Archive for March, 2009

実技試験はなぜ批判されるか(3)

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ソフトバンクが行おうとした「特別採用コース」について、私はこちらの記事で「プログラマの採用試験において試験時間内にプログラムを作成させるのと本質的な違いは無い」という意見を述べました。その記事への反論コメントを頂いたShiroさんに対して、こちらの記事で「問題にするのであれば、それは営業成果ではなくて拘束時間に対して「支払い」をするかどうか」であろうと述べました。それについて、Shiroさんからは更にコメントを頂きましたので下記に反論を行いたいと思います。

>フェアネスにとって重要なのはこの「立場の対等性」だと思います。

私も「立場の対等性」が重要だという事は原則として認めます。

>ある物を売るという職種については、雇用者が被雇用者に「*それ*を売る」というコミットメントを要求できるのはあくまでそれに対して対価を払うという契約を結んでいるからであって、契約締結以前にその契約を前提としたコミットメントを要求することは、雇用者側の立場を不公正に強くしているのではないか、
>雇用者側が選考条件に「自社の営業活動」を提示した時点で、被雇用者のそのような選択肢が奪われてしまう、
>応募者が自発的に自分の営業力を示すために営業を試みることには問題を感じません(応募者が自らの意志で選択しているので)。

ソフトバンクは筆記試験による通常の試験と、「特別採用コース」の2つの選択枝を用意していると聞いています。何が何でもソフトバンクで営業がやりたい人と、筆記試験では入社困難だが何とかソフトバンクに入社したい人を除けば、大半の応募者にとって第一選択費は通常の筆記試験でしょう。この場合、特別採用コースの選択が自発的でないと言えるでしょうか?私はこれを、自発的な選択であると認識します。

とはいえ保守的な雇用慣行が蔓延っている日本で、採用試験中に営利行為をさせる事は社会の反発を招くのは致し方ないのかもしれません。実際にソフトバンクでは、営業行為の実施を中止したようです。また、短期間の採用試験期間中に応募者の営業職の資質を見極める事も、現実的には難しいと考えます。素人の学生を集めて、数時間のハウツーのレクチャーをしたくらいで、一人で街へ出かけて受注をとってこれるほど、営業は簡単ではありません。より現実的に考えるならば、営業職の適正を見極め、良い営業を見出す手段としては、「正規採用オプション付きの営業アルバイト」が良いのではないかと考えます。この場合、ソフトバンクにはぜひ、新卒者だけでなく、フリーターや派遣労働者など、応募対象者の間口を広げて、現在の日本における雇用問題を突破する先駆者としても名を馳せて頂きたいと望むものです。

補足1:
「内定=労働契約締結では無い」と前の記事で述べましたが、フロレスタンさんに教えて頂いた情報を調べてみたところ、企業が内定を出した後で学生が誓約書を書く事で、「始期付解約権留保付労働契約」が成立した状態と認識されるようです。これについて私は、内定と誓約書という歪んだ慣習を改め、企業は採用通知と共に雇用契約書を送付し、学生はこれに署名・捺印して所定の期限に返送する事により法律上の雇用契約を確定させるべきだと考えます。

補足2:
始期付解約権留保付労働契約が成立した状態でも、4月1日までは未だ雇用関係は開始されません。多くの企業が行っている3月下旬の新入社員研修という慣例は廃止するか入社日以降にするか、あるいは始期日を研修初日に変更するべきです。これこそ企業が有利の立場を利用した不公正な行為だと思います。

補足3:
私が雇用者(採用者)として経験を持つ香港、上海、フィリピンでは、新卒大学生は卒業前の最後の試験が終了してから、履歴書を企業へ送ったり、面接のアポを取るなどの就職活動を始めるようです。これらの国では、大学卒業式は8月前後なので、就職活動も7月から9月になり、採用され出社を始めた日が入社日です。4月1日が全国一律で新卒入社日の日本は、なんだか異様な感じがします。


