環境問題と地球温暖化ネタ

放射能は大気汚染より危険か?

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世界保健機構の報告によれば、大気汚染による世界の死亡者数は年間で300万人で、交通事故死の3倍にあたり、死亡した人の半分は自動車の排気ガスが原因だそうです。日本はランキング45位で年間7人だそうです。

福島第一原発からの放射能汚染で死亡した人はいまのところ一人もいませんし、年間20ミリシーベルトでは既存の発がん率と区別できない程度のリスクしか無いと言われています。死亡リスクを気にするならば、喫煙や自動車事故の方がよほど危険であるとも言われています。

ところがそのような意見に対して、喫煙は本人の選択だし、自動車事故も運転しない事で避ける事ができるという反論があります。

しかし大気汚染は、その場所に居住すると人全てに対して健康被害を与えるという点で、放射能汚染と似ています。 20ミリシーベルト程度の放射能汚染は年間に一人も死者を出しませんが、大気汚染は日本で年間7人の命を奪っているそうです。


3 comments - What do you think?  Posted by bobby - 2012/02/21 at 18:56

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木を見て森を見ない温暖化論

地球温暖化に対する懐疑論を読むと、懐疑論を反駁する典型的な手法は、図1のホッケースティック曲線部分で示されるような「現在の突出した温暖化には人為的CO2増大が不可欠である」事を論理的に示すという手法のようです。特に最近の温暖化シミュレーションは、たとえ短期間でも過去の気候をフォローする事ができるようなので、「だから最近の温暖化は人為起源である」という主張を突破する為には、現在の科学レベルが到達していない「知見」による証明が必要になり、懐疑論をギブアップせざるを得ない状況にあると思われます。逆にいえば、現在のような温暖化が過去に自然現象として生じている事を示せれば、懐疑論の大きな得点になる可能性もあります。

図1

まず現在は地球の気候について長期的な視野の中で考えます。地球は過去100万年のあいだ、約10万年周期で氷期と間氷期を繰り返している事を下記の図2は示しています。青いギザギザの線が下へ振れると氷期になって寒冷な気候を示し、上に振れると間氷期の温暖な気候を示します。

図2

図2の右端(現在)は青い線が上へ振れているので間氷期を示し、なおかつ温暖期のピーク付近である事がわかります。図1の時間軸は550万年と長いので、最近の40万年の気候変動を見る事ができる図3(左端が現在)を下記に示します。10万年周期で氷期と間氷期が繰り返すと述べましたが、それぞれの期間は半分ずつあるのではないようです。

オレンジ色の線を示した部分(私が元のグラフへ追加)は、氷期のおわりから間氷期の温度ピークへの急激な上昇を示します。図3によれば上昇の期間は1~3万年。青色の線で示した部分(私が元のグラフへ追加)は、間氷期の温度ピークから氷期の底への比較的緩やかな下降を示します。下降の期間は7~9万年。「氷期の底から間氷期の頂上までの期間」対「間氷期の頂上から氷期の底までの期間」の比率は、図3によれば、だいたい1対9から3対7くらいです。単純化すると、10万年のうち1~3万年が温暖な気候、7~9万年が寒冷な気候になります。

図3

更に図3によれば現在は(グラフの左端に注目!)、約1.5万年前に終了した氷期の後、高温期のピーク付近にある事がわかります。過去数十年の突出した温度上昇があろうと無かろうと、現在が長期気候変動という「森」の中で温暖期のピーク付近にあるという事実は明白です。

温暖化危機説のなかで論じられている、両極やその他の大陸の氷床の大幅な減少、大気の平均気温やCO2濃度が高い事、海面高度が高い事、それらが原因とされる気候変動などはいづれも、別に人為起源温暖化を持ちださなくても、自然現象による温暖化で十分に説明がつきます。

このような合理的な説明が存在する温暖化論の土台の上に、更に人為起源CO2増大の危機説を論じる為には、「自然現象」の土台部分と、人為起源CO2由来の「追加の環境変化」とを定量的に分離して論じる事ができなければ、各国政府が莫大な税金を投入する為の十分な根拠有る科学的仮説とは言い難いのではないかと考えます。

ところでこれまでの私の主張は、引用した古気候の分析グラフをベースにしていますが、辻元氏から前記事のコメント欄で反論を頂きました。図1を見れば、現在の数値が過去に比較して突出している事は明白なので、もし過去に同様な突出が自然現象として存在するのなら証拠を示すべきだという主張です。記事冒頭で述べたような、懐疑論への反駁の典型的な手法です。そして、この証拠を示す事ができれば、ある意味、人為起源温暖化論は現在の突出を「特別扱い」し難くなるのではないでしょうか。

そこで、グリーンランドの氷床分析から得た過去4000年の温度グラフを下記の図4に示します。グラフの時間解像度は約12.5年と思われます。グラフの真ん中の横線は、同じくグリーンランドの2000年から2010年までの10年間の気象観測による平均気温なので、4000年前から現在までの気温をほぼ同じ条件で比較検討できます。

図4の赤色の線で囲んだ部分(私が元のグラフへ追加)は3500年前から1000年前までの2500年の間に、現在の平均気温をはるかに超える温度上昇を何回も示している部分です。また黄色の線で囲んだ部分(私が元のグラフへ追加)は、10年平均値の温度が、1年平均値のホッケースティック曲線の突出に匹敵している箇所です。現在のような突出した温度上昇が少なくとも2回は自然現象として存在したという事を示しています。

図4

最後に、図4のネタ元である国立極地研究所のグリーランド氷床の表面温度を過去4千年にわたり正確に復元の結論部分の一部を以下に抜粋します。

「過去4千年間には、現在を上回る温暖期が繰り返し発生していることがわかった。これらの結果から、最近十年間の平均気温は、過去4千年でみれば自然起源で変動しうる範囲に収まっている。」

参考文獻
図1:Carbon Dioxide Variations
図2:Five Myr Climate Change
図3:南極ボストーク基地の氷床コアから得られた過去42万年の地球環境の記録(筆者が一部加工)
図4:グリーランド氷床の表面温度を過去4千年にわたり正確に復元 – 国立極地研究所(筆者が一部加工)

