道路網でつながり、深圳から広州までを1時間程度で結ぶ新幹線が開通し、深圳市と東莞市は中国沿岸都市の中でも特筆すべき発展をとげました。

その発展の原動力となったのが、(一部の人達には蛇蝎のように嫌われている)市場原理とグローバリゼーションである事は間違いありません。日本・台湾・韓国・香港の企業が、このエリアに無数の進料加工工場を建て、単純労働の組み立て作業に従事するワーカーを20年以上に渡って「搾取」した結果、工業区の周辺に街が出来、それがどんどん成長して、ビルが建ち並ぶ大きな鎮(日本の地方都市に匹敵する規模の地方自治体単位)が、東莞の代表的な鎮だけでも長安、虎門、厚街、常平、石龍などに出現しました。

そして今の中国は、いわゆる3K的な職種である工場ワーカーの成り手が急速に減少しています。多くが出稼ぎである工場ワーカーの内陸部出身地が急速に発展をはじめたので、若者が(楽に稼げる)地元のサービス業に吸収されているからです。

途上国の政府(あるいは地方政府)が、長期にわたる意図的なワーカーの賃金抑制を行わない限り、会社は労働者を奪い合うので賃金は年々上昇し、チープレイバーの国が消費市場へ進化するのは時間の問題だと思われます。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2010/08/17 at 12:39

Categories: 1.政治・経済, 3.中国ネタ   Tags:

人生における天敵とは

最近、韓国ドラマを良く見ます。大王四神記、イルジメ、ホンギルトンと続けて見て、出来の良さに感動し、今晩はチュオクの剣を見終わりました。さて、このドラマを見て考えされられた事があります。主要な登場人物は3人いるのですが、みんな「異性への恋愛感情」によって身を滅ぼすのです。(ネタバレ注意)

主人公のチャン・チュオクは左捕盗庁(2つある警察署)の取り締まり方なんですが、盗賊の頭領であるチャン・ソンベクに惚れて何度も左捕盗庁への裏切り行為を働き、最後はソンベクと一緒に(自ら)死にます。

チュオクに想いを寄せるファンボ・ユンは左捕盗庁の所長のような重職であり、「わが国に敵なし」と言われる剣士なんですが、チュオクへの想いで精神が不安的になり、部下を窮地に追い込んだり、敵前逃亡したりして、最後はチュオクの為に死にます。

チャン・ソンベクも(実の妹とは知らずに)チュオクに惚れて、何回も仲間を危機に陥れたり、チュオクの為にたくさんの仲間が死に、以後には惚れた妹の手にかかって死にます。

上記のパターンは、理性的に考えれば恋愛対象としてはいけない人になぜか惚れてしまい、その相手が非自覚的な「天敵」となって実を滅ぼすようです。実社会でも(ちょっと極端な例かもしれませんが)真面目で誠実な女性が悪い男とくっついて、周囲の反対を押し切って結婚して苦労したり、真面目なサラリーマンが水商売の女性に惚れて仕事も家族も投げ出して、最後には相手の女性からも捨てられて何もかも失ったりという事があるようです。

もっと一般的な例でも、惚れして結婚したが、数年が経って恋愛感情が消えてみれば、配偶者の性格が自分の性格とまったく合わない事に気がつき、離婚を決意するまでの長い期間、お互いに悲惨な生活を送る夫婦は少なくないと思われます。

そもそも恋愛感情というのは体内で生み出されるホルモンによるただの化学作用ですが、ひとたび恋愛感情が高まると理性が狂わされ、化学作用をあたかも「天啓」のように思い込み、間違った判断をし、自分の人生をどんどん難しい方向へと進めてしまう人がいます。

そういう訳で私はこのドラマを見て、人生における天敵とは、自分の恋愛感情の引き金を引く要素を持つ異性であろうと結論付けました。惚れてしまうような異性をなるべく遠ざける事が、平凡な人生におけるリスク管理の一つかもしれません。結婚するのなら、常に理性を失わないでいられる、「惚れない相手」が良いでしょう。今日はちょっとトンデモな話になりましたが、あなたはどう思われますか?

2 comments - What do you think?  Posted by bobby - 2010/08/16 at 00:10

Categories: 健康   Tags: ,

iPhone用アプリのご紹介

1)BLOGOSリーダー
池田信夫ブログとアゴラを愛読していますが、iPhoneのサファリでは読みづらいと感じていました。どちらのブログもラブドアのBLOGOSで読めますので、ライブドアが提供しているiPhone用BLOGOSリーダー(無料)をインストールしてみました。

使ってみた印象は、iPhone画面でブログ記事が大変読みやすく、快適になりました。いま読んでいる著者の最近の過去記事も、ヘッドラインをタップして、次の画面の下側に一覧表示されて便利です。

インストール方法:Apple Storeを開き、検索画面でBLOGOSで検索します。

2)エキサイト英語翻訳
ちょっと英語のスペルを度忘れした時や、普段使わない言葉を英語で知りたいとき、ウェブ版のエキサイト翻訳を愛用しています。英和辞典より英語翻訳の方が簡単だからです。そのiPhone版です。当然ですが、オンラインでないと使えません。

インストール方法:Apple Storeを開き、検索画面で翻訳と検索します。

3)TransMeマルチ言語翻訳
Windows Mobileマシンを使っていた時は、KODENSHAのJ北京V6の姉妹ソフトであるトラベルウォーカーで、意味不明の中国語のSMSを翻訳していました。WM6のスマートフォンからiPhoneに乗り換えて以来、サファリでエキサイト中国語翻訳サイトをむりくり使っていましたが、お世辞にも便利とは言い難い状況が続いていました。

このTransMeは多言語対多言語翻訳ソフト(無料)ですが、日本語・中国語翻訳で設定して使用しています。翻訳ウォーカーほど翻訳精度やボキャブラリは無いようですが、無料だし簡単なのでとりあえずの代用としては使えるようです。これも、オンラインでないと使えません。

インストール方法:Apple Storeを開き、検索画面で翻訳と検索し、一覧表示された中から探してください。

4)Japanese Chinese machine Translator(旅行用中国語例文集)
中国語翻訳ソフトかと思い、USD1.99払って購入したのですが、翻訳ソフトではありませんでした。しかしながら、オフラインで使える便利さがあるので、緊急用としては使えるかと思い、この記事の末席に入れる事にしました。

アプリを開くと、空港、交通手段、飛行機、商店、ホテル...といった旅行の各場面で、よくある状況での中国語の文章(と音声)で意思表示できるようになっています。旅の初心者向けと思われます。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2010/08/01 at 23:07

Categories: 1.政治・経済   Tags: , , ,

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