2 comments - What do you think?  Posted by bobby - 2009/03/29 at 21:42

Categories: 1.政治・経済   Tags:

実技試験はなぜ批判されるか(2)

ソフトバンクの「特別採用コース」は言ってみれば実技試験であり、問題は無いとこちらに書いたところ、Shiroさんという方から「営業職の実技試験が、当該企業の直接の利益」をもたらして、応募者には「支払い」がない事はアンフェアであるとの指摘がありました。

アゴラで安富氏も「学生に契約を集めさせておいて賃金も手数料も支払わないのは、完全なルール違反である」と指摘しておられます。しかし私は、応募者が試験中に(たまたま)受注を得る事が出来たからといって、それが「特別採用コース」の本質的な問題点になるとは考えておりません。それに、素人の学生が試験期間中に簡単に受注できるものなら、そもそも企業が営業の適正を試そうなどと考えないでしょう。hito-yaさんもこちらの記事で、そう易々とは売れないと指摘されています。だからこそソフトバンクは、受注数ではなくて受注までの過程のレポートを重要視すると言っているのだと思います。

問題にするのであれば、それは営業成果ではなくて拘束時間に対して「支払い」をするかどうか、ではないでしょうか。有償アルバイトの場合でも、企業は業務拘束時間に対してアルバイト料を支払うのですから。

そこで現在の採用試験や内定後入社前の研修を考えて見ましょう。企業は応募者や採用予定者に対して、ふつうは試験や面接(時に何回もある)や入社前研修(数日から1週間)の為の拘束時間への「支払い」をしません。これを棚上げにして、「特別採用コース」だけを非難するのはどうかと思います。

こう書くと、内定が出た後なら入社前提だから良いではないか、という人がいると思いますので予め書きますが、「内定=労働契約締結では無い」と理解しています。労働契約を書面で交わさない日本では、出社という事実によって労働契約が事実上開始するのではないでしょうか。内定後の内定取り消しは20年以上前からしばしば起こっており、決してイコールではありません。(もし内定=労働契約締結という判例があれば、企業は入社式前研修にも給料を支払わなければなりません)

>やはりアンフェアだと感じます

これは米重氏も述べておられるように、ソフトバンクの入社試験は、従来通りの入社試験がメインであり、「特別採用コース」はあくまで応募者が選択し得るオプションという事になっているので、これまで学歴格差と学力によりソフトバンクに応募して入社していたグループの学生にとっては、まったく無関係という事であり、何がアンフェアなのか理解できません。恐らくこれを批判する人のほとんどは、「特別採用コース」が不要な人だと思います。

あえて言うならば、通常の試験で入社した学生から見て、「特別採用コース」で入社する人は(彼自身と両親が学資と時間を投資して獲得した学歴と学力に対して)アンフェアだと言えるかもしれませんが。

「特別採用コース」は、学歴格差社会というアンフェアな構造に対する敗者復活戦であり、(対象者が広がれば)失業者やフリーターや派遣労働者などへの敗者復活戦に成り得ます。私は、そのように好意的に見ています。
好意的に捕らえるべきだと思います。このようなしくみは、

5 comments - What do you think?  Posted by bobby - 2009/03/28 at 14:54

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実技試験はなぜ批判されるか(1)

池田氏がはじめたアゴラという言論プラットフォームで、ソフトバンクの「特別採用コース」の是非を巡って、安富氏(経済学者)と米重氏(学生で実業家)の論争が起こっています。議論の発端となった米重氏のこちらの記事では、特別採用制度を批判している学生の「気持ちの持ちよう」を批判しています。一方の安富氏はこちらこちらの記事のように、「起業側のルール違反」を批判しています。

ソフトバンクの特別採用コースが、営業職の採用を前提としたものであれば、私は安富氏の批判している「2つの異なるゲームの混同」は間違っていると考えます。営業職の採用試験として、実際の営業活動を行う事は、プログラマの採用試験として、試験時間内に課題のプログラムを作成するのと本質的な違いは無いと考えるからです。ゆえにこれは混同ではなくて関連ととらえるべきです。