本記事はアゴラへ投稿致しました。

9 comments - What do you think?  Posted by bobby - 2012/01/16 at 15:54

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地球は1.5万年前から急速に温暖化している

下記はボストーク基地の氷床コア分析のCO2図に、私がすこし手を加えた図です。
1)X軸は時間軸で左端が現在です。
2)CO2濃度の頂上と思われる部分には赤い丸で示しました。
3)頂上から谷底への下降を青い線で示しました。
3)谷底から次の頂上への上昇をオレンジ色の線で示しました。

この図でわかる事は、1.5万年前に谷底を迎えた大気中のCO2濃度は、現在に向かって急速に上昇しているという事です。図のCO2濃度と温度には強い相関関係が見られますので、最終氷河期の終了から現在までの間、地球は急速に温暖化しており、現在はその頂上付近にあるという状況が読み取れます。

7 comments - What do you think?  Posted by bobby - 2012/01/01 at 20:35

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温暖化が怖いなら宇宙へ逝け

温暖化の影響の本質 – アゴラ・辻本

この記事は、人類文明による温暖化ガス排出に限定せずに地球温暖化を問題視しています。私は地球温暖化の懐疑論者ですので、この記事を(できるだけ科学的に)批判をしてみたいと思います。

1)0.8度/100年に特別な意味を証明するのは困難である。
地球の生命誕生から5億2000万年という時間軸の中で考えれば、地表の温度が100年で0.8度上昇する事は、科学的には興味深い事象ですが、政治家やメディアが騒ぐ事でしょうか?

2)未来の2度/100年は既成事実ではない。
「実用的な長期マクロ気候変動予測」が、現在のテクノロジーを総動員しても不可能である事は明白な事実です。(まさかそれを証明しろとは言いませんよね?)100年で0.8度の温度上昇メカニズムが十分に解明されなければ、次の100年で起きる事を理論的に予測できないからです。理屈を棚上げして、過去の温度変動を再現するモデルを作り、それで次の100年を予測する事は、ファイナンシャル・エンジニアリングによる株価予測と同じで、ただの似非科学です。今世紀末に温度が2度上昇するという(極めて信頼性の低い)シミュレーション結果に、世間が大騒ぎする事の方が問題であると考えます。

3)自然災害の巨大化は嘘である。
歴史的な大型台風は、実は1940年代から60年代の間に集中しており、それ以降、大きな台風の数は減少しました。直近の10年を見ても、2000年前半に台風の数のピーク(年間26個)があり、後半は減少しています。つまり、温暖化によって台風が大型化するとか数が増えるというのは事実と異なります。私の生まれた愛媛県の久万高原町では、1960年頃に2メートル以上の積雪があり、二階から家に出入りしたところもあったそうですが、そのような積雪はそれ以降ありません。

4)いまが地球の気候の標準点ではない。
生物が地球に出現してから5億2000万年くらい経ちます。この図は過去5億年の地球の温度変動を表したものですが、現在までの間にHOTとCOLDを何度も激しく変動している事がわかります。地球の気候とはそもそもこうあるべきだ、というのは実に非科学的な考え方です。縄文時代にはいまより日本の気温は高く、より原始的な種類の米でさえ東北で栽培されていました。その当時と今と、どちらが「もともとの日本の気候」かなどというのはナンセンスです。

5)問題は温暖化ではなく気候変動である。
もし人間の居住環境に大きな影響を与える問題があるとすれば、それは100年で0.8度の温度上昇ではありません。これは原因ではなく結果と考えるべきです。その原因は何かといえば、氷河期を生み出し、縄文海進を生み出した「自然の活動」であろうと考えるのがもっとも単純な見方と言えるのではないでしょうか。

6)気候変動にどう対処するべきか。
万歩譲って、現在の気候変動の幅が数十年単位で増大してゆくという(根拠はないが政治的には検討する価値がある)可能性を考えるのも悪くありません。であれば、我々はCO2削減や再生可能エネルギーや1年1ミリへの回帰などという不毛で不経済な対称への投資を即時止めて、長期的な気候がより安定している宇宙へ人類を移住させるテクノロジーの開発へ投資するべきでしょう。気候変動といっても、来年に全球凍結する訳ではないし、なにかをする時間は少なくとも100年くらいはあります。

宇宙には台風も洪水も大寒波もないし、太陽から遠ざかれば超巨大フレアも怖くありません。一番怖いのはコロニー落としをする人間だけです。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2011/12/13 at 11:38

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オッカムの剃刀で考えよ

久しぶりにアゴラで地球温暖化ネタの議論が始まりました。 Nike Air Max 2016 Homme 私も久しぶりにアゴラへ記事投稿しました。 Nike Air Max 1 Femme 人間由来の二酸化炭素排出による地球温暖化に固執する人に共通して言えるのは、見ている時間軸の範囲が直近の数百年で狭すぎるという事です。 NIKE ROSHE RUN 地球の歴史は、生命が誕生してから5億年以上、直近の氷河期周期が始まってから約300万年です。 Jordan 7 enfants そして、最後の氷期が1万年前に終わって、現在は間氷期にある訳ですが、この1万年の間だけでも、気温の上下振幅は10数回になります。 Ray Ban 文明があろうとなかろうと、地球の気温はけっこう上下している訳です。 Nike Shoes Roshe であれば、ざわざわ人間の排出した(大自然からみれば大した事もない)温暖化ガスで理由をこじつけなくても、シンプルに「自然に上下する」と考えれば良いのではないでしょうか。 air max 1 pas cher ちなみに上の図のちょうど真ん中あたり(縄文時代)に縄文海進というのがあり、いまより気温は1−2度高く、海面も1−2メートル高かったそうです。 nike air presto uomo 詳しくはこちらを参照ください。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2011/10/18 at 10:20

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土壌汚染関連情報

elm200さんが福島第一原発の周辺30キロの放射能による土壌汚染についての考察について述べています。セシウム137は半減期が30年と長く、植物に吸収されやすいので危険などだそうです。国際原子力機関(IAEA)と国連食糧農業機関(FAO)の専門家らは政府に対して、土壌汚染マップを作成して地域の状況に応じた対策を採るべきと提案しているようです。これについてはelm200さんがtwitterで、ほぼ一切の情報がないとつぶやいておられました。たしかに、ググってもなかなか見つからない。

ところで先週の朝ナマ池田信夫氏も出演していた)を見ていたら、出演者のひとりである民主党の大塚耕平厚生労働副大臣が、下記のような汚染マップを出していました。下図で、赤線の根元が福島第一原発、そのまわりを囲むギザギザ線(陸地側が見え難いのですが)が空気中を飛散する放射性物質の等高線。赤線の矢印の先端がおよそ30キロの地点だそうです。