米重氏の意見には賛同します。学生は与えられた機会を有効に活用すれば良いのです。学歴(大学ランク)と学力(問題回答式の入社試験)に自信のある人はそちらを選べば良いし、学歴と学力に自信の無い人は、特別採用コースはソフトバンクへ入社する為の素晴らしい機会を得た事になるでしょう。

2 comments - What do you think?  Posted by bobby - 2009/03/26 at 12:07

Categories: 1.政治・経済   Tags:

コンベアベルトと地球温暖化

海は、地表と大気へ大きな影響を及ぼす媒体でもあります。海は今でも知らない事が多い。海と一口に言っても、表層、中層、深層があり、そこを流れる表層海流や深層海流があり、その海流が地球規模でつながって出来るコンベアベルト(CB)があります。このコンベアベルトの変動が地表環境へ与える影響は、実はかなり大きなものがあるのではないかと私は考えています。大気の二酸化炭素濃度へ直接影響を与え得る環境要素の中で、海は最も多くの二酸化炭素を含んでいるのではないかと考えるからです。しかしながら各国政府が世論誘導していると思われる地球温暖化問題は、この海の影響を過小評価しているように思えます。海洋研究者の日常さんから、4月5日に「コンベアベルトのなぞ」についてディスカッションするサイエンスカフェがある事を教えていただきました。コンベアベルトについてはネット上の情報が少なくて、分からない事が多いので、最戦線の科学者がどのような研究を行っているか、どのような仮説があり、事実が判明しているのか、とても興味があります。残念ながら香港から会場のある品川はかなり遠くて参加できそうもありません。でも事前質問を受け付けて頂けるそうなので、以下の質問を用意しました。(事前質問欄へ送信済みです)また、当日の内容を、メインの講演者の方の映像を中心に、Youtubeへアップされれば、サイエンスカフェの今後の発展に大きな影響を与える事ができるのではないかとも考えております。会を運営する方々の活躍に期待しております。

●最新の情報を交えた、学術的なCB(コンベアベルト)の定義について教えてください。
 表層、中層、深海、極地海域の熱塩循環など、どの海流がCBに含まれるのでしょうか。
 CBはひとつの長大な循環と支流的な小さな循環の集まりでしょうか、それとも局地的な循環が複合的に集まってできた複雑な循環なのでしょうか。
 CBの分布(特に深海流)は、どれが仮定によるもので、どれが観測により確認されているものでしょうか。
 深海、中層流の流れる場所、方向、温度、密度などの観測方法について教えてください。

●最新の情報を交えた、CBが発生するメカニズムについて教えてください。
 熱塩循環と表層で起こる風成循環をCBをドライブする力なのでしょうか。
 表層と深層の海流が、極地海域での限定的な循環に留まらず、赤道を越えて地球的な循環になる理由は何故でしょうか。
 表層海流と深層還流が、赤道を越えられる理由を教えてください。

●最新の情報を交えた、熱塩循環のしくみについて教えてください。
 発生する場所。
 発生する原因。
 どのような条件で、熱塩循環は止まるのでしょうか。止まる事はあるのでしょうか。
 熱塩循環が止まった場合の、深海海流への影響。
 極地の氷が融解する事による極地海域の真水(低塩水)が増大すると、熱塩循環は止まるのでしょうか。

●CBをドライブする力という視点から見た、表層の海流と深海の海流との因果関係を教えてください。
 深海海流が止まると、表層海流も止まるのでしょうか。
 表層海流が止まると、深層海流も止まるのでしょうか。
 極地海域の循環が止まると、CBは止まるのでしょうか。
 熱塩循環が止まると、CBは止まりますか?

●CBが及ぼす、極地や各大陸への気候の影響について教えてください。
 北大西洋海流が止まると、欧州は寒冷化しますか?
 同じく、黒潮が止まる(あるいは日本沿岸から離れる)と、日本は寒冷化しますか?