これを見ると、半径30キロの半円が均等に汚染されているという訳ではなく、汚染物質の多くは海側へ飛散しているようです。陸地側では赤線の方向へだけ、汚染地域が延びているそうです。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2011/04/02 at 22:48

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温暖化が実感できる今年は何故か台風が少ない

地球温暖化によって台風が増えるという人がいます。もし今の地球が温暖化傾向にあるならば、今年の台風発生状況と較べてみると、温暖化による台風が増えるとはいえないようです。

こちらの表をご覧下さい。2000年から今年までの月別台風発生の一覧表です。今年は3月に台風1号が発生して以来今日までに、台風が一つもありません。これほど台風が少ないのは、2000年以来はじめてといえます。(もっと過去までさかのぼれなくて残念です)

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2010/07/05 at 22:14

Categories: 環境問題と地球温暖化ネタ, 台風   Tags:

中国のCO2削減への取り組み

神保哲生氏がCOP15現地報告:新しいゲームが始まったという記事で、温室効果ガス削減目標を決める国際会議で中国の対応について言及していました。中国は発展途上国の立場から、可能な限り温室効果ガスの削減目標を押し付けられる事に抵抗しています。これは表面的には、中国が温室効果ガスの削減に消極的な姿勢と認識されているようです。

しかしながら中国に生活している人であれば理解して頂けると思いますが、実際には様々な取り組みが行われています。私が見聞きしているだけでも、冷蔵庫やエアコンなどの家電製品の省電力化、長距離列車の電化の促進、タクシーのプロパンガス化太陽電池による大規模発電プラントへの投資、原子力発電所の増加、製鉄所の効率改善などです。

北京政府が地球温暖化を信じているかどうかはともかく、社会のエネルギー効率を高める事は、中国の経済発展に役立つという認識は十分にあると思われます。また、政治的に有利な立場で交渉できるのであれば、ある日突然、温室効果ガス削減に積極的になるような離れ業も(社会主義政権であればこそ)可能だという事を忘れないようにしなければなりません。

11月27日付けの人民網では、温室効果ガス排出削減目標を決定という記事の中で、「国務院常務会議が2020年までに中国の単位GDPあたり二酸化炭素(CO2)排出量を2005年比で40-45%削減することを目標」と述べています。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2010/01/24 at 22:29

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排出権取引は先進国の首を絞める

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2 comments - What do you think?  Posted by bobby - 2009/12/03 at 11:56

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海外木材の輸入は、CO2排出量の輸入に等しい

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2 comments - What do you think?  Posted by bobby - at 11:20

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サンプロ 温室効果ガス25%削減を最短で実現する方法

今日のサンプロの田原コーナーは、「民主党に問う、温室効果ガス25%削減は可能か?」でした。ゲストの藤井裕久(民主党最高顧問)の答えは、残念ながら私の耳には明快な理論として響きませんでした。私は地球温暖化対策を政治の目標にする事に反対なのですが、純粋な興味として、温室効果ガスの25%削減を短期で効率よく実現する(原理主義的な)方法について考えてみました。

1)1世帯へ供給する最大アンペア数を低い数値に義務化する。

 家庭全体で同時に使用できるエアコンや電気ヒーターや家電製品の使用が大きく抑制される。

 電力使用量を抑制すれば、必要な火力発電量が減り、温暖化排出ガス削減が大幅に抑制される。

2)家庭用の灯油に高い環境税をかける。

 家庭内での灯油ストーブの使用が抑制される。

 灯油の消費が減り、温暖化排出ガス削減が大幅に抑制される。

3)ガソリンに高い環境税をかける。

 自動車の稼働率が下がる。

 ガソリンの消費が減り、温暖化排出ガス削減が大幅に抑制される。

4)上記1-3で、暖冷房製品、自動車の需要を抑制する。

 製造業の稼働率が下がり、工場の稼働率も同時に下がる。

 電気や化石燃料の消費が減り、温暖化排出ガス削減が抑制される。

上記を見て頂けれはご理解頂けると思いますが、温暖化ガス排出規制の直接の対象は企業ではなく家庭(温暖化ガスの最終ユーザー)です。家庭での消費を強制的に制限して需要を減らせば、その影響で製造数量や発電量は必然的減少します。ただし、これは家庭や企業がかなり「痛みを伴う」やりかたになります。長期的に、「痛み」を減らす方法は、技術的なイノベーションに頼るしかありません。

製造業が現在より電力使用量・化石燃料使用量がずっと少ない暖冷房装置を開発すれば良いのです。自動車業界においては、既にハイブリッド自動車の普及が始まっていますが、更なる効率化を行えば良いでしょう。

また、充電に必要な電力を火力発電にたよっていては無意味です。私は都市部への電力供給は、小型の原子力発電施設を各都市部近郊の地下に設置するべきだと思います。その為に必要な技術開発への投資は国が行うべきです。池田氏はブログで、原子炉のモジュール化を東芝が研究している事を紹介しています。地方への電力供給は、原子力をベースとして、更に水力・風力・潮力・太陽光などの割合を高める努力をすれば良いと考えます。

最後になりますが、上記のような技術開発が都合よく行かない場合や、国民がそのような過激な政策を支持しない場合はどうしたら良いでしょうか。人口が3割減れば、(1:1の率ではないにせよ)化石燃料の消費もそれに比例して減少すると思われます。晩婚化と少子化の政策を積極的に進めれば、結果として温室効果ガス25%削減を実現できるのではないかと考えます。

お断り:

冒頭で述べたように、私は地球温暖化には懐疑的であり、大きな税金を投入してこれへの対策を行う事には反対です。上記はあくまで、25%削減を効率良く行う為の思考実験であるとご理解ください。

3 comments - What do you think?  Posted by bobby - 2009/09/13 at 11:11

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政治と科研費

池田氏がこちらの記事で、科学技術というバラマキを批判しています。私は科学技術の発展には肯定的ですが、何の長期戦略もなく、政治家の都合や気まぐれによって、何億円もの予算が大学へばら撒かれるのは困ったものだと思います。