地球内部密度とCBの関係について教えてください。
 地球内部密度の差により、海面高度には大きな高低差があるという事ですが、これがCBに影響を及ぼしていますか。

●CBと大気中の二酸化炭素濃度の因果関係について教えてください。
 海洋は大気中の二酸化炭素濃度に最も大きな影響を及ぼす媒体ですか。
 海洋と大気の二酸化炭素循環は、どれくらい正確に解明されていますか。
 CBの変化が及ぼす大気中二酸化酸素濃度の影響はありますか。
 
●CBと氷河期との関係について教えてください。
 氷河期・間氷期とCBの変化の因果関係についての論文、仮説がありますか。
 もしあれば、その概要について教えてください。

以上。

1 comment - What do you think?  Posted by bobby - 2009/03/25 at 11:25

Categories: コンピュータ及び科学全般ネタ, 環境問題と地球温暖化ネタ   Tags:

謎の巨大生物の陸揚げ

およそ一月前に、未確認巨大生物の記事を紹介しました。その死体が陸揚げされた記事を見つけたので、再び紹介します。下記は写真入りの魚拓です。

unknow-big-finish-2-2009-03-23

前回記事では推定体重5トンでしたが、陸揚げ時の体重は10トンに訂正されました。こんなに大きいのに、売値が1500元というのはちょっと残念ですね。

4 comments - What do you think?  Posted by bobby - 2009/03/23 at 16:24

Categories: コンピュータ及び科学全般ネタ   Tags:

Tower layout Exsample

If you fill basic tower to all maze area, how much towers and gold you need? below picture is one of this answer.

facebook-maze-defence-tower-layout-exsample-2009-03-20

You need 258 Towers and 12900 Gold. If you like to become Kight or above level, I suggest to build maze before you buy high price tower.

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2009/03/20 at 23:46

Categories: コンピュータ及び科学全般ネタ   Tags:

ポストは無から生じない

城繁幸氏が「若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来」のインタビュー記事に対して、小倉氏の記事内容は意味が良くわかりません。

城さんのコンサル相手は「中小企業の社長」さんのようですので、小さな国内貿易会社を例にして会社組織と社員の出世について考えて見ます。
job-hopping-1

これが中小企業の代表例だ、などというものはありませんが、私が思いつく、ちいさな会社の一般的な会社組織を上の図にしてみました。図中でオレンジ色が新入社員(あるいは入社3年以内の新人君)です。(ポスト争いを強調する為に、オレンジ色の社員の比率をわざと高めています)

さて、小倉氏はこちらの記事で、「一般に,年功序列型の人事体系をとっている組織においては,ポストは概ね同世代間で争われることになっており,上の世代がポストを独占しているが故に下の世代にポストがないということは通常起こりません」と述べています。

ここで言うポスト争いとは、組織の最下層にいるオレンジ色(新人君)と白色(先輩社員)が、自分の所属する組織(営業、購買、経理・総務)の責任者(部長さんか主任さん)のポストを狙う、という事になります。つまり下図のような状況です。
job-hopping-2

この状況において、私の理解が間違っていなければ、ポストを狙うのは「同世代の社員同士」ではなく、新人君と先輩社員を含む「同等の職位の社員全員」という事になります。

また、年功序列型人事体系では、いま青色ポストを占有しているのは、城氏が言うように「上の世代」という事になります。まさに、「上の世代」が後輩社員の頭を抑えている状況になるようです。

出世の対象となるポストの有無について小倉氏は「同世代間での出世競争に勝ち残れば,役職適齢期が来ればいずれ然るべきポストに就くことができます」と言っています。しかし、上図において青色ポストの責任者が転職または退職してポストが空かない限り、「然るべきポスト」の空きは生じません。また、平社員の数は青色ポストの数より少ないので、不老不死でもない限り、すべての平社員がいつかは青色ポストへ就く事は不可能です。