第二次橋本内閣の時に、京都議定書が決議されました。その流れの中で、橋本氏の「鶴の一声」でメタンハイドレートに関連する科研費があちこちの大学へばら撒かれたそうです。現在は中国の東莞で工場を管理している私の友人は、たまたまその時に北海道の某国立大学の研究室で修士課程の課題としてメタンハイドレートを選択した第一期生で、研究費はたっぷりあり、うるさい先人はおらず、無人の荒野を行くがごとくに何でもやれて、非常に有意義な研究生活を送ったそうです。

そういえば地球温暖化問題も、政府と政治家が主導でキャンペーンを進めている訳ですから、そうとう大きな科研費が有力な教授の研究室へばら撒かれたのでしょうね。そういう状況では、科研費をもらっている人たちが温暖化問題を批判する事研究室にとって「害あって益なし」といえます。

考えてみれば、政府が学会の意見を科研費で買収するが如き行為は、民主主義社会としては如何なものかと思う次第です。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2009/09/09 at 14:18

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グローバルコンベアベルト

みなさんはグローバルコンベアベルトという言葉をご存知ですか。太平洋を流れる表層海流が、北極近くのグリーンランド沖と南極周辺で深海へともぐりこみ、深海を伝って地球の反対側の太平洋へ浮かび上がる、1周2000年の大海洋循環の事です。かの有名なハリウッド映画のデイ・アフター・トゥモローで、地球温暖化から一転して全地球的な寒冷化がはじまる原因(科学的ネタ)となったのも、このグレートコンベアベルトと大いに関係があります。昨年に日本でも話題になった海洋小説「深海のYrr」は、このグローバルコンベアベルトを真っ向からネタにしています。地球表面の7割を占め、大量の二酸化炭素を含む海洋の大循環活動は、二酸化炭素を主因とする地球温暖化問題(もしそれが本当にあるとすれば)でメインプレーヤーに成り得る要因のはずですが、現在までにその実態はあまりわかっていませんし、少なくとも日本語ソースの文献については、web上にも情報が極めて少ない状況です。

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4月5日に海洋学研究者の日常さんをはじめ、日本海洋学界の方々が素人科学ファン向けに「海のサイエンスカフェ」を企画されました。その際に、議題であるグレートコンベアベルトについての質問をウェブ上で募集していたので、かねてから疑問に感じていた事をまとめてこちらにある質問をお送りさせて頂きました。その質問に、丁寧にもこちらのように答えて頂きましたので、市川洋さんと中野英之さんへ感謝の意味をこめて、私のブログでもこちらで紹介させて頂きました。

さて、せっかくこのように海洋のロマン溢れる話題があるのですから、日本のハードSF作家の方々、ぜひともこの科学ネタを使った小説の執筆に取り組んで頂きたいとおもっています。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2009/06/19 at 17:52

Categories: コンピュータ及び科学全般ネタ, 環境問題と地球温暖化ネタ   Tags:

コンベアベルトと地球温暖化

海は、地表と大気へ大きな影響を及ぼす媒体でもあります。海は今でも知らない事が多い。海と一口に言っても、表層、中層、深層があり、そこを流れる表層海流や深層海流があり、その海流が地球規模でつながって出来るコンベアベルト(CB)があります。このコンベアベルトの変動が地表環境へ与える影響は、実はかなり大きなものがあるのではないかと私は考えています。大気の二酸化炭素濃度へ直接影響を与え得る環境要素の中で、海は最も多くの二酸化炭素を含んでいるのではないかと考えるからです。しかしながら各国政府が世論誘導していると思われる地球温暖化問題は、この海の影響を過小評価しているように思えます。海洋研究者の日常さんから、4月5日に「コンベアベルトのなぞ」についてディスカッションするサイエンスカフェがある事を教えていただきました。コンベアベルトについてはネット上の情報が少なくて、分からない事が多いので、最戦線の科学者がどのような研究を行っているか、どのような仮説があり、事実が判明しているのか、とても興味があります。残念ながら香港から会場のある品川はかなり遠くて参加できそうもありません。でも事前質問を受け付けて頂けるそうなので、以下の質問を用意しました。(事前質問欄へ送信済みです)また、当日の内容を、メインの講演者の方の映像を中心に、Youtubeへアップされれば、サイエンスカフェの今後の発展に大きな影響を与える事ができるのではないかとも考えております。会を運営する方々の活躍に期待しております。

●最新の情報を交えた、学術的なCB(コンベアベルト)の定義について教えてください。
 表層、中層、深海、極地海域の熱塩循環など、どの海流がCBに含まれるのでしょうか。
 CBはひとつの長大な循環と支流的な小さな循環の集まりでしょうか、それとも局地的な循環が複合的に集まってできた複雑な循環なのでしょうか。
 CBの分布(特に深海流)は、どれが仮定によるもので、どれが観測により確認されているものでしょうか。
 深海、中層流の流れる場所、方向、温度、密度などの観測方法について教えてください。

●最新の情報を交えた、CBが発生するメカニズムについて教えてください。
 熱塩循環と表層で起こる風成循環をCBをドライブする力なのでしょうか。
 表層と深層の海流が、極地海域での限定的な循環に留まらず、赤道を越えて地球的な循環になる理由は何故でしょうか。
 表層海流と深層還流が、赤道を越えられる理由を教えてください。

●最新の情報を交えた、熱塩循環のしくみについて教えてください。
 発生する場所。
 発生する原因。
 どのような条件で、熱塩循環は止まるのでしょうか。止まる事はあるのでしょうか。
 熱塩循環が止まった場合の、深海海流への影響。
 極地の氷が融解する事による極地海域の真水(低塩水)が増大すると、熱塩循環は止まるのでしょうか。

●CBをドライブする力という視点から見た、表層の海流と深海の海流との因果関係を教えてください。
 深海海流が止まると、表層海流も止まるのでしょうか。
 表層海流が止まると、深層海流も止まるのでしょうか。
 極地海域の循環が止まると、CBは止まるのでしょうか。
 熱塩循環が止まると、CBは止まりますか?

●CBが及ぼす、極地や各大陸への気候の影響について教えてください。
 北大西洋海流が止まると、欧州は寒冷化しますか?
 同じく、黒潮が止まる(あるいは日本沿岸から離れる)と、日本は寒冷化しますか?