小倉氏はいったい、どこの「然るべきポスト」の事を言っているのでしょうか。もう少しわかりやすく説明して頂きたいものです。

かりに上図の中に優秀かつ野心家の平社員が居た場合、どれだけ待てば青色ポストが空くか不明な会社に長く留まる可能性は、一般的には低いのかもしれません。

2 comments - What do you think?  Posted by bobby - 2009/03/19 at 13:52

Categories: 1.政治・経済   Tags:

Maze Defence Tower System(2)

These are tha infomation of facebook Maze Defence Tower stracture systems. I hope that below infirmation is good reference to you when you build up your maze.

facebook-maze-defence-tower-system-part-21

*1 : 5 = 13 (Sonic B)
*2 : 8 = 14 (Purple R)

facebook-maze-defence-tower-system-part-2a3

I refer many information from The Judicator. Thanks a lot.

2 comments - What do you think?  Posted by bobby - 2009/03/18 at 13:48

Categories: コンピュータ及び科学全般ネタ   Tags:

環境適応の条件はロングテール

田舎で猫を飼った事がある人なら解ると思いますが、同じ親から生まれる子猫達は、体の大きさや身体特徴にかなりばらつきがありますし、奇形もしばしば見かけます。一匹の母猫が産む子猫達に大きなばらつきがあるとすれば、その世代の母猫全体が(この季節に)生み出す子猫の身体特徴のばらつきは、非常に広範囲なものになると考えられます。スティーブン・ジェイ・グールド著のフルハウスを読むと、「種」は常時、非常に広い範囲の変異種を生み出しているそうです。

ダーウィンの進化論と聞くと、「環境変化に適応して種が進化する」と考えますが、種の進化(変異)の主体は種それ自体にあるのではなく、変化する環境にあります。環境に変化が起こると、変異種の中の、変化に適応できる子供が環境に対して優位となり、生き残って自分の遺伝形質を子孫へ伝える機会を得ます。つまり環境の変化とは種の変異を選別するフィルター条件の変化であり、環境変化によって、これまでは主流ではなかった身体特徴を持つ子供達に生き残るアドバンテージを与えます。

たとえば、ある「種」が生み出す体長サイズの変異を下記のような正規分布図でイメージしてみましょう。X軸の中央が平均サイズ、左端へゆくほど小さくなり、右端へ行くほど大きくなるとします。種が出産(産卵)する毎に、その世代全体の子供は(成長時における体長サイズの)正規分布の左側から右側までのばらつきを含んでいます。変化した環境が大きな体長に適しているならば、正規分布における平均値は、新世代が生まれる毎に大きくなるでしょう。身体サイズは解りやすい例ですが、環境への適応は他にも手足や首の長さや強さ、保温力(冷期)、放熱力(暑期)など、非常に多くのパラメタがありますね。

池田氏の記事で、ダーウィン(?)の言葉を取り上げて、「資本主義の本質をもっとも的確に表現した言葉」だと述べています。社会主義や共産主義が、「理想」を持つ理念であるのに対して、資本主義とはまさに、変化に適応する為の合理的な手段と言えます。ロシアも中国も資本主義的手段によって経済的に復活したのは偶然ではありません。

さて、スティーブン・ジェイ・グールド式に、ダーウィン進化論の理解を企業に当てはめてみると、興味深い内容が浮かび上がってきます。ある企業の事業内容(変異の幅)を正規分布図に描いた時に、市場に変化がない時には、平均値の近くに資本力を集中する事で、最大の利益を得る事ができます。市場が大きく変化している時は、X軸の左右広くに多様な事業を展開している企業は、その中のどれかが新しい環境条件に適応して、次の主流ビジネスとして発展する可能性を持ちます。市場の変化を生き残れる企業とは、常に一定の予算を事業の多角化に振り分けて、正規分布図におけるロングテールを持っている企業ではないでしょうか。

いま、世界の経済は激動期を迎えています。このような時代には、企業が自分の得意分野に閉じこもる事は、むしろ生き残りの可能性を低下させる事になりかねません。一定の予算をロングテールに振り分ける勇気を持った経営者が、新しい時代の成長を手にする可能性が高いと言えます。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2009/03/16 at 11:58

Categories: 1.政治・経済   Tags:

迂回献金事件に見る構造改革の必要性

小沢一郎氏の秘書が逮捕された「迂回献金」のような事は、池田氏のこちらの記事によれば、どうやら非常に広範囲で日常茶飯事に行われているようです。議員(政治家)が影響力を保持する為には、大きなお金が必要らしいので、議員が献金を受け取る事は合理的です。それでは企業はなぜ、議員へ政治献金しようとするのでしょうか。

自力で成長している大企業は、持てる資源を積極的に事業へ投入する事で利益を得る事ができますから、議員へ献金する必要性は必ずしも高くありません。しかし市場の成長が止まって成熟すると、自力での成長が難しくなります。更に不況や経営効率の低下などで赤字が累積すると、肥大化した企業体を自力で支えられなくなります。すると経営者は、短期的により「効果の高い」手段(通常は考慮しないリスクの高い手段)を考慮します。それが議員への(利益誘導を前提とした)献金だと考えられます。以下は企業と政治家・役人の関係を私なりに簡単にまとめた図です。

kouzo-klaikaku-1-2009-03-091
大企業が政治家や役人と癒着してお互いを利用し合う行為は、市場から退場すべき企業をゾンビ化して税金を浪費するだけでなく、彼らの下で頭を押させられている、力のある中小企業が成長する機会を摘み取っています。そして、政治家が企業と癒着する温床となるのが、政治や役所の不透明な運営方法です。

構造改革を行って、政治家の仕事、役所の仕事を透明化する事は、企業と政治家・役人の濁って澱んだ水を透明にして、見通しを良くします。透明度が上がると直接的に「癒着関係」を結ぶ事が難しくなり、(一部の利益者だけに有利な)合理性の低い決断が少なくなり、産業界が新陳代謝により世代交代が可能になります。

すると最終的には、産業内の企業間格差が新陳代謝により是正されて、多くの企業に成長の機会が与えられ、産業が健全に発展する事ができるようになります。今回の「西松事件」は、政府と役所の透明度を高める構造改革が必要とされている事を示しています。

1 comment - What do you think?  Posted by bobby - 2009/03/09 at 15:06

Categories: 1.政治・経済   Tags:

不況で国外流出が加速する日本のお金

今日の日経記事によれば、「日本企業、インド進出を加速 金融・製薬など業種広がる」そうです。記事の内容を少し紹介すると、「日本企業のインド進出が加速している。デリー、ムンバイなど主要4都市への進出企業は過去1年で約2割増え、計450社に達した。対印投資を先導してきた自動車に加え、金融や製薬などに対象業種も拡大している。金融危機を受けインド経済は減速しているものの、将来の人口増に伴う内需拡大への期待は大きく、日本企業の有望進出先になりつつある」そうです。日本の企業はインドだけでなく中国やベトナムへも多額の事業投資、金融投資を行っています。

日本では失業率が急速の増加し、多くの人が、内需を拡大して雇用を増やす事が必要だという認識を持っています。政府も内需を喚起して雇用を拡大する必要があるとの認識を持ち始めているようです。しかし現実は、国民の貯蓄も、企業のお金も、国内ではなく海外へ、どんどんへ出て行ってしまいます。

池田氏のこちらの記事によれば、日本の貯蓄率は年々低下しているそうです。減少しつつある貯蓄が、国内ではなくて海外投資へまわされているのです。同じく池田氏のこちらの記事によれば、「日本では資本家へのリターンがあまりにも低いために投資が低迷し、それが内需を慢性的に不足させているのだ」そうです。儲からない国内より、儲かる海外へ投資するのは企業として当然ですね。

ここで政府ができる事は、企業がもうかる制度(こちらこちら)を導入して、国内企業や海外企業が、率先して日本へ投資してくれる環境をつくる事だと思います。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2009/03/06 at 16:44