地球内部密度とCBの関係について教えてください。
 地球内部密度の差により、海面高度には大きな高低差があるという事ですが、これがCBに影響を及ぼしていますか。

●CBと大気中の二酸化炭素濃度の因果関係について教えてください。
 海洋は大気中の二酸化炭素濃度に最も大きな影響を及ぼす媒体ですか。
 海洋と大気の二酸化炭素循環は、どれくらい正確に解明されていますか。
 CBの変化が及ぼす大気中二酸化酸素濃度の影響はありますか。
 
●CBと氷河期との関係について教えてください。
 氷河期・間氷期とCBの変化の因果関係についての論文、仮説がありますか。
 もしあれば、その概要について教えてください。

以上。

1 comment - What do you think?  Posted by bobby - 2009/03/25 at 11:25

Categories: コンピュータ及び科学全般ネタ, 環境問題と地球温暖化ネタ   Tags:

地球温暖化というエセ科学

生物における進化の話しの多くは、単細胞のバクテリアから(生物進化の頂点である精神と知性を備えた)人類までの種の進化(こちらこちらの図を参照されたし)を前提として進められます。しかしながら統計的手法で生物進化を観測するとすれば、いつの時代にも計算の分母に来る圧倒的最大数の生物はバクテリアなど単細胞生物であり、人類もげっ歯類も甲殻類も魚類も、種の数で比較しても個体数で比較しても、単細胞生物の前には微々たるパーセンテージにすぎません。つまり地球生物の進化を語るならば、代表選手である単細胞生物の進化を語るべきであって、人間などは生物種の中の外辺部のそのまた一部にすぎないという事です。(先に示した図は、生物進化としてではなく、人類が誕生した歴史としては意味があるでしょう。)

多くの人間は、自分の属するグループを過大評価するバイアスがあります。固定観念を前提に観察対象を見る事で、短期的あるいは局部的な変異を、全体のトレンドと勘違いしてしまう傾向があるようです。スティーブン・ジェイ・グールドは著書のフルハウス(生命の全容)で以下のように語っています。

「明白に見えるトレンドでも、どこかに向かってまっしぐらに動いているせいではなく、システム内の変異の総量が拡大したり縮小したりする副産物か副作用によって、一見明白なトレンドが起生する事もある。」

この事は他の多くの科学的事象にも適用できると思われます。たとえば現在騒がれている地球温暖化がよい例です。地球の歴史は46億年ですが、大気中の炭素増加と地球温暖化に相関関係がみられるのは直近のたった数百年に過ぎません。この状況だけを見て、すべての責任を人類由来の炭素のせいにするのは、グールド氏の言う「エセ科学」としか言いようがありません。
海面上層について言うのであれば、そもそも現在の海面を基準にする事が間違いのもとではないでしょうか。直近の数百万年の歴史でも、海面高度はかなりの範囲で変動しているようです。大氷河期には日本列島と大陸は陸続きになっていたようですし、温暖期のピークにはいまより5メートルから10メートルくらい上昇していたようです。

直近のIPCレポートが予想した海面上昇は100年先で20センチですね。しかも池田氏のこの記事によれば、これからしばらくは寒冷化(IPCCレポートでは言及されていない)が続くと予想され、100年後の海面上昇はさらに少なくなる可能性が極めて高いでしょう。

エセ科学による間違った政策により、莫大なお金が長期間に渡って浪費される事は、まったく無駄という他に言葉が見つかりません。人類の為というのであれば、このようなお金は、もっと優先順位の高い課題(アフリカ、アジア、南米における飢餓、貧困、疫病の改善)へ投入されるべきです。もし人々が本当に環境に気を使うのならば、いますぐエコ製品を買うのを止めて、いまある家電製品を節約しながら可能なかぎり長く使い続けるべきです。あなたは節約の「うたい文句」に騙されて、新エコ製品に買い換える事で、はるかに多くにエネルギー(新製品を製造し、あなたの家へ移動させ、古い製品を廃棄するエネルギー総量は、新製品が節約するエネルギー総量よりはるかに多い)を無駄にしているのです。

3 comments - What do you think?  Posted by bobby - 2009/02/13 at 14:34

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政府による「エコ偽装」予算を許さぬ

朝日新聞によれば、「環境省「エコ偽装」商品許さぬ 徹底検査・結果公表へ」だそうだ。この見出しを読んで感じたのは、そもそも政府がマスコミを煽りながら進めている個別の地球温暖化対策なるものに、定量的な数値目標が見当たらないのは何故だろうか?

という事である。以下に朝日新聞の本文を示します。

環境省「エコ偽装」商品許さぬ 徹底検査・結果公表へ
2008年9月24日8時2分
「エコカー」をうたう自動車は、実際には環境保護にどれぐらいの効果があるのか、「リサイクル品」の再生材料はきちんと分かっているか?――。環境省は、古紙の配合率を偽るなどの「エコ偽装」に対処するため、環境対応を売りにしている商品を徹底的に調べて、その結果を公表する取り組みを始める。来年度予算の概算要求に8億2千万円を盛り込んだ。

01年施行のグリーン購入法は、国や独立行政法人などに環境に配慮したエコ商品の優先購入を義務づけている。自治体も含めるとその額は年間数兆円規模。同様の動きは企業や個人にも広がっている。だが、古紙の配合率などの表示はメーカーの自己申告にゆだねられ、日本環境協会の「エコマーク」の認証を受けていた再生紙などでも「エコ偽装」があった。

環境省は、このような偽装を止めるには、表示内容を検証する仕組みが必要と判断。来春から、独自の検査を始めることにした。検査の対象は、再生紙やリサイクル文具、省エネ電化製品など、グリーン購入法で定める237品目から選ぶ。消費者団体やネット上の商品比較サイトの評価なども参考にして個別の商品を決め、一定期間使った上で、メーカーが掲げている表示に問題がないかを確かめる。

さらに、国立環境研究所などの協力を得て、「エコカー」を分解した上で性能をチェックしたり、最新のガスクロマトグラフ質量分析計を使って、微量物質の含有量を調べたりする。再生材料が把握できないリサイクル品は、原料の納入状況の追跡調査もする。

調査結果は、偽装の有無にかかわらずインターネットなどで公表の予定で、データベース化も検討する。(高山裕喜)

政府が強制するゴミの分別やリサイクルや「エコ」印を認めた商品が、10年後の地球平均気温を何度下げるのかという「定量的な効果」が何処にも無い。それをいえば、地球大気中の二酸化炭素を何%減少させたら、たとえば日本の平均気温が何年で何度下がるかという「定量的な効果」の発表も無い。(あれば記事を訂正しますので出典を教えてください)

地球温暖化に対してはっきりとした定量的効果を示せないエコ商品の広告検査に、8億2千万円もの税金を使う事にどんな意味があるのだろうか?

以下に、池田信夫blogからの引用を示す。

地球温暖化は、第一義的には経済問題である。地球上には解決すべき問題が山ほどあり、温暖化が最優先だという 根拠はない。100年後の気温が3℃上がる(かもしれない)問題と、毎年1000万人以上が感染症や水汚染で死亡している問題と、どっちが緊急課題かは、 経済学の知識がなくてもわかるだろう。

1 comment - What do you think?  Posted by bobby - 2008/09/24 at 13:45

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地球温暖化のカテゴリを追加

最近、なぜかこの話題に興味が偏向しているようです。記事一覧で見たら、関連記事がかなりあるので、思い切って専用カテゴリをつくってみました。リンクにも地球温暖化を追加しました。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2008/08/14 at 00:55

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株価予想と温暖化予想

佐藤秀氏ブログのコメント欄で、「 IPCCの予測は、科学的に決着がついているか」という温暖化論議をやってて、2つの事に気づきました。一見理屈っぽい人ほど、この罠に嵌ってしまう事が多いようです。

  • 数字化された確率数値を無条件に信じる人が多い。

お天気予報の降水確率は、これは統計的な確率数字を表していると思います。その理由は、気象衛星、お天気レーダー、気圧配置、全国の降水量の検知器や温度計・湿度計などの情報をもとにコンピュータでシミュレーションをして、その予想と実際の結果を何十回も何百回も繰り返し比較しながら、降水確率の数値を統計的に導き出す事ができるようになったものでしょう。

IPCCの科学者は、人為的なCO2による温暖化の信頼性を“very likely” (greater than 90 percent confidence)と表現して います。普通に考えると、科学者が言う90%というのは、数学における統計学的手法により導き出された確率(%)と間違えてしまいますが、実は違います。 よく考えれば素人でもわかりますが、現代の科学で、再現性の無い未来の予測について、統計的に確率を求める事は困難です。ようするに、うちの会社の営業マンが、今度の案件を受注できる確率は90%確実だ、というのと本質的には同じです。それだけ自信があるよ、といいたいのですが、90%という数字の裏に何らかの科学的手法による計算式があるわけではありません。だから、たとえ科学者が90%といったところで、それは「科学的に確実だ」という事を何も証明していません。

  • 科学的な手法をとっているから、それが科学的理論であるとは限らない

欧米の証券会社では、コンピュータと数学を駆使した「株価予想」が非常に発達しています。過去の株価はファンダメンタルズや市場の人間心理が生み出した結果ですが、「株価予想プログラム」は、ただ過去の株価上下のパターンだけから近未来の「株価予想」をしています。wikiの「テクニカル分析」を読んでください。「多くの経済学者、金融工学者はこれを根拠が無く、科学的理論とはいえないと批判している。」とあります。欧米が得意とする「システムトレード」も本質的にはかわらないと思います。つまり科学的手法を用いているから科学的理論とはいえない。しかし、リチャード・デニスとか大成功した人もいるわけで、科学的理論でないから無効であるという事でもないという事です。

人為的CO2による温暖化の理論には、これに似たものが見えるような気がします。 地球温度の上下は、株価と違って自然現象が集積した結果ですが、温暖化シミュレーションはその原因要素をプログラムに組み込まれていません。なぜそれがわかるのか?それは、いまのところ科学者はだれも、温暖化のメカニズム理論を科学的に証明していないからです。原因要素の理論無く、環境変数を外挿して過去の温度変化にだけ対応できるように作ったシミュレーション・プログラムが、どれほど正確に100年先の未来を予想できるのでしょう?しかし、権威ある科学者や政治家が「地球は人為的なCO2の排出で温暖化している」といえば、みんなの頭に自動的にバイアスがかかって、信じてしまうようです。

これでも人為的CO2温暖化理論は科学的理論といえるのでしょうか?

4 comments - What do you think?  Posted by bobby - at 00:11

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温暖化議論、まず視点を明確にせよ

もしも地球が人為的CO2により温暖化傾向にあり、地表温度が100年で摂氏3度、海面が30センチほど上昇するとして、それの何が悪いのか?問題提起の前に、その視点(価値観)を明確にすべきだ。これを曖昧にすると議論は迷走する。(だから迷走しているのかも...)

地球が温暖化傾向にあると仮定し、更にその原因が人為的排出CO2によるものだと仮定して、それの何処に問題があるのかを、まずは明確にしたい。問題点を明確にするには、問題提起者の視点(価値観)をまずは定める必要がある。そこで、以下の2つの極端な視点を用意した。

視点1

人類という「人工物」が「地球の自然環境」に悪影響を及ぼす事が「悪」であり、「阻止すべき問題」と考える地球の自然中心の視点。

視点2

「私」とその周辺の人々の生活に悪影響を及ぼす事が「悪」であり、「阻止または対応すべき問題」と考える人間中心の視点。

視点1は、いわば地表の自然環境の代理人としての視点である。「自然の為に、自然を守れ」である。よって、すべての人為的温暖化が糾明され、抑止されなければならない。この視点は、しかしながら自然を「擬人化」してしまう混乱から生じており、そもそも間違っている。自然に人格は無く、要求する権利も無い。それどころか、人格だの権利だのという言葉は、人間が生み出したもので、自然とは何の関係もない。もし、真に自然の視点から見れば、人間と人工物とその副産物であるCO2排出を含めた全てが、自然の一部として含まれるであろう。人間が生み出したものを「人工物」として、それ以外の自然と区別するのは、人間の視点の中でだけ有効な考えである。

視点2は、「私」中心で利害を考えた視点である。人間中心と言うと、人間を抽象概念化して利害が複雑にりり、議論が迷走してしまう可能性があるので、あえて「私」から見た、私の家や会社や家族のいる街や、地域、国、自分の国と関係ある他国、のように利害関係を狭いところから広いところへと、広げるようにしてとらえる。この場合、温暖化議論は池田信夫blogが地球温暖化についての安井至氏の誤解で語るように、