Categories: 1.政治・経済   Tags:

構造改革で家計収入が増える理由

池田氏はこちらの記事のように、「構造改革によって需要は高まる」と述べています。構造(先行企業による市場の占有と規制を利用した自己のプロテクト)問題を改革(占有企業の分割や規制の緩和による新興企業の参入による市場規模の拡大)による雇用の創出と家計収入の増大について、簡単なフローチャートにまとめてみました。小倉氏はこのような枝葉末節への無意味な批判を改め、「構造改革では雇用が増えない理由」について本筋で議論すべきではないでしょうか。

market-structure-change-2009-03-03-1

21 comments - What do you think?  Posted by bobby - 2009/03/03 at 15:05

Categories: 1.政治・経済   Tags:

ブログソフトをアップグレード

MTからWP(日本語版)へ変更し、1年以上にわたって使用し続けてきましたが、Youtubeの画像が貼り付けられないなど、旧日本語版の問題点がいろいろ出てきたので、英語版WP(WordPress 2.7.1)にアップグレードしました。ついでにブログを稼動させているサーバーも新しいマシンへ引越ししました。もともと軽快なWPなので、新サーバーになっても速度感は(前から十分速いので)変わりません。ダッシュボード(管理画面)の雰囲気がだいぶ変わり、慣れるのにすこし時間がかかりそうです。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2009/03/02 at 15:26

Categories: コンピュータ及び科学全般ネタ   Tags:

Maze Defense Tower System (1)

Above information was updated to this new site.

This is my information and small suggestion to beginner of facebook Maze Defense players.Below picture is the hierarchy of tower system. (The picture did not include all of the Tower yet.)
facebook-maze-defence-tower-system-part-1.jpg

facebook-maze-defence-tower-system-part-1a.jpg
This is only my suggestion that yellow towers are good the Gate keeper. It is slow shot but big power.

Blue towers are good to reduce Bugs on the middle of fields. It is middle power but fast shot to give more damage to Bugs.

Brown towers are good for both Gate keeper and reduce Bugs on the middle of filed. It is middle power and middle shot speed.

Please see below example. It is just my current Layout. I’m just load now. And I did not build maze yet. But below layout could defence for the attack from Power level 147 card.
mase-defence-2009-03-01.jpg

You can also see “The Judicator” page. I got a lot of information and hint for defense way of this game.

1 comment - What do you think?  Posted by bobby - at 00:35

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飛行機内で携帯電話を使用する危険性

飛行機内で携帯電話を使用する事は、機内の操縦機器に悪影響を与える可能性が非常に高とされ、法律で使用を禁止されています。しかし、こちらの記事のように、マレーシア航空とエミレーツ航空では、飛行中の機内で携帯電話が使用できるサービスを始めました。日本ではこちらのようにソフトバンクが、このサービスを利用したローミング・サービスを始めています。一方で危険だからと法律で禁止され、もう一方では正式なサービスを提供する航空会社(国)があります。これはどういう事でしょうか。

エミレーツ航空公式サイトのこちらのニュースによれば、

現在はA330、A340、B777で運用しており、残りのエアバスとボーイングにいても早急に準備中です。

とあります。これらの機体に搭載される機内携帯電話システムはAeroMobile ASというシステムで、後付けで機内に搭載しています。これが意味するところは、飛行機内で携帯電波が操縦系統へ及ぼす影響は、後付けの処置で十分に遮断可能だという事です。法律で禁止し、国内では逮捕者まで出した携帯電話の禁止とは、いったい何だったのでしょうか。

考えてみれば飛行機の通信や操縦系統は、こちらのように機体へ落ちる落雷によっても正常に機能するようになっているのですから、微弱な携帯電話の電波でどうにかなると考える方がそもそもおかしいと感じます。