しかし安井氏が理解していない点がある。それはLomborgも指摘するように、地球温暖化は第一義的には経済問題だということだ。グローバルに重要な問題は山ほどある。いくら地球温暖化が重要でも、それより重要で緊急の問題があれば、まずそれに政策資源を投入すべきである。

経済問題が一番の優先順位だ。異常な大雨が降って床上浸水するとか、浜辺の家が高潮で破損するとか、異常気象で野菜や穀物が値上がりして生活費が圧迫されるとか...温暖化が「私」に及ぼす影響はすべて、経済問題である。この「私」を東南アジアやアフリカの極貧国に住む「私」に置き換えてみれば、100年間で摂氏3度(と30センチの海面上昇)のために1兆ドル使うよりも、いま現在の食糧問題、医療問題、教育問題などなどを、そのお金で解決してもらいたいと考えるであろう。

ところで陸と海に住む生き物のほぼ全ては、地球が温暖化すると暮らしやすくなる。柵で囲われて移動できない家畜を除けば、温度が上がれば、自分の住み易いほかの場所へ移動するだけである。視点1で捉えれば、ほぼ全ての生き物は、生活圏を移動するだけ十分に適応できる。視点2で捉えると、温暖化が意味するものは、陸上でいえば、自分の畑に植える作物の品種改良、海でいえば魚の回遊が変わり漁場が移動するのである。 場所により広い範囲で砂漠化する場所があるかもしれないが、その場合には生活圏を「移動」すれば良い。このような変化への対応は、CO2削減という科学的に証明されていない案件への投資よりも、費用対効果が高い事が明白であるように思われる。
それではどのようなケースであれば、科学的事実をもとに多数の国の政治的判断を求めなければならないのか?

では、温暖化が政治的最優先問題になるのはどのようなケースであろうか?それは、地球の全人口(とくに先進国)のうちの多くが、温暖化が過去数億年の歴史に例を見ないほど極端に進んで、地表の多くの場所が、人間も動植物も居住に不適格になるような可能性が数十年以内に来るような場合である。繰り返しになるが、100年で摂氏3度、30センチの海面上昇は、別に人類存亡の危機とは(今のところ)言えない。
温暖化問題は経済問題だ、という方向性に疑問を抱く方もおられるが、視点がはっきりしていれば、何を問題し、何を優先すべきかはおのずと明白になるであろう。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2008/07/30 at 14:36

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地球の温暖化、寒冷化

地球が温暖化や寒冷化(氷河期への引き金)についてのメカニズムは、実はよくわかっていない。対象が地球全体なので研究するコストと時間が莫大だ。特に問題なのは、地球表面の七割を占める海洋の研究が何百光年先の宇宙よりもずっと遅れている事だ。

先日、古いSF関係の友人から送ってもらった「深海のyrr」というSF小説を昨夜、読み終わる事ができた。著者はフランク・シェッツィングというドイツ人。翻訳は北川和代さん。

この本を書くために、著者のフランク・シェッツィングは、最新の地球科学を第一線の地球科学者からそうとう取材して勉強したようだ。この本を読んで、はじめて知った事や詳しく知る事ができた事がいろいろあった。最近騒がれている地球温暖化、寒冷化に関する内容がいろいろあったので、ネタバレしない程度に、印象に残った科学的な仕掛けを、下記に列挙して紹介したい。

人口衛星が測定する海洋高度

世界の海の高度は、1992年9月から、衛星海洋高度計によって+-1mの誤差範囲で計測できるようになったらしい。おかげで海面高度計データを利用した海洋循環とその変動に関する研究は飛躍的に発展した。特に注目すべきは、地球の重力異常を反映したジオイドの存在である。ジオイド面による海洋表面の凹凸は最大で85m程度の突出と105m程度のくぼみとなり、そのために海洋表面はジャガイモの表面のようにデコボコしているらしい。

大陸棚崩壊と地球温暖化

およそ8千年前ノルウエー沖でストレッガ海底地すべりと言われる大陸棚の崩壊が起こった。約5600k㎥もの海底堆積物が、大陸棚から太洋低にズレ落ちたと言われる。その移動距離は、実に約800kmにも及ぶ。その原因が、メタンハイドレート崩壊によるメタンの大量噴射らしい。その時、大気中に放出されたメタンは、メタン埋蔵量の3%に当たる3,500億トンにのぼると見られ、噴出口の痕跡が海底に1千キロメートルに渡って広がっており、百以上のクレーターが散在している。現在沈殿していると見込まれている量が大気中に噴出すると、平均気温が10年間で4度も上昇するという。 1988年のパプアニューギニアを襲った津波や、1993年の奥尻島を襲った地震も、メタンハイドレートの大量崩壊が関係していると考える学者もいるようである。メタンハイドレートの大量崩壊と地球温暖化ネタは、ジョン・バーンズ著の「大暴風」でも使われている。

熱塩循環の阻害と地球の急速な寒冷化

中深層(数百メートル以深)で起こる地球規模の海洋循環は、極域の熱収支に大きくかかわり、全地球の海氷の量にも影響を及ぼす。また、地球の放射収支にも大きな影響がある。圧倒的な体積を占める深層水塊は、大気の二酸化炭素濃度にも影響を及ぼしている可能性がある。後氷期の初期、グリーンランドや北アメリカ氷床の融解によって低密度の淡水が大量に流入し、北大西洋での深層水の形成や沈み込みを極度に阻害したことがわかっており、これがヨーロッパで知られる気候「ヤンガードリアス」イベントを引き起こしたと考えられている。 ヤンガードリアスは、最終氷期が終わり温暖化が始まった状態から急激に寒冷化に戻った現象で、現在から12,900年から11,500年前にかけて北半球の高緯度で起こった。この原因は、北大西洋の熱塩循環の著しい減退もしくは停止に求める説が有力である。これを主要なネタにしたのが、ハリウッド映画の「デイ・アフター・トゥモロー」だ。

池田信夫blogでは「地球は温暖化しているのだろうか」という記事で、最近、温度低下が観測されている事を紹介している。北極の氷がいくら解けても海面高度は上がらないが、北大西洋循環がグリーンランド海で、熱塩循環が阻害される事で深海への沈み込みが止まり、ヤンガードリアス・イベントと同様の(千数百年規模の)長期的な寒冷化をヨーロッパに発生させる引き金になり得るかもしれない。二年前の朝日新聞にも、これに言及する記事が掲載されていた。この場合、寒冷化は数十年の間に起こるかもしれない。