電波の強さ(電界強度)は距離の二乗に反比例して減衰します。携帯電話の電波は、たとえ全部の乗客が一斉に携帯電話の通話を開始しても、個々の電話の電波は電話機から1メートル離れれば無視できる弱さになります。ですからこちらの記事で指摘しているような墜落事故の原因となる事は考えられません。製造元のエアバスも否定している事を、技術に無知な素人が断定する事自体、ナンセンスと言えます。

そもそも飛行機内における携帯電話の規制は、テロなど保安上の理由から米国政府が要求したという話しをどこかで読んだ記憶があります。(ネタ元は探せませんでした)CNETのこちらの記事を読んで頂ければ、その理由がわかると思います。無線や操縦装置への悪影響というのは、後付けで「考案」された理由です。そのように必然性の無い理由ゆえ、機内で携帯電話のサービスを開始するエアライン(国)が現れるのは当然と言えるのではないでしょうか。

2 comments - What do you think?  Posted by bobby - 2009/03/01 at 17:48

Categories: コンピュータ及び科学全般ネタ, 1.政治・経済   Tags:

法人税廃止と外資誘致による内需振興政策

中国は外貨を稼ぎ、労働者の雇用を確保する為に、30年くらい外資導入の政策を続けています。その結果、こちらの記事のように沿岸部諸都市では中産階級が1億人を超え、米ドルの外貨準備高は日本を抜き去り、こちらのように世界一になりました。

日本は先進国だから、外資を呼び込むような途上国政策は不要だ、だから中国の成功は参考にならない、と考える方がおられるかもしれません。しかし米国の経済は世界の外貨が流入する事により成立しています。

日本の工場労働者の賃金をベトナム並みにして、中国と労働市場でグローバルな競争を行い、世界の工場を呼び込むというこちらの記事を書きましたが、実際問題として、意図的に低賃金労働者層を拡大して、世界の工場になる事は、日本にとって必ずしも良い未来とは言えません。

しかしもうひとつ、政策的に外資を呼び込む政策があります。池田氏がアゴラで述べているように、法人税を廃止します。そして、東アジア地区のヘッドクォーター(地区本社)を欧米から呼び込む政策です。
欧米の企業が中国・タイ・ベトナム・フィリピンなどへ事業投資(現地への会社設立)を行う際に、日本へ東アジア地区本社を設立し、この地区本社から現地への事業投資を行うように働きかけるのです。これは主に高学歴・高賃金のホワイトカラー雇用を拡大させます。その結果、日本にとって以下のメリットがあると考えられます。

1)国内銀行の、外資企業への融資機会が増大する。

2)監査法人、弁護士事務所など高付加価値産業の業務が拡大する。

3)都心の賃貸業(高額な事務所エリア、マンションなど)が活性化する。

4)院卒やMBAなど超高学歴ホワイトカラーの雇用機会が増大する。

5)国内大企業で死蔵されている超高学歴、高学歴で有能なホワイトカラーの労働市場が開き、ホワイトカラーの雇用流動性と平均賃金が同時に高まる。

6) 国内企業と外資企業の間で、ホワイトカラーの循環がはじまり、ホワイトカラーの事務生産性が高まる可能性がある。

7)国際教養大学のような、英語で授業を行う経済系大学や、経済系学大学院の受け皿が増えて、長期的には国内経営者のレベルがアップする可能性がある。

東アジア地区本社の獲得競争で日本(東京、大阪、名古屋)の競争相手となるのは、香港北京上海シンガポールの4箇所と思われます。このうち、香港は法人税が約17%と低く、東京並みに住みやすく、金融が自由化されており、英語を話す高学歴・超高学歴ホワイトカラーが豊富なので強敵です。中国(北京と上海)は法の整備が未熟で、通貨(元)が国際通貨になっておらず、長期には政治的リスクもあって競争には有利だと思います。シンガポールも香港とならぶ強敵ですが、地理的に東アジアから遠いのがデメリットではないでしょうか。

このように政策により外資を呼び込んで産業構造を改革し内需を振興する事は、まさに政府にしかできない政策です。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - at 13:03

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