追記:「深海のyrr」でメキシコ湾流と表現されていた海流は、実際には北大西洋海流であり、深海海流も含めた循環を、北大西洋循環とよぶようです。他ブログのコメントにて指摘がありましたので本文を訂正致しました。 (2008-08-02)

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2008/07/21 at 00:58

Categories: 環境問題と地球温暖化ネタ, 1.政治・経済   Tags:

環境学者の倫理的責任

地球は今、温度が上昇しているという説と、いいや下降を始めたという説がある。また、異常気象と砂漠化が進んでいるという説もある。しかしテレビや新聞を見ると、政府は毎日、人為的温暖仮説の大キャンペーンを継続中だ。しかし人為説の根拠は希薄であり、100年後に海面が数十センチ上昇するという予測もきわめて不確かである。このような事に莫大な税金を投入する事は許されるのであろうか。

知らない人もいるだろうから、まず事実を述べる。我々が生きている21世紀という時代は、1万年ほど前に終わった氷河期と、その次の氷河期との間にある「間氷期」とわれる状況にある。詳しくはこちらを参照されたい。であるからして、地球の温度が上昇しても、あるいは下降を始めたとしても、間氷期という事で科学的に説明できない事はないと思われる。

いろいろなメディアで、現在の温度はかつてないほど上昇していると言われているが、それは嘘である可能性が極めて高い。なぜなら6000年から5000年ほど前の縄文時代の日本は、現在より更に温度が高く、海面も高かったと、古墳を調べている考古学者は考えているからである。5000年前当時の温度や海面を記録した文献は残っないけれど、東北地方で稲作跡が発見されたり、貝塚の場所が現在の海浜より内陸部にあるという事実から推測されている。蒸気文明のなかった縄文時代の温暖化原因を、いまの人為的と言う環境学者はいないであろう。
地球シミュレータという超高速コンピュータが、地球温暖化をシミュレートして未来の影響を予測した。この結果を重く見る人がいるようだが、残念ながらこのシミュレーションの信頼性は極めて低いと言わざるを得ない。シミュレーション技術で、現在もっとも発達している分野のひとつが、金融工学による株価予測である。特に欧米の証券会社や投資会社では、大きな費用を投入して、世界中の優秀な数学者や物理学者の知恵を集めて過去の株価変動を数式化し、優秀なプログラマを集めてシミュレーションプログラムを作成し、未来の株価を予測する事で莫大な利益を得てきた。ところが、この疑似科学的なシミュレーション技術が、過去に何度か大規模に破綻している。ブラックスワンといわれる大暴落である。なぜ大暴落をシミュレーションは予測できないのか。それは、シミュレーションが「過去の数値化」であるのに対し、大暴落は過去に例の無い「新しい挙動」であるからだ。現在の温暖化(または異常気象)が人為的なものであれば、地質学的には「ごく最近」にはじまったばかりだ。仮に現在は間氷期の、本来は温度が下降すべき時期にもかかわらず、産業革命からはじまった人為的CO2排出の影響蓄積によって引き金を引かれた「人 為的温暖化」の始まりであるとしよう。この場合、地質学的尺度でいえば、人為的温暖化は始まったばかりである。つまり、過去に例の無い「新しい挙動」である。その新しい挙動の初期の立ち上がり変化をフォローしたシミュ レーションモデルをいくらいじったところで、その全体像(スパンの長さ、ピーク時の温度、始まってから終わるまでのシナリオ)をとらえる事が不可能な事は、べつ に環境学者でも数学者でなくても自明である。それが確実にできるというのなら、もはやそれは「科学」とはいえないだろう。

しかし現実に、日本の政府は欧米政府の尻馬に乗って、かくも科学的に不明確かつ不確かな人為的温暖化抑止の為に、人々の税金から莫大な予算を組もうとしている。その根拠とする「学者の説」は、環境学者から出たものである事は間違いない。 であれば、心ある環境学者は、いまこそ声を大にして、自らのブロクやホームページで声高に叫ぶべきである。人為的温暖化は証明されておらず、シミュレーションの結果はあくまで参考値でしかなく、確実な事がわかるまでにはまだまだ時間を要するという事を。

7 comments - What do you think?  Posted by bobby - 2008/07/05 at 19:34

Categories: コンピュータ及び科学全般ネタ, 環境問題と地球温暖化ネタ, 1.政治・経済   Tags:

地球温暖化陰謀説

数年前から地球温暖化が突然にメディアや政治家の間で騒がれだし、学者の間でも意見が割れているのに人為的な二酸化炭素排出が原因と決め付けられたのはきな臭いなと思っていたが、これに陰謀説を唱えている人に出会ったので、その話しを紹介したい。 Read more…

6 comments - What do you think?  Posted by bobby - 2008/05/16 at 18:58

Categories: 環境問題と地球温暖化ネタ, 1.政治・経済   Tags:

地球が温暖化する最も簡単な理由

人為的な二酸化炭素排出なんて無理な理屈を持ち出さなくても、エルニーニョによる海面温度上昇から地球温暖化と大気中の二酸化炭素増大の理由を簡単に説明できそうに思えます。 Read more…

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2008/05/15 at 01:11

Categories: 環境問題と地球温暖化ネタ, 1.政治・経済   Tags:

猛烈な台風2号(915hPa)と地球温暖化の考察(2008/05)

先々週はミャンマーで猛烈なサイクロンが吹き荒れ、10万人におよぶ被害がでました。今度は太平洋うまれた台風2号が、ついに「猛烈な台風」まで発達しました。

Read more…

3 comments - What do you think?  Posted by bobby - 2008/05/11 at 00:04

Categories: 環境問題と地球温暖化ネタ, 1.政治・経済, 台風   Tags:

南極の氷床は、融けても海に流れ込まない

北極の氷が全部解けても」という記事を書いたとき、南極の氷は大陸の上に乗っているのだから、融ければ海面が上昇するだろうという意見があった。 Read more…

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2007/06/06 at 11:30

Categories: 環境問題と地球温暖化ネタ, 1.政治・経済   Tags:

北極の氷が全部溶けても

北極の氷はすべて海に浮いている。地球がどんどん温暖化して、海水温度が上昇すると、北極の氷が解ける。すると海面は上昇すると聞かされているが、それは本当か? Read more…

49 comments - What do you think?  Posted by bobby - 2007/05/01 at 13:14

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